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2022/10/14

EMA/CHMP、デング熱ワクチン(TAK-003)に対しEU/デング熱流行国での承認勧告採択

EMA のヒト用医薬品委員会(CHMP)が、EU 及びEU-M4all 制度参加国のデング熱流行国において、4 種全デングワクチン血清型によって引き起こされるデング熱の予防を目的に、4 歳以上を接種対象として武田薬品のTAK-003 の承認勧告を採択した。また、デング熱流行国のラテンアメリカ やアジア地域においても審査が進行中である。
デング熱の発生率はこの数十年間、世界全体で劇的に増加し、年間3.9 億人が感染し、入院は50 万人と推定されている。症例増加は都市化、グローバル化、気候変動などの要因に起因する可能性がある。重症型デング 熱はデング熱症例の約5%に認められ、ラテンアメリカやアジア諸国における小児および成人の重篤な疾患および死亡の主要因になっている。

2022/08/22

武田薬品のデング熱4価弱毒化生ワクチン

 08/22 Takeda, Dengue, Vaccine

Takeda’s QDENGA®▼ (Dengue Tetravalent Vaccine [Live, Attenuated]) Approved in Indonesia for Use Regardless of Prior Dengue Exposure

  • 武田薬品のデング熱4価弱毒化生ワクチンQDENGA(キューデンガ)がインドネシアで世界初の承認を取得した。

2022/07/21

慢性炎症性脱髄性多発性神経障害(CIDP)の維持治療

07/21, Takeda, Rare disease

Takeda Announces Positive Topline Results from Pivotal Phase 3 Clinical Trial Evaluating HYQVIA® for Maintenance Treatment of Chronic Inflammatory Demyelinating Polyradiculoneuropathy (CIDP)

  • 慢性炎症性脱髄性多発性神経障害(CIDP)の維持治療としてHYQVIAを評価する申請用フェーズ3試験の肯定的なトップライン成績を武田薬品が発表した。

2022/07/01

07/01, Takeda, HAE

Takeda’s TAKHZYRO® (lanadelumab) Demonstrated Positive Results in the Prevention of HAE Attacks in First and Only Open-Label Phase 3 Trial in Children Ages 2 to <12 Years

  • 武田薬品工業のタクザイロ(ラナデルマブ)は 2歳から 12歳までの小児を対象とした最初で唯一のオープンラベル第 3相試験において、HAE発作の予防に関する良好な成績が示された。

2022/06/27

武田薬品のRNA干渉薬ファジルシランの α-1 アンチトリプシン欠乏症に対するフェーズ2試験成績

 06/27, Takeda, Rare disease

Results from Phase 2 Study of Fazirsiran in Patients with Alpha-1 Antitrypsin Deficiency Published in New England Journal of Medicine

α-1 アンチトリプシン欠乏症患者におけるファジルシランの第 2相試験の結果がニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載された。

2022/06/09

武田薬品が開発中のデング熱ワクチンによる継続的な予防効果

 06/09, TAK, Dengue

Takeda’s Dengue Vaccine Candidate Provides Continued Protection Against Dengue Fever Through 4.5 Years in Pivotal Clinical Trial

武田薬品のデング熱ワクチン候補は申請用臨床試験において4.5年間にわたる継続的なデング熱予防効果を示した。

2021/12/22

タケダ薬品TAK-721(好酸球性食道炎)にFDAがCRLを発行

 以下、会社リリースを転記します。

好酸球性食道炎の治療におけるTAK-721に対するFDAからの審査完了報告通知の受領について

2021年12月22日

当社は、このたび、食道の慢性炎症性疾患である 好酸球性食道炎(EoE)の治療におけるTAK-721(一般名:ブデソニド経口懸濁液)の新薬承認申請(NDA)に対し、米国食品医薬品局(FDA)から審査完了報告通知(Complete Response Letter :CRL)を受領しましたのでお知らせします。

審査完了報告通知によると、FDAはTAK-721 のNDA審査を完了し、現状では承認できないと判断しました。また、FDAは指摘内容を解決するために追加の臨床試験を推奨しています。

当社のU.S. ビジネスユニット プレジデント & グローバル ポートフォリオ コマーシャライゼーション プレジデントのラモナ・セケイラ(Ramona Sequeira)は、「TAK-721に関するFDAの審査結果を遺憾に思います。好酸球性食道炎の患者さんにとってFDAが安全性と有効性を認めた治療の選択肢が無いままとなってしまいます。当社は、審査完了報告通知の内容を精査し、今後の申請対応を検討します」と述べています。

