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2023/11/22

ベーリンガーインゲルハイム, 細菌による癌治療開発企業T3 Pharmaを買収、癌免疫療法に参入

ベーリンガーインゲルハイムは、スイスバーゼルに拠点を置く株式非公開のユニークな細菌による癌治療法を開発しているバイオ企業T3 Pharmaceuticals AG(T3 Pharma)を最大4億5,000 万CHF(1CHF=168JPY)で買収し、癌免疫療法のポートフォリオを拡大すると発表した。
T3 Pharma社は、バーゼル大学の Biozentrum から独立して2015年に設立され、固形癌を治療する細菌ベースの免疫腫瘍療法を開発するバイオ企業で、生細菌を使用して免疫調節機能を提供する独自の治療技術基盤を構築し、ペイロードとして細菌の生産する複数の生理活性タンパク質を、選択的に癌細胞や癌細胞の微小環境に送達するシステムを開発した。同社は、細菌の III 型分泌システム(T3SS)を再利用することにより独自のタンパク質送達技術基盤を構築し、腫瘍と腫瘍微小環境へ目的の治療用タンパク質の送達を実現した。同社の主力製品の T3P-Y058739 は現在、第 I 相臨床試験で評価中である。

2023/10/08

BMS, KRASG12C 阻害剤 KRAZATI(アダグラシブ)を有する Mirati 買収, 癌領域を強化・多様化

ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)と Mirati Therapeutics, Inc.(Mirati)は、最終的な買収合併契約を締結したと発表した。本契約に基づいて、BMSはMiratiを1株当たり現金58.00$で買収することで同意した。総資本価値は 48 億$相当になる。本買収により、BMS は、重要な肺癌治療薬 KRAZATI を同社の製品 ポートフォリオに追加することができる。同社は、自社のオンコロジーパイプラインを補完し、単剤開発および併用戦略の強力な候補となるいくつかの有望な臨床開発品へのアクセスが可能になる。
Mirati の ポートフォリオ:
1) KRAZATI(アダグラシブ);全身療法歴のある、KRASG12C 変異陽性局所進行性または転移性非小細胞肺癌(NSCLC)の成人患者の治療薬として FDA から加速承認を取得している。
2) MRTX1719;MRTX1719 は、全ての癌の約 10%を占めるMTAP 欠失腫瘍を標的としている。NSCLC、胆管癌、黒色腫を含む MTAP 欠失を伴う複数の腫瘍タイプにわたって有望な初期の有効性データを示している。
3) MRTX1133 ;膵臓癌、NSCLC、結腸直腸癌などに関与する KRASG12D 変異を標的としている。
4)MRTX0902;臨床開発中の SOS1 阻害剤、KRAZATI を含む MAPK/RAS 経路を標的とする他の薬剤との併用の可能性がある。

2023/09/27

小野薬品、米 Adimab 社と癌領域における新規抗体薬の創製に関する創薬提携契約を締結

小野薬品工業(株)(小野薬品)は、完全ヒトモノクローナル抗体(mAb)および二重特異性抗体の探索・最適化におけるグローバル・リーダーである Adimab, LLC(Adimab)(Lebanon, New Hampshire)と、癌領域における革新的な抗体医薬品を創製するために、創薬提携契約を締結したと発表した。
本契約締結に基づいて、Adimab は小野薬品が指定する複数の標的に対する新規治療用抗体を探索し、二重特異性抗体医薬品候補を創製する。小野薬品は非臨床および臨床段階で Adimab が創製した二重特異性抗体医薬品候補の評価および開発を行う。
Adimabは、治療用医薬品抗体の創製および遺伝子工学技術のリーディング企業である。この技術には、酵母や B 細胞(マウスおよびヒト)の合成 Libraries からのナイーブな抗体の探索、抗体エンジニアリングと最適化、多重特異性抗体の創製、および二重特異性抗体を創製する目的で非独占的にライセンス供与された CD3 抗体ポートフォリオなどが含まれている。2009 年以降、Adimab は 105 社以上の製薬企業やバイオ企業と提携し、475 件以上の治療用抗体創製プロジェクトを手掛けており、60 件以上のプロジェクトが臨床段階に移行し、1件のプロジェクトが承認された。

