2023/08/11
FDA、BRCA 陽性転移性去勢抵抗性前立腺癌に最初で唯一の二重作用錠剤 AKEEGA承認
無作為化、二重盲検、placebo 対照、多施設共同、第 3相 MAGNITUDE 試験において、AKEEGA+プレドニゾン併用群の BRCA 陽性患者では、X 線撮影による無増悪生存期間(rPFS)に関して、統計的に有意な47%のリスク低減が観察された [ハザード比(HR)=0.53;p=0.001]。
2023/05/02
CBMG、ヤンセンと抗CD19・CD20 二重特異性及び抗CD20 CAR-T のグローバル独占契約
FDA は、再発/難治性びまん性大細胞型 B 細胞性リンパ腫 (r/rDLBCL) に対する C-CAR039 をFast track および再生医療先端療法 (RMAT) の指定を付与した。さらに、C-CAR039 は濾胞性リンパ腫 (FL)の治療薬として FDA が希少疾病薬に指定し、C-CAR039 とC-CAR066 は共にFDA からIND 申請が認可されている。
2023/02/15
Arrowhead、有望な第1 相試験結果を得たNASH 開発候補ARO-PNPLA3 の完全な権利獲得
ARO-PNPLA3は、Arrowhead 独自の TRiMTM プラットフォームを使用して開発中のRNAi治療薬で、non-alcoholic 脂肪性肝炎(NASH)患者の潜在的な治療法として、patatin 様phospholipase domain 含有3 (PNPLA3)の肝臓での発現を抑制するようデザインされている。ARO-PNPLA3 は現在、第 1 相臨床試験段階にある。 PNPLA3 は、一般的な I148M 変異を持つ患者の肝臓における脂肪の蓄積と損傷の原因として、強力な検証が行われている。
第1 相試験の単回投与により、I148M 変異に関してホモ接合体患者で最大 40% の肝脂肪の用量依存的減少が観察された。治療によるトリグリセリドまたは LDLコレステロールの明らかな上昇は認められない。安全性パラメーターおよび忍容性は良好で、有意な変化や傾向は認められない。
2023/01/27
カービクティ第3 相CARTITUDE-4 試験、主要評価項目の早期達成で盲検解除勧告
ジョンソン エンド ジョンソン傘下のヤンセンファーマは、抗BCMA CAR T 細胞療法であるカービクティ(一般名:シルタカブタゲン オートルユーセル)を、ポマリドミド、ボルテゾミブ、及びデキサメタゾン(PVd)又はダラツムマブ、ポマリドミド、及びデキサメタゾン(DPd)と比較評価する第3 相CARTITUDE-4 試験で、再発したレナリドミド抵抗性多発性骨髄腫患者の治療に関して、事前に設定した最初の中間解析で、無増悪生存期間(PFS)の有意な改善という主要評価項目を達成した。主要評価項目の達成により、独立データ監視委員会が試験の盲検解除を勧告した。
カービクティは、BCMA を標的とする遺伝子改変自己T 細胞免疫療法であり、CAR 陽性T 細胞にBCMA を発現する細胞を排除するように指示する遺伝子をコードする導入遺伝子で患者自身のT 細胞を再プログラミングすることを含んでいる。BCMA は主に、悪性多発性骨髄腫 B 系統細胞、ならびに後期B 細胞および形質細胞の表面に発現していることが知られている。 CARVYKT CAR タンパク質は、ヒトBCMA に対して高い親和力を与えるように設計された2 つのBCMA を標的とする単一ドメインを特徴としている。
2022/08/24
ジョンソン・エンド・ジョンソンの大衆薬事業
08/24 JNJ, Consumer health
Johnson & Johnson Appoints Larry Merlo as Non-Executive Chair Designate of Planned New Consumer Health Company
ジョンソン・エンド・ジョンソンは新たに分離独立させるコンシューマーヘルス企業の取締役会会長の候補としてラリー メルロ(大手ドラッグストアCVS会長)を指名した。
BTK阻害薬による慢性移植片対宿主病(cGVHD)小児の治療
BCMAxCD3二重特異性抗体による多発性骨髄腫の治療
08/24 Janssen, BCMA, Multiple myeloma
Janssen Marks First Approval Worldwide for TECVAYLI® (teclistamab) with EC Authorisation of First-in-Class Bispecific Antibody for the Treatment of Patients with Multiple Myeloma