 

<TAK-721(ブデソニド経口懸濁液)について>

TAK-721(一般名:ブデソニド経口懸濁液)は、好酸球性食道炎の治療薬として製剤化された、ブデソニドの粘膜付着性の局所経口粘性製剤です。シャイアー社の買収により、当社のパイプラインに加わりました。


(参考)PAR Library

TakedaEosinophilic esophagitis (EoE)

タケダ薬品株価の現状について

2021年12月21日まで3か月間の株価増減率


主要グローバル製薬企業の株価は直近3か月間でファイザー(+39%)とロシュ(+10%)が好調、メルク(+6.0%)は市場(S&P500、+4.9%)を上回ったがノバルティス(+2.8%)とJ&J(+2.0%)は下回った。一方、タケダ薬品はTAK-994(ナルコレプシー治療薬)の開発中止が報じられたこともあり、マイナス19%と大幅な減少となっている。


過去5年間の株価増減率


次に過去5年間の株価推移(上図)を見ると、グローバル製薬企業は全体として市場(S&P500、+105%)を下回っているがファイザー(+82%)が今年に入って急伸、ロシュ(+66%)とJ&J(+41%)は比較的堅調であり、低調なノバルティス(+30%)とメルク(+27%)を上回った、いずれも株価下落といった異常事態は見られない。しかし、タケダ薬品はシャイーを買収した2018年の年初(6500円)から4年間で100%減少(半減)し、5年間の通算ではマイナス35%となっている。

タケダの株価はTAK-994の開発中断による影響(11%下落)だけでなく、シャイアー買収にともなう問題を反映している。医薬品業界では2018年の武田・シャイアー合併の後にも大型M&Aが続いており、2019年にはブリストルマイヤーズ・スクイブがセルジーンを買収し、5年間の株価推移はマイナス2%と低迷している。一方で、2019年にアラガンを買収したアッヴィ(+111%)とアレキシオンを買収したアストラゼネカ(+105%)の株価は市場平均を上回る好調となっている。M&Aにおける買収算定額の妥当性(のれん代発生の抑制)が反映されていると思われる。

(参考)過去5年間の株価増減率(M&A対象企業、実施年)
アストラゼネカ +105% (Alexion, 2020)
アッヴィ +111% (Allergan, 2019)
ブリストルマイヤーズ・スクイブ -2% (Celgene, 2019)
タケダ薬品 -35% (Shire, 2018)

大型M&Aを実施した製薬企業の株価推移(過去5年間)


シャイアー買収は「のれん代」の問題にとどまらず、足元の業績にも大きく影響している。下の表にみられるように、直近の四半期(7-9月期)のグローバル製薬企業の売上収益は前年同期比10%から17%の増収と好調であり、なかにはCOVID-19ワクチンで成功したファイザー(2.3倍)やM&Aに成功したアストラゼネカ(+48%)に対して、タケダ薬品はわずか3%増にとどまっており、株価の大幅な下落は当然な結果である。


下記の表は、海外企業の直近3か月間(7-9月期)業績と比較するためにタケダ薬品の第2四半期業績から第1四半期の実績を差し引いて売上収益の伸び率を計算した結果を示している。その作業の途中で気になったのはタケダ薬品の決算短信の記述では業績の実態が分かりづらいという問題である。4-9月期の実質売上収益の前年比は0.5%増にとどまるが、決算短信の記述では4.4%増と誤解しやすくなっている。意図的ではないかも知れないが誤解を招きやすい。



下のチャートで見られる通り、タケダ薬品の株価は国内企業との比較でも見劣りしているが、業績の不透明さが影響しているものと思われる。日経平均株価が直近3か月間で6.4%下落したなかでタケダ薬品は20%近く下落している。過去5年間で見ると、第一三共(3.5倍)と中外製薬(3.3倍)が大きく伸びている。アステラス(+12%)とエーザイ(+2%)は日経平均(+44%)を下回ったがタケダ薬品(マイナス32%)はさらに低調であった。原因としてはシャイアー買収による業績悪化、開発パイプラインの実態と足元の業績に対する説明が不十分であるといった要因が総合的に影響した結果と思われる。