2023/09/12

2seventy bio と JW Therapeutics 提携、T 細胞ベースの免疫療法・自己免疫療法 R&D 加速

癌免疫細胞療法のリーダーの 1 社 2seventy bio, Inc. (2seventy)と、上海に拠点を置き、細胞免疫療法の開発、製造、商業化に注力している独立系の革新的バイオ企業 JW Therapeutics (JW)は、戦略的提携を拡大する方針を発表した。
今回の戦略的提携の拡大は、2022 年に確立されたパートナーシップに基づいており、もともと大中華圏で T 細胞ベースの免疫療法製品をより迅速に探索するために設計された、同社の橋渡し研究および臨床細胞療法の開発技術基盤に基づいて構築されている。具体的には、両社は2seventy の パイプラインから最大 2 つの候補を追加する。1 つは T 細胞受容体(TCR)技術を用いた固形癌に対する効能、もう 1 つは CAR T 細胞療法を用いた自己免疫疾患の効能を目指す。

2023/08/25

大鵬薬品と Phost’ in Therapeutics、GnT-V 阻害剤 PhOx430 に関するオプション契約を締結

Phost’ in Therapeutics SAS(Phost’in)は、フランスの Montpellier を拠点とし、アカデミアからのスピンオフ企業である。大鵬薬品工業(株)(大鵬薬品)と Phost’inは、Phost’inが開発を進めている GnTV(Nacetylglucosaminyltransferase-V )を標的とした低分子化合物PhOx430 に対して、大鵬薬品がオプション行使権を取得するオプション契約を締結した。
PhOx430 は、免疫反応の抑制、癌の増殖、さらには線維化組織の形成に関与するN 結合型 glycosyl 化酵素 GnT-V を標的とするfirst-in-class の N-結合型 glycosyl 化阻害剤であり、現在、欧州において、進行性固形癌患者を対象にした第 1/2 相 PhAST 試験で評価されている。PhOx430 は、特許を取得している化学 library と最先端のスクリーニング技術を組み合わせ、癌やその他の重篤な免疫炎症性疾患の治療薬として、選択的な N-結合型 glycosyl 化阻害剤を創出するユニークな Phost'ScreenTM技術基盤で創製された最初のプログラムである。

2023/03/20

BioNTech と OncoC4、固形癌に対する新規チェックポイント抗体の共同開発/商業化戦略的提携

BioNTech SE(BioNTech)とOncoC4, Inc.(OncoC4)は、OncoC4 の次世代抗CTLA-4 モノクローナル抗体(mAb)候補 ONC-392 を、さまざまな癌種の効能における単剤療法または併用療法として開発および商業化への独占的なグローバル ライセンスおよび提携契約を締結したと発表した。本契約は、慣習的な完了条件と規制当局の認可を条件に、2023年前半に完了する予定である。
BioNTech とOncoC4 は、NSCLC を含むさまざまな固形腫瘍の適応症でONC-392 を単剤療法として、また抗 PD-(L)-1 抗体と組み合わせて共同開発し、両社は研究開発費用を均等に分担する。PD-1 阻害以外のすべての組み合わせ、特に BioNTech のパイプラインにある化合物とのすべての組み合わせは、BioNTech によって単独で開発される。BioNTech は、今後交渉される特定の市場でOncoC4 が参加することで、これらの製品のいずれについても世界的な独占的商業化権を保有している。
CTLA-4 は、多様なメカニズムを介して免疫細胞の活動を阻害する分子である。OncoC4 の抗CTLA-4抗体候補ONC-392は、癌の微小環境で免疫抑制性T細胞 [制御性 T 細胞(Treg)]の削除を目的としている。潜在的に差別化された安全性プロファイルにより、ONC-392 は診療の場でより効果的な投薬計画を達成し、より効果的に腫瘍細胞の死滅を達成できる可能性がある。