ヤンセンが開発したテクリスタマブが世界初の承認を欧州委員会から取得した。多発性骨髄腫の治療薬として初めてのBCMAxCD3二重特異性抗体となる。
2022/08/17
非営利共同体による結核治療薬の開発
08/17 Janssen, Tuberculosis
PAN-TB Collaboration to Advance Investigational Tuberculosis Drug Regimens to Phase 2 Clinical Trials
ヤンセンも参画するPAN-TB コラボレーションによって開発中の結核治療薬レジメンが第 2 相臨床試験に進んだ。
2022/08/08
R&D担当役員の辞職
08/08, JNJ, Organization
Mathai Mammen, M.D., Ph.D., Leaves Position as Executive Vice President, Pharmaceuticals, R&D, Johnson & Johnson
ジョンソン・エンド・ジョンソンは医薬品 R&D担当の執行役副社長のポジションにいたMathai Mammen, MD, Ph.D.の辞職を発表した
2022/08/04
慢性リンパ性白血病(CLL)に対する固定期間併用治療法
European Commission Approves IMBRUVICA® (ibrutinib) in a Fixed-Duration Combination Regimen for Adult Patients with Previously Untreated Chronic Lymphocytic Leukaemia (CLL)
欧州委員会は未治療の慢性リンパ性白血病(CLL)成人患者に対するイムブルビカ(イブルチニブ)による固定期間併用治療法を承認した。
2022/07/26
非小細胞肺がんに対するMET阻害薬とEGFR阻害薬の併用療法
2022/07/22
CHMP、新二重特異性抗体TECVAYLI を再発性・難治性多発性骨髄腫治療薬として承認勧告
Teclistamabは、既製のT 細胞リダイレクト二重特異性抗体である。多発性骨髄腫細胞に見られるマーカーであるB 細胞成熟抗原(BCMA)とT 細胞上のCD3 の両方を標的としている。新しい治療法の選択肢は、過去数十年にわたって多発性骨髄腫を患っている患者の生存転帰をほぼ2 倍に向上させたが、依然として不治の病にとどまっている。ほぼ全ての患者が再発し、その後の治療が必要になっている。一般的に有効性結果は治療の各ラインで減少し、患者は予後不良に直面している。2021 年12 月、EMA はteclistamab をPRIME スキーム、ならびに加速審査に指定した。加速審査は、CHMP が販売承認申請(MAA)の審査時計を標準の210 日から150 日に短縮し、医薬品が公衆衛生および治療法の革新性が評価された場合に付与される。
第1/2 相MajesTEC-1 試験においてteclistamab は、これまでに3 レジメンの前治療に曝露された多発性骨髄腫の患者に、深い持続的な奏効反応をもたらした(n = 165)。追跡期間の中央値は約14 カ月(14.1)で、全体の奏効率は63%(95%CI:55.2–70.4)、うち39.4%が完全奏効(CR)を達成した。CR 達成患者のほぼ半数(46%)が、微小残存病変(MRD)が陰性であった。
2022/06/07
FGFR変異を有する進行固形がん患者に対する臓器横断的な治療
06/07, JNJ, FGFR, Tumor agnostic
Janssen Presents Initial Results from the Phase 2 RAGNAR Study of BALVERSA® (erdafitinib) in Patients with Advanced Solid Tumors with FGFR Alterations
FGFR変異を有する進行固形がんの患者を対象としたBALVERSA (エルダフィチニブ) の第2相 RAGNAR試験の初期成績をヤンセンが発表
2022/02/28
BCMA標的CAR-T細胞療法による多発性骨髄腫(MM)の治療
- FDAはヤンセンにとって初の細胞療法となる、BCMA標的CAR-T細胞療法カルビクティ(cilta-cel)を再発/難治性の多発性骨髄腫に対する治療として承認した。
2021/11/12
ジョンソンエンドジョンソンが大衆薬事業を分離する計画を発表
11/12, JNJ, OTC, Divestiture