国内製薬企業との株価比較







2021/11/24

新規抗ウイルス薬による移植後サイトメガロウイルス感染症の治療

 11/24, Takeda, CMV, Antiviral

Takeda’s LIVTENCITY (maribavir) Approved by U.S. FDA as the First and Only Treatment for People Ages 12 and Older with Post-Transplant Cytomegalovirus (CMV), Refractory (With or Without Genotypic Resistance) to Conventional Antiviral Therapies
  • タケダ薬品が開発した抗ウイルス薬リブテンシティ(LIVTENCITY、一般名:マリバビル)を従来の抗ウイルス薬に抵抗性の移植後サイトメガロウイルス感染症の12歳以上の患者に対する治療薬としてFDAが承認した。

タケダ薬品が開発した抗ウイルス薬リブテンシティFDAが承認

 11/24, Takeda, CMV, Antiviral

Takeda’s LIVTENCITY (maribavir) Approved by U.S. FDA as the First and Only Treatment for People Ages 12 and Older with Post-Transplant Cytomegalovirus (CMV), Refractory (With or Without Genotypic Resistance) to Conventional Antiviral Therapies
  • タケダ薬品が開発した抗ウイルス薬リブテンシティ(LIVTENCITY、一般名:マリバビル)を従来の抗ウイルス薬に抵抗性の移植後サイトメガロウイルス感染症の12歳以上の患者に対する治療薬としてFDAが承認した。

2021/10/27

武田薬品, 固形癌に対する同種γδ T 細胞療法の開発加速に向けGammaDelta Therap.を買収

武田薬品は、免疫療法剤としてのヒト組織常在型γδ T 細胞療法がもつユニークな特性の探索に特化した英国企業GammaDelta Therapeutics Ltd.(GammaDelta)を買収するoption 権を行使したと発表した。今回の買収により、武田薬品は、GammaDelta の同種可変δ1(Vδ1) γδ T 細胞療法の基盤技術(platforms)を取得する。
当該契約において武田薬品は、GammaDelta の新規γδ T 細胞療法platforms の開発を進め、GammaDelta の株式を取得し、同社買収の独占的option 権を取得した。本買収は、2022 年度Q1 の完了を予定している。
自然免疫反応は、様々な機序や、γδ T細胞やNK 細胞をはじめとする多種多様な細胞がオーケストラのように連携し、疾患と戦う生体防御機構の第一線として活動する仕組みで、これを活用すれば、免疫の監視から逃れる能力をもつ癌の克服に役立つと考えられている。GammaDelta の細胞療法platforms には、血液癌および固形癌の治療を目的とするγδ T 細胞に基づく血液由来および組織由来の同種免疫療法を作成する目的で構築された技術を含んでいる。

2021/10/08

FDA 諮問委員会、移植後難治性/抵抗性CMV 感染症治療にmaribavir(TAK-620)の承認勧告

FDA 抗菌薬諮問委員会(AMDAC)は、移植後の成人患者における既存の抗サイトメガロウイルス (CMV)療法であるガンシクロビル、バルガンシクロビル、ホスカルネット又はシドフォビルに対して遺伝子型抵抗性を示す難治性CMV感染症治療薬として、武田薬品が開発中のTAK-620(maribavir)の承認勧告を全会一致で採択し、また移植後の成人患者における遺伝子型抵抗性の無い難治性CMV 感染症に対する治療薬としても全会一致で承認勧告を採択した。両勧告は、第2相臨床試験および第3相TAK-620-303(SOLSTICE)試験の結果に基づいている。
maribavir は、UL97 プロテインキナーゼ とその天然基質を標的とする、経口投与可能な抗CMV 化合物である。現在、固形臓器移植(SOT)、または造血幹細胞移植(HCT)の両移植後のCMV 感染成人患者の治療薬として第3相臨床試験が実施されている唯一の抗ウイルス薬である。
EC から細胞性免疫障害を有する患者のCMV 感染症治療薬として、また、FDA から臨床的に重篤なCMV 血症およびCMV 感染症リスクの高い患者の治療薬として、希少病薬に指定されている。FDA は、CMV 感染およびCMV 感染症を有し、既存の治療に抵抗性を有するまたは難治性の成人移植患者の治療薬として、maribavir をBreakthrough Therapy に指定(BTD)している。最近では、FDA が、成人患者における移植後の既存の抗CMV療法に難治性/抵抗性のCMV感染に対する治療薬として、maribavirを優先審査に指定した。