2022/10/03

Kiteの自社製品製造用南California viral vector製造施設、FDAから承認を取得し能力強化

Gilead Sciences傘下のKite Pharma は、FDAが、カリフォルニア州Oceansideにある同社のretroviral vector (RVV) 製造施設における商業生産の申請を承認したと発表した。
viral vectorは、特定の血液癌を治療するKiteの細胞療法を製造するために必要な、重要なコンポーネントである。Kite は、社内で商業用および臨床試験用のviral vector製造能力を持つ唯一の細胞療法企業であり、強力な外部供給パートナーを更に強化するものである。自社施設によって提供されるタイムリーで信頼できるviral vector生産の確実性は、CAR T細胞療法を大規模な商業規模で確実に提供し、将来の治療法を開発する臨床試験への供給を提供するための不可欠な強化である。

2022/09/26

Seagen/LAVA, γδ 二重特異性T 細胞engager LAVA-1223 の独占的世界的ライセンス契約締結

抗体薬物複合体(ADC)療法の世界的leader でありpioneer のSeagen Inc. (Seagen)と、独自の Gammabody™基盤技術の開発に注力する臨床段階の癌免疫療法の開発企業 LAVA Therapeutics N.V. (LAVA)が、single domain の二重特異性γδ T 細胞engager LAVA-1223 の開発、製造、商業化に Seagen が取り組む独占的ライセンス契約を締結したと発表した。
LAVA-1223は、LAVA 独自の Gammabody™ 技術を利用して、上皮成長因子受容体 (EGFR) を発現する固形癌を標的とする、前臨床試験段階にある開発候補品目である。本品は、EGFR 発現癌細胞の存在下で Vγ9Vδ2 (γδ) T 細胞を標的にして活性化するように特別に設計された、first-in-class の可能性のある治療法である。EGFR は、結腸直腸癌、肺癌、頭頸部癌を含む複数の固形癌タイプで過剰発現している、十分に検証された標的である。
契約に基づいて、Seagen は、LAVA-1223 の独占的なグローバル ライセンスを取得し、LAVA に一時金 5,000 万$を支払う。潜在的な開発、薬事規制、および商業上のマイルストンは最大約6 億5,000 万$を支払い、ロイヤルティは、将来の売上高で 1 桁から 10%台半ばまでの範囲になっている。この契約により、Seagen は、LAVA 独自の Gammabody™ 技術を最大 2 つの追加の癌に対する標的に適用する権利を独占的に交渉する機会を取得している。

2022/09/12

固形癌に対する二重特異性抗HER2 ADC zanidatamab zovodotin 第1 相試験予備的結果発表

Zymeworks Inc.は、BeiGene と共同開発中の抗HER2×HER2 二重特異性ADC 薬zanidatamab zovodotin (ZW49)について、固形癌に対する第1 相試験の予備的結果を、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で発表した。ZW49 は、protease で切断可能なlinker で、独自のauristatin toxin に結合したHER2 を標的とする二重特異性抗体(2 つの重複しないHER2 epitope;ECD2 & ECD4)で構成される新規ADC 薬である。
76 人 [女性 58%; 年齢中央値 59 歳(範囲;24~83) ]が ZW49 の治療を受けた。全体で最も多い組織型は胃癌(28%)と乳癌 (22%)であった。70%がHER2 標的治療歴を有していた。
68 人(89%) の患者に治療関連の有害事象 (TRAE)が発現し、最も一般的なTRAE (≥ 20% 患者)は、角膜炎(42%)、脱毛症(25%)、および下痢(21%)であった。7 人(9%)でGR ≥ 3 のTRAE を発現した(GR 4 の注入関連反応 1 例及び好中球数減少1 例を含む)。
2.5 mg/kg Q3W のZW49 で治療された29 人の評価対象患者のうち、複数の癌種で確認された奏効率は28%、病勢コントロール率は72%であった。

