2023/10/13
アトピー性皮膚炎に best-in-class の可能性の amlitelimab の最新第 2b 相データ, EADV 発表
Amlitelimabは、主要な免疫制御因子である OX40 ligand に結合する完全ヒト T 細胞非枯渇性モノクローナル抗体で、重度のアトピー性皮膚炎や喘息を含め、中等度の免疫介在性疾患や炎症性疾患を含む幅広い免疫介在性疾患および炎症性疾患に対する first-in-class の治療法になる可能性がある。OX40 ligand を標的とすることで、炎症誘発性 T 細胞と制御性 T 細胞の間のバランスを回復することを目指している。
2022/06/07
6ヶ月から 5歳の乳幼児のアトピー性皮膚炎に対する 抗IL-4/IL-13抗体の投与
06/07, SNY, IL-13, Atopic dermatitis
FDA approves Dupixent® (dupilumab) as first biologic medicine for children aged 6 months to 5 years with moderate-to-severe atopic dermatitis
FDAは中等度から重度のアトピー性皮膚炎を有する 6ヶ月から 5歳の乳幼児を対象とする最初の生物学的製剤としてデュピクセント(デュピルマブ)を承認した。
2021/09/30
JAK阻害薬によるアトピー性皮膚炎の治療
09/30, PFE, JAK, Atopic dermatitis, MHLW (Japan)
Japan’s MHLW Approves Pfizer’s CIBINQO® (abrocitinib) for Adults and Adolescents with Moderate to Severe Atopic Dermatitis- 日本のMHLW (厚生労働省)は、ファイザーが開発したJAK阻害薬アブロシチニブ(販売名:シビンクオ、CIBINQO)を中等度から重症のアトピー性皮膚炎の成人及び青少年を対象として世界で初めて承認した。
2021/08/16
リリー、lebrikizumab の2 本の第3 相試験で中等症~重症アトピー性皮膚炎の症状有意に改善
Lebrikizumabは、高い親和性でIL-13 に結合してIL-13Rα1/IL-4Rαヘテロ二量体複合体の形成とその後のシグナル伝達を特異的に阻止するようにデザインされた臨床開発段階にある革新的なモノクローナル抗体(mAb)である。IL-13 の生物学的作用を限定的かつ効率的に阻害する。IL-13 は、アトピー性皮膚炎の様々な徴候および症状の基礎をなす多様な病態生理を駆動させる中心的な病因メディエーターであると考えられており、2 型炎症を促進し、皮膚バリア―障害、痒み、皮膚の肥厚化、さらに感染を引き起こすとされている。
ADvocate 1 試験とADvocate 2 試験は、中等症から重症のアトピー性皮膚炎患者を対象にlebrikizumab の単剤療法を評価するためにデザインされた第3 相臨床試験である。プラセボ との比較で、IGA(Investigator Global Assessment) スコアおよびEASI( Eczema Area and Severity Index) スコア、皮膚病変と痒み、痒みによる睡眠障害および生活の質などの改善が認められた。
2020/10/27
JAK阻害薬によるアトピー性皮膚炎の治療
アッヴィとファイザーがJAK阻害薬をアトピー性皮膚炎(AD)に対する治療薬とする承認申請を欧米両極でほぼ同時に提出した。経口JAK阻害薬はこれまで関節リウマチ(RA)、乾癬性関節炎(PsA)、潰瘍性大腸炎(UC)で承認されている。承認されればアトピー性皮膚炎では初めてとなる。ファイザーはこれまでにゼルヤンツでRA、PsA、UCの承認を取得しているがAD適応症では新たにアブロシチニブを開発した。アッヴィはRA治療薬として2019年に承認されたウパダシチニブ(RINVOQ、リンヴォック)のPsA、AD、およびUCの効能追加として開発している。2019年のグローバル売上高はゼルヤンツ22憶ドル(2300億円)、オルミエント 4億ドル(450億円)、リンヴォック4700万ドル(50億円)だった。
リリーのOlumiant(日本名:オルミエント、一般名:バリシチニブ)のアトピー性皮膚炎への効能拡大試験もアッヴィのウパダシチニブやファイザーのアブロシチニブとほぼ同じ2017年にフェーズ2試験を完了し、2019年中に3本のフェーズ3試験を終了しているものの申請には至っていない。
10/27 PFE, JAK1, Atopic dermatitis
FDA grants priority review and EMA accepts regulatory submission for Pfizer’s abrocitinib, an oral once-daily JAK1 inhibitor, for patients 12 and up with moderate to severe atopic dermatitis