2021/10/06

経口Orexin 作動薬TAK-994 第2 相臨床試験の安全性問題から、他の第2 相試験も早期中止

10 月6 日、武田薬品は、経口投与可能なorexin 2 型受容体選択的作動薬TAK-994 の第2
相臨床試験において、新たな安全性シグナルの存在が明らかになったので公表すると発表し
た。緊急の予防対策として、患者への投与を中断し、2 本の第2 相臨床試験を予定より早く
終了することを決定した。これによりTAK-994 のベネフィット・リスクプロファイル評価を
迅速に実施し、プログラムの次の段階について判断する。詳細は開示されていない。

1. 武田薬品の神経科学疾患領域ユニットヘッドSarah Sheikh 氏のコメント:

「革新的な医薬品の開発に取り組む当社にとって、臨床試験に参加される患者の安全性の確保は最重要事項である。今回の重要な臨床試験に参加してくれた患者、医師、施設スタッフの方々に感謝申し上げる。当社はnarcolepsy の患者に革新的で安全かつ有効な治療法を提供することを目指しており、TAK-994 の今後の開発に向け入手可能なデータを迅速に評価する」と述べた。

2. TAK-944 の加発状況:

2021 年7 月にFDA からBreakthrough Therapy に指定を受けている。(完)

(主な出典:https://www.takeda.com/jp/newsroom/newsreleases/2021/20211006-8296/他)

2021/09/16

FDA、EGFR exon 20 挿入変異陽性NSCLC の初の経口治療薬EXKIVITY(モボセルチニブ)承認

FDAは、武田薬品のEXKIVITY(一般名:モボセルチニブ)を、白金製剤ベースの化学療法を実施中あるいは実施後に進行し、FDA 承認の検査法で検出された上皮成長因子受容体(EGFR) exon 20 挿入変異を伴う局所進行または転移性非小細胞肺癌の成人患者に対する治療薬として承認した。
EXKIVITY のNDA は2021 年2 月26 日にFDA に提出され、優先審査指定、Breakthrough Therapy 指定、Fast Track 指定、およびOrphan Drug 指定を受けた。上記の効能は、奏効率(ORR)と奏効期間(DoR)に基づいて加速承認制度の下で承認され、確認試験における臨床上のベネフィットの確認と説明が条件となっている。確認試験の報告書提出期限は2024 年3 月の予定である。
白金製剤ベースによる治療歴を有するEGFR exon20 挿入変異を伴うNSCLC 患者114人を対象とした第1/2相臨床試験において、独立審査委員会(IRC) による奏効率(ORR)は28%、奏効期間(DoR)中央値は17.5 カ月、無増悪生存期間(PFS)中央値は7.3 カ月、全生存期間(OS)中央値は24 カ月であった。

2021/09/15

EGFRエキソン20挿入変異陽性の非小細胞肺がん(NSCLC)に対する初めての経口治療薬

 09/15, TAK, EGFR Exon20, NSCLC

Takeda’s EXKIVITY™ (mobocertinib) Approved by U.S. FDA as the First Oral Therapy Specifically Designed for Patients with EGFR Exon20 Insertion+ NSCLC
  • EGFRエキソン20挿入変異陽性NSCLC(非小細胞肺がん)に対する初めての経口治療薬となるタケダ薬品のモボセルチニブ(販売名:エクスキビティ、EXKIVITY)をFDAが承認した。

2021/09/02

急性骨髄性白血病に対するpevonedistat+azacytidine 併用1 次療法、第3 相臨床試験で失敗

9 月2 日、武田薬品は、pevonedistat の第3 相PANTHER 臨床試験(Pevonedistat-3001)において、主要有効性評価項目の無イベント生存期間(EFS)について、事前に規定した統計学的に有意な延長の達成に失敗したと発表した。2022 年申請目標の3 品目中の1 品目の挫折である。

1. 試験結果概要
高リスク骨髄異形成症候群(MDS)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)および低芽球性急性骨髄性白血病(AML)患者を対象に、1 次療法としてpevonedistat とazacytidineの併用療法とazacytidine 単剤療法を比較しEFS の延長を評価した。この第3 相PANTHER 試験におけるEFS の定義は、高リスクMDS またはCMML 患者では死亡またはAML への移行のいずれか早い方までの期間、AML 患者では死亡までの期間としている。安全性プロファイルは、これまでに報告された併用療法のデータと一致するものであった。全データの解析結果は、今後の関係医学会にて発表を行う予定である。臨床責任医師には結果を伝えており、試験によるあらゆる影響について、被験者と話し合いを持つ予定。武田薬品としては、被験者の個々の状況に応じた最適な対応を試験責任医師と協力して進めていく。