Johnson & Johnson Announces Plans to Accelerate Innovation, Serve Patients and Consumers, and Unlock Value through Intent to Separate Consumer Health Business- ジョンソンエンドジョンソンは大衆薬事業を分離する計画を発表した。発明を加速して患者と消費者に奉仕し、企業価値を顕在化する、、、
ジョンソンエンドジョンソンが大衆薬事業を分離する計画を発表
- ジョンソンエンドジョンソンは大衆薬事業を分離する計画を発表した。発明を加速して患者と消費者に奉仕し、企業価値を顕在化する、、、
2021/07/31
COVID-19関連ニュース(2021年7月)
ワクチン
07/21, PFE, COVID-19
Pfizer and BioNTech Announce Collaboration With Biovac to Manufacture and Distribute COVID-19 Vaccine Doses Within Africa
- ファイザーとビオンテックはアフリカにおけるCOVID-19ワクチンの製造・供給に関して南ア企業バイオバック(Biovac)との提携を発表した。
07/14, JNJ, COVID-19
Johnson & Johnson Single-Shot COVID-19 Vaccine Demonstrated a Durable Immune Response and Elicited Dual Mechanisms of Protection Against Delta and Other SARS-CoV-2 Variants of Concern in Data Published in New England Journal of Medicine
- ジョンソンエンドジョンソンの単回投与COVID-19ワクチンワクチンは持久性の免疫反応を示し、デルタ株を含む重要なSAR-CoV-2変異種に対する二重作用(細胞性および液性免疫)を誘発し、データはNEJM誌に掲載された。
Johnson & Johnson Statement on COVID-19 Vaccine - Rare cases of the neurological disorder, Guillain-Barré syndrome have been reported
- ジョンソンエンドジョンソンはCOVID-19ワクチンによる神経学的障害(ギランバレー症候群)の稀な症例報告を発表した。
07/01, JNJ, COVID-19
Positive New Data for Johnson & Johnson Single-Shot COVID-19 Vaccine on Activity Against Delta Variant and Long-lasting Durability of Response
- ジョンソンエンドジョンソンの単回投与COVID-19ワクチンに関して、デルタ変異種に対する効果と長期にわたる持続的反応を確認する新たなデータが得られた。
中和抗体
07/28, GSK, COVID-19
GSK and Vir Biotechnology announce Joint Procurement Agreement with European Commission for COVID-19 treatment, sotrovimab
- GSKとヴィル(Vir)バイオテクノロジーは抗COVID-19抗体ソトロビマブについて欧州委員会との合同調達契約の締結を発表した。
07/20, Roche, COVID-19
Japan becomes first country to approve Ronapreve (casirivimab and imdevimab) for the treatment of mild to moderate COVID-19
- 日本が軽症から中等症のCOVID-19感染症に対するロシュの抗体カクテル治療薬ロナプリーブ(カシリビマブ/イムデビマブ合剤)の最初の承認国となった。
抗ウイルス薬
07/12, MRK, COVID-19
Interim Results from Phase 2/3 Studies of Molnupiravir, an Investigational Oral Antiviral Therapeutic for Mild to Moderate COVID-19, Presented at the European Congress of Clinical Microbiology & Infectious Diseases (ECCMID)