- ファイザーは1日1回経口投与のJAK1阻害薬アブロシチニブを12歳以上の中等度から重症のアトピー性皮膚炎患者の治療薬としてFDAおよびEMAに承認申請を提出、FDAはこれを優先審査とした。
10/19 ABBV, JAK, Atopic dermatitis
AbbVie Submits Regulatory Applications to FDA and EMA for RINVOQ™ (upadacitinib) in Atopic Dermatitis
- アッヴィはJAK阻害薬RINVOQ(リンヴォック、一般名:ウパダシチニブ)のアトピー性皮膚炎の効能追加に関する承認申請をFDAとEMAに提出した。
2020/07/28
JAK阻害薬と外用ステロイド薬の併用によるアトピー性皮膚炎の治療
- Third Pivotal Phase 3 Study Shows RINVOQ™ (upadacitinib) Plus Topical Corticosteroids Improves Skin and Itch Symptoms in Atopic Dermatitis Patients -- Positive top-line results show upadacitinib (15 mg and 30 mg) plus topical corticosteroids (TCS) met the co-primary endpoints and all secondary endpoints in adult and adolescent patients with moderate to severe atopic dermatitis versus placebo plus TCS
2020/07/21
JAK阻害薬によるアトピー性皮膚炎の治療
- RINVOQ™ (upadacitinib) Monotherapy Meets All Primary and Secondary Endpoints in Second Phase 3 Study for Atopic Dermatitis
2020/03/18
アトピー性皮膚炎にたいするJAK阻害薬アブロシチニブの治療成績
Pfizer Announces Positive Top-Line Results from Third Phase 3 Trial of Abrocitinib for Moderate to Severe Atopic Dermatitis, Which Showed Improvements in Skin Clearance, Disease Extent and Severity, and Itch
2020/01/30
アトピー性皮膚炎に対するJAK 阻害剤バリシチニブ の第3 相臨床試験
本試験において投与16 週時にEASI 75 を達成した患者の割合は、プラセボ群:8.2%(12/147)、バリシチニブ1mg群:12.9%(19/147)、バリシチニブ2mg:29.5%(43/146)であった。
2020/01/10
イーライリリー社、アトピー性皮膚炎治療薬候補 lebrikizumab を有するDermira 社を約11 億$で買収
今回の買収により、IL-13 に高親和性で結合するように設計された新規の研究開発中のモノクローナル抗体lebrikizumab が追加され、イーライリリー の免疫パイプラインが拡大する。本品は、12 歳以上の思春期および成人患者における中等度から重度のアトピー性皮膚炎の治療薬として第3 相臨床試験開発プログラムで評価中である。lebrikizumab は、2019年12 月にFDA からFast Track の指定を受けた。Dermira の買収により、原発性腋窩多汗症(制御できない過度の脇の下の発汗)の局所治療に、FDA 承認の薬用布であるQBREXZA®(glycopyrronium)布の追加で、イーライリリーの市販皮膚科薬のポートフォリオを拡大することができた。
2019/12/07
アトピー性皮膚炎を対象にP2段階にある抗IL-1α抗体をヤンセンが導入
- Janssen to Acquire Investigational Bermekimab from XBiotech (ヤンセンは開発段階にある bermekimab(ベルメキマブ)XBiotech(エックスバイオテク)から取得)
- ベルメキマブは、現在では臨床開発段階にある唯一の抗インターロイキン1α抗体であり、アトピー性皮膚炎と汗腺膿瘍を対象としてフェーズ2段階にある。ヤンセンはXBiotechに対して7億5000万ドル(800億円)を支払い、責任をもって臨床試験を緊密に連携して完了する。皮膚科領域以外の適応症を取得する場合は追加の対価を支払う。
2019/10/12
JAK1阻害薬アブロシチニブがアトピー性皮膚炎に対するP3試験で好結果
Pfizer Presents Positive Phase 3 Data at the 28th Congress of the European Academy of Dermatology and Venereology for Abrocitinib in Moderate to Severe Atopic Dermatitis