2. pevonedistat
本品はubiquitin 様タンパク質[ NEDD8 (Neural precursor cell Expressed 
Developmentally. Down-regulated protein 8)]の活性化酵素(NAE)阻害剤で、タンパク質の環境の恒常性を阻害することで癌細胞の死滅をもたらすことが示されている。

3. 武田薬品オンコロジー疾患領域事業部門責任者Dr. Chris Arendt のコメント:
「今回の結果は遺憾ではあるが、我々は得られた全データへの理解を深めるように努め、本試験から得られた知見を十分な治療を受けることができない患者のために、治療の選択肢の可能性に対する研究開発の指針となる情報を提供する予定である。この試験に参加いただいた患者とそのご家族、支援団体や治験責任医師の方々に感謝申し上げる。これらの方々の協力なしでは、この意義深い試験は実施できなかった」と述べている。

2021/05/20

EGFR Exon 20 挿入変異を伴う転移性非小細胞肺癌に対するmobocertinib の臨床成績

5 月20 日、武田薬品は、上皮成長因子受容体(EGFR)Exon20 挿入変異陽性の、白金製剤をベースにした化学療法の前治療歴を有する突然変異陽性(挿入陽性)転移性非小細胞肺癌(mNSCLC)患者に経口投与されたmobocertinib(TAK-788)の第1/2 相試験の最新データを第27回バーチャル形式で開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で報告すると発表した。

1. mobocertinib:

EGFR Exon 20 挿入変異を選択的に標的とするように特別に設計された、開発中のfirst-in-class の経口tyrosine kinase 阻害剤(TKI)である。2019 年、FDA は、HER2 変異またはExon 20 挿入変異を含むEGFR 変異を伴う肺癌の治療薬として、mobocertinib を希少病薬に指定した。2020 年4 月、mobocertinib は、白金製剤ベースの化学療法後に病勢が進行したEGFR Exon20 挿入+ mNSCLC 患者に対して、FDA からBreakthrough Therapy(BT)の指定を受けた。2020 年10 月、mobocertinib は、少なくとも1 回の全身化学療法の前治療歴のあるEGFR Exon20 挿入変異+の局所進行性または転移性NSCLC 患者に対して、中国医薬品評価センター(CDE)によってBT の指定を受けた。

2. 許認可情報:

2021 年4 月にFDA にNDA を提出し、優先審査の指定を受けた。承認された場合、mobocertinib は、EGFRExon20 挿入変異を選択的に標的とするように特別に設計された最初の経口療法となる。武田薬品は、この治験薬がFDA によって審査されている間に、mobocertinib へのアクセスを受ける資格の可能性がある患者のために、拡大アクセスプログラム(EAP)(欧州ではコンパッショネート・ユース)を確立した。武田薬品のEAP の資格を得るための特定の条件を含む追加情報が提供されている。

3. 第1/2 相試験:

本試験では、非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象に、経口mobocertinib(TAK-788)の安全性、薬物動態、および抗腫瘍活性を評価した。本試験は、EGFRExon20 挿入+転移性NSCLC(mNSCLC)患者を対象に、mobocertinib を単剤療法として、また、化学療法と併用して、いくつかの拡張コホートで評価した第1 相用量漸増フェースから構成されている。白金製剤の前治療歴のある患者集団における有効性分析では、第1/2 相試験で以前に白金製剤ベースの治療を受け、160 mg のmobocertinib で1 日1 回投与されたEGFR Exon 20 挿入+mNSCLC の114 人の患者で評価した。

4. EGFRExon20 挿入+ mNSCLC:

第1/2 相試験の分析には、白金製剤ベースの化学療法を受けたEGFRExon20 挿入+ mNSCLC の患者が含まれていた。全ての患者は、160 mg 1 日1 回の経口投与で治療された。その他の重要な評価データは、独立審査委員会(IRC)で確定診断された、奏効率(ORR)は28%、奏効期間(DOR)中央値は17.5 カ月、病勢管理率(DCR)が78%など、以前に報告されたデータと一致していた。