- 軽症~中等症のCOVID-19感染症に対する経口抗ウイルス薬としてメルクがエモリー大学の関連機関と共同開発中のモルヌピラビルのフェーズ2/3試験の中間成績が欧州臨床細菌学・感染症学会(ECCMID)で発表された。
2021/07/14
J&JのCOVID-19ワクチン の抗体とT 細胞免疫応答、8 カ月間は強くかつ安定して持続
7 月14 日、Johnson & Johnson(JNJ)は、同社の1 回接種COVID-19 Vaccine が、δ変異株をはじめとする懸念されるSARS-CoV-2 変異株に対して、持続的な免疫応答を示し、液性抗体)免疫応答、ならびに細胞性(T 細胞)免疫応答の 二重の防御メカニズムを引き起こすことを実証するデータがNew England Journal of Medicine 誌に掲載されたと発表した。
これらの免疫応答は、これまで評価されてきた期間である接種後8 カ月間は強く安定して持続している。また、感染細胞を探し出して破壊する重要なCD8+ T 細胞を含むT 細胞反応が、8 カ月間にわたって持続したというデータも得られた。同社は、この第1/2a 相試験のサブスタディのトップラインに関するプレプリント結果を2021 年7 月1 日に発表している。
1. ブースター接種(2 回目)は不要
Beth Israel Deaconess Medical Center Dr. Dan Barouch らと共同で実施された本試験のデータは、さらなるブースター接種(2 回目の接種)を行わなくてもB 細胞の反応が成熟していることを示唆している。成熟B 細胞は抗体を産生し、COVID-19の原因となるウイルスの感染力低下に役立つものである。
2. 試験結果
JNJのCOVID-19 Vaccineの単回接種により、SARS-CoV-2野生株(WA1/2020)に加え、δ変異株(B.1.617.2)、α変異株(B.1.1.7)、β変異株(B.1.351)、γ変異株(P.1)、ε変異株(B.1.429)、κ変異株(B.1.617.1)などの懸念される他のSARS-CoV-2 変異株によるCOVID-19 に対しても、二重の防御メカニズムが誘導されることが示された。これらのデータは、8 カ月間で中和抗体が増加したことを示唆しており、それに加えて、持続的なT 細胞反応が観察され、B 細胞の成熟が示唆されている。
3. 第1/2a 相試験デザイン(VAC31518COV1001)
現在進行中の第1/2a 相、多施設共同、無作為化、二重盲検、placebo 対照試験は、健常成人を対象に、Janssen のCOVID-19 Vaccine の2 種類の用量(5 x 1010 または1 x 1011 ウイルス粒子)を単回接種または8 週間間隔で2 回接種のスケジュールで筋肉内に投与し、安全性、反応原性、免疫原性の評価を目的としている。本試験は、Belgium および米国の複数の臨床施設で実施されている。今回のサブスタディの結果は、現在進行中の第1/2a 相試験のコホート1b にあたるもので、Beth Israel Deaconess Medical Center の単一施設において、18~55 歳の成人25 人が参加し、詳細な記述式の探索的免疫原性試験を実施した。現在、試験参加者に対し追加の追跡調査を行っている。
4. 最近のデータを総合した結果
複数の免疫応答の成分を生み出す能力を確認した。これらのデータは、以前Nature 誌に掲載された、vaccine には個人の免疫系の複数の構成要素を引き起こす能力があることを示す証拠や、Nature 誌に掲載された、非ヒト霊長類におけるβ変異株に起因するSARS-CoV-2 感染に対する有効性に関する非臨床データを拡張し、補完するものである。これらの分析結果を総合すると、COVID-19 に対するvaccine の有効性は、変異株による疾患を含め、非中和抗体、B 細胞およびT 細胞の役割に関するより広範な免疫の状況の中で考慮されるべきであることを示している。
5. bioRxiv に掲載されたデータ
第3 相ENSEMBLE 試験の参加者の一部(n=8)から得られた血液試料を新たに分析した追加データによると、JNJ の1 回接種COVID-19 Vaccine は、最近南アでβ変異株に対して観察されたものよりも高いレベルで、δ変異株に対する中和抗体活性を誘導した。
6. JNJ のJanssen R&D グローバルヘッドDr. Mathai Mammen のコメント