KRAS G12C 変異を有する固形癌患者におけるGDC-6036 単剤療法の第1a 相試験結果発表

ジェネンテック/ロシュは、開発中のKRAS G12C 阻害薬GDC-6036 のKRAS G12C 変異を有する固形癌患者に対する単剤療法である第1a 相試験結果を欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で発表した(Abstract #459MO)。GDC-6036 は、in vitro 試験でソトラシブとアダグラシブを上回る可能性が報告されている。
第1 相用量漸増/拡大試験(NCT04449874)の一環として、非小細胞肺癌(NSCLC)および結腸直腸癌(CRC)を除く、KRAS G12C 変異陽性の他の固形癌(oST)患者 (胆管癌4 人、膵臓腺癌3 人、肛門癌、虫垂癌、乳癌、十二指腸癌、子宮内膜癌、肺神経内分泌癌、胃癌各1 人)に、GDC-6036 を1 日1 回、21 日間ごとに400 mg が投与され、未確定奏効率(ORR)は 21%(3/14 人; 肛門、肺神経内分泌および胃癌)、確定ORR は 14% (2/14 人)であった。

2022/06/28

アステラス製薬とSutro、革新的抗体-薬物複合免疫賦活薬(iADC)創製に戦略的提携契約締結

アステラス製薬(アステラス)は、Sutro Biopharma, Inc.(Sutro)と、抗体-薬物複合免疫賦活薬(immunostimulatory Antibody-Drug Conjugates;iADC)の共同研究・開発に関する全世界における戦略的提携およびライセンスに関する契約を本日締結した。
Sutro の抗体-薬物複合技術と、アステラスの癌領域におけるグローバルな研究開発能力を組み合わせ、次世代モダリティiADC の治療薬創製を目指す。免疫チェックポイント阻害剤を含む主要な癌免疫療法の課題は、免疫細胞が浸潤しづらい癌微小環境下にある非炎症性腫瘍に対して効果が得難いことである。既承認免疫チェックポイント阻害剤の単剤投与による有効性は、様々な癌種においてわずか20%程度とされている。
免疫を活性化する免疫賦活剤に加え、免疫原性細胞死(immunogenic cell death)を誘導する抗癌剤を抗体に結合させたiADC は、より強力な抗癌作用を発揮する可能性を有している。Sutro は、抗体と薬物を結合させる高度な技術と、候補となる抗体および結合可能な抗癌剤、免疫賦活剤を有している。アステラスは、グローバルでの抗体及び低分子化合物の研究・開発及び商業化能力の強みを有している。iADC は、現在有効な治療法のない癌患者に新たな治療の選択肢を提供する可能性を秘めている。

2022/05/02

ギリアドとDragonfly、癌と炎症領域におけるTri -Specific NK 細胞療法の共同開発契約締結

ギリアドとDragonfly Therapeutics (Dragonfly)は、癌および炎症領域の新規治療法の開発を目指して、Dragonfly の新規NK 細胞エンゲージメントによる複数の免疫療法を進める戦略的提携契約を締結したと発表した。NK 細胞エンゲージメントは、チェックポイント阻害剤に耐性および難治性の腫瘍、ならびに炎症などの他の疾患領域における可能性を含む、広範囲の癌種に対する可能性を秘めた新しい作用機序を有している。
契約に基づいてギリアド は、5T4 を標的とする前臨床試験段階にある免疫療法プログラムDF7001 について、Dragonfly からグローバルな独占的ライセンスを取得する。この契約はまた、特定の前臨床開発完了後、Tri-specific NK Engager Therapies (TriNKETs) 技術を使用して新たなNK 細胞エンゲージメントプログラムの開発と商業化の独占的グローバルな権利をライセンス供与するオプション権をギリアドに付与する。

DF7001 は、癌細胞に対するNK および細胞傷害性T 細胞を活性化し殺細胞活性を誘導するように設計されたTriNKET である。DF7001 のターゲットは5T4 で、非小細胞肺癌、膵臓癌、乳癌、頭頸部扁平上皮癌など、いくつかの癌の予後不良に関連する腫瘍増殖をサポートする癌細胞と間質細胞に発現するタンパク質である。DF7001 は、腫瘍細胞、癌関連線維芽細胞、癌幹細胞などの5T4+発現細胞の死滅を引き起こす可能性がある。このプログラムは、2023 年前半にIND の申請を行う予定。