観察された安全性プロファイルは管理可能であり、以前に認められた知見と一致していた。更新されたデータから白金製剤の前治療歴を有する患者における最も一般的な治療関連の有害事象(TRAE;≥20%)は、下痢(91%)、発疹(45%)、悪心(38%)、食欲減退(35%)、吐き気(34%)、乾燥肌(31%)および嘔吐(30%)であった。グレード3 以上のTRAE(5%以上)は下痢(21%)のみであった。 2%を超えて中止に至ったAE は、下痢(4%)および悪心(4%)であった。(完)

(主な出典:https://www.takeda.com/newsroom/newsreleases/2021/takeda-presents-updated-results-for-mobocertinib-further-substantiating-the-clinical-benefit-in-patients-with-egfr-exon20-insertion-mnsclc/他)

2021/04/02

武田薬品のCOVID-19 治療薬候補 Hyperimmunoglobulin は第 3 相試験で評価項目を達成できず

 4 月 2 日、武田薬品は、CoVIg-19 Plasma Alliance(CoVIg-19 Alliance)が、米国国立衛生研 究所(NIH)の米国国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)が出資し、実施した第 3 相臨床試験 [Inpatient Treatment with Anti-Coronavirus Immunoglobulin(ITAC)] において、評価項目を達成し なかったと発表した。臨床試験において安全性の重大な懸念は認められなかった。 

CoVIg-19 Plasma Alliance

COVID-19 パンデミックとの闘いに対処するため、COVID-19 による重篤な合併症のリスクを有する人を対象にした血漿分画製剤の開発を目的に、CSL Behring と武田薬品が共同で結成した CoVIg-19 Plasma Alliance が 2020 年 4 月に締結された。 CoVIg-19 Alliance では、血漿分画製剤で世界をリードする製薬企業が集まり、COVID-19 に よる重篤な合併症のリスクを有する患者の治療を目的としたノーブランドの抗 SARS-CoV-2 ポリクローナル高度免疫グロブリン製剤の開発に取り組んだ。高度免疫グロブリン製剤 (CoVIg-19)は、COVID-19 から回復した人から提供された血漿から精製され、一定量かつ高濃 度の抗体を含有する高品質の医薬品である。CoVIg-19 Alliance には、BioPharma Plasma、Biotest、 GC Pharma、LFB、National Bioproducts Institute、Octapharma および Sanquin も参加した。 ま た、Bill & Melinda Gate 財団がアドバイザーとして支援、Microsoft が CoVIg-19 Alliance の website やドナー募集のための「Plasma Bot」などの技術を提供した。Pall や Uber Health など の組織も現物支援などで CoVIg-19 Alliance に協力した。

ITAC 試験の結果を受けて、CoVIg-19 Alliance の取り組みは終了する。世界中の組織が参 加したこの 1 年間の協働の取り組みにより、製薬企業内外の関係強化と科学的根拠と必要性 に基づいた実用的な規制に向けて新たな視点が得られた。そして、緊急の公衆衛生上のニー ズに対処する今後の協力の機会が明確に定義され、法的に準拠した枠組みが提供された。 CoVIg-19 Alliance は、米国において COVID-19 から回復した多くの人々から血漿を提供 してもらうための協力体制である「The Fight Is In Us」キャンペーンにも参画している。 COVID-19 から回復した人、もしくは回復した人を知っている人は、The Fights In Us. org に アクセスし、簡単な自己診断ツールを使用して血漿の提供に適格かどうかを確認し、近隣の 血液または血漿採取センターを確認することができる。

第 3 相 ITAC(Inpatient Treatment with Anti-Coronavirus Immunoglobulin)試験(NCT 04546581)

本試験は、米国 NIH の米国国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)が実施する、 国際多施設共同、二重盲検、placebo 対照、無作為化試験。本試験は、COVID-19 に対する、 抗 virus 剤 remdesivir と SARS-CoV-2 を中和する高濃度の抗体を含有する抗 coronavirus 高度 immunoglobulin 静注製剤(H-Ig)の安全性、忍容性および有効性を評価する試験である。H-Ig に 含まれる抗体は、COVID-19 から回復した健康な人々から提供された血液の血漿から採取さ れたものである。NIH が設立した INSIGHT Network を通じて、米国および 5 大陸にわたる 10 カ国 63 施設で、約 600 人の患者が試験に登録された。発症後 12 日以内で、生命を脅かすよ うな臓器障害や終末臓器不全のない COVID-19 入院患者を対象にしていた。試験に使用され た H-Ig は、CoVIg-19 Alliance より CSL Behring および武田薬品の他、Emergent Biosolutions お よび Grifols の 4 社から提供された。