ファイザーはJAK1阻害薬アブロシチニブの中等度・重度アトピー性皮膚炎に対する良好なフェーズ3データを欧州皮膚・性感染症学会で発表
2019/09/27
アトピー性皮膚炎に対してJAK1阻害剤abrocitinibが2本目の申請用P3試験に成功
- ファイザーが開発中の経口JAK1阻害剤abrocitinibが2本目の申請用P3試験において中等度~重度のアトピー性皮膚炎の12歳以上の患者群で良好な結果を示した。
2018/03/12
ファイザーがアトピー性皮膚炎治療薬として開発中の経口JAK1阻害剤をFDAがBT 指定(2月14日)
PF-04965842の第3 相試験プログラムは2017年12月に開始され、JAK1 アトピー性皮膚炎(JADE)の有効性および安全性グローバル開発プログラムの最初の臨床試験になった。本剤は経口低分子のJAK1 阻害薬で、JAK1 阻害は、IL-4、IL-13、IL-31 およびIFN-γを含むアトピー性皮膚炎の病態生理学に関与する複数のサイトカインを修飾すると考えられている。
2018/02/14
JAK1阻害薬PF-04965842がアトピー性皮膚炎の治療薬としてFDAの画期的治療指定を取得
February 14, 2018 » Pfizer, JAK inhibitor, Atopic dermatitis
2017/12/14
JAK1阻害剤PF-04965842がアトピー性皮膚炎の第3相臨床試験を開始
December 14, 2017 Pfizer, JAK inhibitor, Atopic dermatitis
2017/03/28
アトピー性皮膚炎治療薬として初めての抗体医薬品となるデュピゼント(DUPIXENT)をFDAが承認
承認の根拠となった臨床試験「グローバルLIBERTY AD」は1週間に1回(Q1W)単独投与のSOLO-I、2週間に1回(Q2W)単独投与のSOLO-II、および外用ステロイド剤(TCS)と併用した長期投与(52週間)のCHRONOS、以上3本の第3相試験からなり、総数2,119人の患者を登録した。
TCS併用のCHRONOS試験における「クリア皮膚」は16週時点で39%(12%)となり、単独投与と同水準だった。52週時点のEASI-75達成率はQ1W投与64%をQ2W投与69%が上回った。16週時点のEASI-75はQ1Wが40%、Q2Wが36%、プラセボは12.5%だった。
(参考)
アトピー性皮膚炎はこれまで新薬開発が進んでいない領域である。抗IL-4/IL-13抗体デュピルマブはRegeneronが開発したVerocimune技術(マウスの遺伝子組み換えを用いる完全ヒト抗体作成技術)によって創出され、2014年11月にFDAのブレークスルー治療指定(BTD)、2016年9月に申請、優先審査となっていた。年間治療費4万㌦近い価格が設定されており、売上高10億ドルを超えるブロックバスターとなる見通しである。
2016/12/14
PDE4阻害剤のアトピー性皮膚炎治療薬EUCRISA軟膏をFDAが承認
本剤の安全性および有効性は、軽度から中等度のアトピー性皮膚炎の2~79歳の患者1,522人を対象とした2本のプラセボ対照臨床試験で確立された。EUCRISAを28日間投与された患者の皮膚は発症前の健常な状態をほぼ完全に取り戻すまでに改善された。2016年3月にNDA(新薬承認申請)を提出、審査ゴールは2017年1月7日に設定されていた。
(参考)
2016/12/08
サノフィとリジェネロンがアトピー治療薬dupilmabの承認申請を欧州医薬品庁に提出
2016/09/26
抗IL-4/IL-13抗体dupilumabの重症アトピー性皮膚炎治療薬としての承認申請をFDAが優先審査に指定
dupilumabはADの主要原因とされるTh2免疫反応を引き起こす IL-4 および IL-13 のシグナル伝達を阻害するモノクローナル抗体である。申請の根拠としたLIVERTY AD試験プログラムは「外用薬では管理が不十分な、中等度~重度のAD 成人患者」2,500例以上を対象として、dupilumab単剤療法(SOLO 1 およびSOLO 2)と外用ステロイド薬との併用療法(CHRONOS)の3本のフェーズIII試験を行った。
(考察)
抗体医薬によるアレルギー性疾患治療薬の開発が進んできた。2002年に重症喘息治療薬として発売されたノバルティスの抗IgE抗体ゾレアの年間売上は500億円程度にとどまっていたが、2014年に米国などで蕁麻疹の皮膚科適応症が承認されると700億円を超えて再び増加傾向にある。古い製品だが1000億円(ビリオン・ドル)を超える「ブロックバスター」となる可能性が見えてきた。
アトピー性皮膚炎も同様に、これまで新薬開発が進んでいない領域である。新規の薬効メカニズムでFDAのブレークスルー治療指定(BTD)、優先審査となった抗IL-4/IL-13抗体dupilumabが売上高10億ドルを超えるブロックバスターとなる可能性は大きいと思われる。