「これらの査読付きデータは、JNJ の1 回接種COVID-19 Vaccine による、δ変異株を含む懸念される変異株に対する二重の防御メカニズムを可能にする持続的な液性・細胞性免疫応答について、さらに深い洞察を与えてくれている。この試験により、Vaccine 接種後、8 カ月の間に変異株に特化した中和抗体が増加し、B 細胞反応の成熟を示唆するデータが得られた。さらに、T 細胞応答が特に強く、経時的に安定しており、これら変異株に対する抗virus 活性にとって重要な意味を有している」と述べている。
7. JNJ のCOVID-19 Vaccine 開発
自社開発のAdVac Vaccine 基盤技術の専有技術を活用している。この技術は、Janssen がEC に承認されたEbola Vaccine レジメンの開発・製造、さらにZika 熱、RSV、HIV Vaccine 候補の開発にも使用されている。今回の第1/2a 相臨床試験は、米連邦保健福祉省(DHHS)、事前準備・対応担当次官補局(OASPR)、アメリカ生物医学先端研究開発局(BARDA)のその他の取引を行う権限(OTA)の契約番号HHSO100201700018C に基づく連邦資金によって一部が賄われている。(完)
(主な出典:https://www.jnj.com/johnson-johnson-single-shot-covid-19-vaccine-demonstrated-a-durable-immune-response-and-elicited-dual-mechanisms-of-protection-against-delta-and-other-sars-cov-2-variants-of-concern-in-data-published-in-new-england-journal-of-medicine他)
2021/05/26
FDA, 再発/難治性多発性骨髄腫に対するLegend BiotechのBCMA CAR-T BLAを優先審査
5月26日、癌やその他の新しい効能を目指して、新規な細胞療法の創薬と開発に特化しているグローバル臨床段階のバイオ医薬品企業で、中国企業のLegend Biotech Corp.(Legend)は、開発中の抗B細胞成熟抗原(BCMA)CAR T細胞療法候補ciltacabtagene autoleucel (cilta-cel) について、共同開発パートナーのJanssen Biotech, Inc. (Janssen)が提出した BLA がFDAに受理され、優先審査に指定されたと発表した。処方薬ユーザーフィー(PDUFA)による審査の目標ゴールは、2021年11月29日に設定された。
1. cilta-cel:
本品は、再発または難治性多発性骨髄腫のより早期の治療法を目指した包括的な臨床開発プログラムで、開発中のキメラ抗原受容体 T 細胞(CAR-T)療法である。CAR Tのデザインは、構造面で他のCAR Tと差別化されており、2つのBCMA標的単一ドメイン抗体で構成されている。2017 年 12 月、にLegendはJanssenと、Cilta-celの開発と商業化に関するグローバルな独占契約を締結した。2019 年 12 月に米国FDAから受けたBreakthrough Therapy Designation (BTD)に加えて、cilta-cel は 2019 年 4 月にEMAから PRIority MEdicines (PRIME) 指定を受け、2020 年 8 月には中国で BTD を取得した。2019 年 2 月に米国 FDA によって、また 2020 年 2 月に欧州委員会によって 希少病薬指定が付与された。更にFDAに加えてEMAによっても販売承認申請が受理されている。
2. 販売承認申請の根拠:
cilta-cel のBLAまたはMAAの規制当局への提出は、再発性および/または難治性多発性骨髄腫患者を対象に、cilta-celの有効性と安全性を評価したピボタル第 1b/2相CARTITUDE-1試験結果に基づいている。長期フォローアップの更新データは、近く開催される米国臨床腫瘍学会 (ASCO) の年次総会(抄録 #8005) および欧州血液学会 (EHA) (抄録 #EP964)。(次報で報告)
3. 第1b/2相CARTITUDE-1試験(NCT03548207):
CARTITUDE-1 試験は、再発性および/または難治性の多発性骨髄腫の成人で、少なくとも 3 回の前治療歴があるか、またはプロテアソーム阻害剤 (PI) および免疫調節薬 (IMiD) の2剤に難治性の多発性骨髄腫の成人患者、および最新の治療としてPI、IMiD、および抗 CD38 抗体を投与され、治療を開始してから 12 カ月以内に病勢が進行したと診断された患者を対象に、cilta-celの安全性と有効性を評価する第1b/2相、非盲検、多施設共同試験である。試験の第1b相の部分は、安全性を評価し、cilta-celの第2相試験の推奨用量を確認することであった。LCAR-B38M CAR-T 細胞 (LEGEND-2) を用いた初めてのヒト試験の第2相試験の部分では、cilta-celの有効性をさらに評価し、全体的な寛解率(ORR)を主要評価項目とした。試験結果は、ASCOの発表を次報で報告する。