2021/03/03

武田、Dravet 症候群/Lennox-Gastaut 症候群治療薬候補soticlestat のグローバルな権利を取得

3 月3 日、武田薬品と、希少神経疾患患者の生活に大きな変化をもたらす治療薬の開発を行うバイオ医薬品企業Ovid Therapeutics Inc.(Ovid)は、当社がDravet 症候群(DS)またはレノックス・ガストー(Lennox-Gastaut)症候群(LGS)を含む発達性およびてんかん性脳症の治療薬として臨床段階にあるsoticlestat(TAK 935/OV935)について、グローバルな開発および販売権をOvid から獲得する独占契約を締結したと発表した。

武田薬品湘南研究所で創製されたsoticlestat のグローバルな権利を武田薬品が獲得し、今後の全世界での開発と販売を単独で担うことになる。Ovid はマイルストン支払いや将来の開発・販売費用を含め、武田薬品に対していかなる金銭的義務も負はない。Ovid は契約時に1 億9,600 万米$の一時金を受領し、開発、承認、発売等の各マイルストン達成時に最大6億6,000 万米$を受領する権利を有している。さらにOvid は、soticlestat が承認・上市された場合、販売額に応じた二桁台前半から最大20%の段階的なロイヤリティを受領する可能性がある。今回の新たな契約は、米国独占禁止法に基づく該当する規制当局による承認を含め、一定のクロージング条件を満たすことを前提に、2021 年3 月末までに完了する予定。

2017 年に締結された両社間の共同開発・販売契約に関する提携により、武田薬品はOvid の株式を取得し、臨床第3 相試験の開始を含む申請・承認等に関するマイルストンに対して最大8,500 万米$を受領する権利を有していた。Ovid は希少小児てんかん領域におけるPOC 試験を成功裏に実施し、グローバルな規模でsoticlestat の開発を主導していた。

soticlestat (TAK 935/OV935) は、強力で選択性の高い、first-in-class の経口cholesterol 24 hydroxylase(CH24H)阻害剤であり、発作感受性を低下させ、発作制御を改善する可能性がある。CH24Hは主に脳で発現し、そこでcholesterolを24S‐hydroxycholestero(l 24HC)に変換し、脳cholesterol の恒常性バランスを調節する。24HC はNMDA 受容体のポジティブallosteric モジュレーターで、てんかんに関連するglutamate 作動性シグナル伝達を調節する。glutamate は脳内の主要な神経伝達物質の1 つであり、発作の開始および進展に関与していることが示されている。最近の論文では、CH24H がNMDA 受容体の調節を介してglutamate 経路の過度な活性化に関与し、CH24H の発現増加がアストロサイトによるglutamate の再取り込みを妨げ、てんかん原性と神経毒性が生じることが示されている。soticlestat によるCH24Hの抑制はニューロンの24HC レベルを低下させ、脳の興奮性/抑制性バランスのゆがみを改善する可能性がある。

2021/02/22

JAK阻害薬による潰瘍性大腸炎の治療

02/22, ABBV, JAK, UC
Second Phase 3 Induction Study Confirms Upadacitinib (RINVOQ™) Improved Clinical, Endoscopic and Histologic Outcomes in Ulcerative Colitis Patients
  • ウパダシチニブ(販売名:RINVOQ)は二本目の導入治療フェーズ3試験において、潰瘍性大腸炎患者の臨床症状、内視鏡検査および病理学的アウトカムを改善した。
(参考)
アッヴィは昨年(2020年)12月にウパダシチニブのい1本目のフェーズ3導入治療臨床試験U-ACHIEVEにおいて、主要評価項目の「投与開始8週後の臨床的緩解(適合Mayo基準)」およびすべての二次的評価項目を達成した、と発表した。ウパダシチニブはアッヴィが開発したJAK阻害薬で、FDAは2019年8月に関節リウマチを適応症として初回承認した。経口JAK阻害薬による潰瘍性大腸炎の治療は抗リウマチ薬ゼルヤンツ(ファイザー、2012年発売)が2018年に承認されている。ギリアドのフィルゴチニブは2020年10月に申請用フェーズ2b/3試験で導入療法と維持療法の両方で好成績が確認され、欧州では先行して11月に承認されている。