2021/05/21
非小細胞肺癌のEGFR Exon 20 挿入変異に対する初の標的療法RYBREVANT をFDAが承認
5 月21 日、FDA は、腫瘍に特定の種類の遺伝子変異 [上皮成長因子受容体(EGFR) Exon 20挿入変異]のある非小細胞肺癌の成人患者に対する最初の治療法として、EGFR とMET の細胞外ドメインに結合する二重特異性抗体薬、RYBREVANT (amivantamab-vmjw)を承認したと発表した。FDA は、また、RYBREVANT のコンパニオン診断法としてGuardant 360 CDx(Guardant Health Inc.)を同時に承認した。
1. FDA Oncology Center of Excellence のMedical Oncology 責任者兼CDER Oncology Disease課次長代理Dr. Julia Beaver のコメント:
「高精度腫瘍学の進歩により、医薬品開発が引き続き促進され、肺癌などの疾患を、標的療法に適したバイオマーカーで定義された集団にサブセット化できるようになった。本日の承認により、初めて、EGFR Exon 20 挿入変異を有する非小細胞肺癌患者が標的療法の選択肢を持つことになる」と述べている。
2. 米国における肺癌の疫学:
American Cancer Society によると、肺癌は最も一般的な癌種であり、世界中の癌関連死の主要な原因であり、非小細胞肺癌が全肺癌の80%から85%を占めている。非小細胞肺癌の患者の約2%から3%は、EGFR Exon 20 挿入変異を有している。これは、急速な細胞増殖を引き起こし、その結果癌の増殖を助けるタンパク質の変異のグループである。
3. RYBREVANT の有効性臨床評価:
臨床研究者らは、白金製剤ベースの化学療法中、またはその後に病勢が進行した非小細胞肺癌およびEGFR Exon 20 挿入変異を有する81 人の患者の試験でRYBREVANT の有効性を評価した。測定された主要評価結果は、奏効率(腫瘍が薬剤によって破壊または縮小された患者割合)であった。全ての患者がRYBREVANT を投与された試験集団では、全体の奏効率(ORR)は40%であった。奏効期間の中央値は11.1 カ月であり、患者の63%が6 カ月以上の奏効期間を示した。
4. 安全性:
RYBREVANT の最も一般的な副作用には、発疹、注入関連の反応、指の爪や足指の爪の周りの皮膚感染症、筋肉や関節の痛み、息切れ、吐き気、倦怠感、下肢や手や顔の腫れ、口腔の痛みなどがあり、咳、便秘、嘔吐、特定の臨床診断検査値の変化が含まれる。患者が間質性肺疾患の症状を発症した場合はRYBREVANT の投与を中断し、間質性肺疾患が確定診断された場合は永久に中止する必要がある。RYBREVANT を服用している患者は、治療中および治療後2 カ月間は日光への曝露を制限する必要がある。RYBREVANT は視力に問題を引き起こす可能性がある。 RYBREVANT は、妊娠中の女性に投与すると胎児に害を及ぼす可能性もある。従って、生殖能力のある女性の妊娠状態は、治療開始前に確認する。
5. 許認可情報:
RYBREVANT は、この適応症に対して優先審査およびBreakthrough Therapyの指定を受けた。FDA は、Johnson & Johnson 傘下のJanssen Pharmaceuticals Co. にRYBREVANT の承認を認可した。今回の承認審査は、FDA のOncology Center of Excellence のイニシアチブであるProject Orbis の下で実施された。 Project Orbis は、国際的な規制当局のパートナー間で腫瘍薬の同時提出と審査を行うための枠組みを提供するシステムである。この審査では、FDA はBrazil の医療規制庁および英国の医薬品医療製品規制庁(MHRA)と協力した。承認申請の審査は、他の規制当局で進行中。(完)
(主な出典:https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-approves-first-targeted-therapy-subset-non-small-cell-lung-cancer他)