2022/04/06

Harbour BioMed、CLDN18.2 x CD3 二重特異性抗体HBM7022 をアストラゼネカとの導出契約

Cambridge(Mass)、Rotterdam(Netherlands)、蘇州(中国)に拠点を置き、新規抗体療法の創薬、開発、および商業化を目指す中国系グローバルバイオ医薬品企業HarbourBioMed(HBM)が、HBM の重鎖抗体(HCAb)ベースの免疫細胞エンゲージメント(HBICE)技術基盤から創製された新規二重特異性抗体HBM7022 について、アストラゼネカ とグローバル導出契約を締結したと発表した。
HBM7022 は、二重特異性抗体であり、現在前臨床段階にあり、腫瘍関連抗原(Claudin18.2)とCD3 を標的とすることで腫瘍細胞とT 細胞とを接近させる架橋の役割を演じて、T 細胞の強力な活性化と腫瘍の消失をもたらす。ライセンス契約が締結され、その契約条件に従って、アストラゼネカはHBM7022 の研究、開発、薬事許認可、製造、および商品化のための独占的なグローバルライセンスを付与され、そのさらなる開発と商品化の費用および事業活動に関連するすべての費用および活動に対して単独で責任を負うものとする。ライセンス契約に従い、HBM は2,500 万US$の一時金を受領、特定の開発、許認可、および商業上のマイルストン達成に伴い最大3 億2,500 万US$の追加支払いを受領する可能性がある。

2021/12/20

ノバルティス、BeiGeneTIGIT 阻害剤ociperlimab に関する提携で癌免疫療法のパイプライン強化

ノバルティス は、BeiGene, Ltd.とociperlimab(BGB-A1217)に関するOption、Collaboration 及びLicense 契約を締結し、癌免疫療法における研究開発活動を拡大した。
Ociperlimabは、後期開発段階にあるTIGIT 阻害剤で、TIGIT タンパク質受容体をブロックする新しいクラスの抗癌療法である。ociperlimab は現在、2 本の第3 相臨床試験で進行性非小細胞肺癌に対する評価を進めており、広範囲の固形癌に対して新たな試験が進行中である。その開発はPD-1 阻害剤tislelizumab のノバルティスの開発計画を補完するものである。初期臨床試験でTIGIT 阻害剤は、肺癌、食道癌、胃癌、乳癌、黒色腫などの幅広い固形癌に対して有効となる可能性が示唆されている。

PARライブラリー > TIGIT

2021/10/27

武田薬品, 固形癌に対する同種γδ T 細胞療法の開発加速に向けGammaDelta Therap.を買収

武田薬品は、免疫療法剤としてのヒト組織常在型γδ T 細胞療法がもつユニークな特性の探索に特化した英国企業GammaDelta Therapeutics Ltd.(GammaDelta)を買収するoption 権を行使したと発表した。今回の買収により、武田薬品は、GammaDelta の同種可変δ1(Vδ1) γδ T 細胞療法の基盤技術(platforms)を取得する。
当該契約において武田薬品は、GammaDelta の新規γδ T 細胞療法platforms の開発を進め、GammaDelta の株式を取得し、同社買収の独占的option 権を取得した。本買収は、2022 年度Q1 の完了を予定している。
自然免疫反応は、様々な機序や、γδ T細胞やNK 細胞をはじめとする多種多様な細胞がオーケストラのように連携し、疾患と戦う生体防御機構の第一線として活動する仕組みで、これを活用すれば、免疫の監視から逃れる能力をもつ癌の克服に役立つと考えられている。GammaDelta の細胞療法platforms には、血液癌および固形癌の治療を目的とするγδ T 細胞に基づく血液由来および組織由来の同種免疫療法を作成する目的で構築された技術を含んでいる。

2021/07/19

BioNTech, Kite のneoantigens TCR 細胞療法R&D Platform と製造施設(ゲティスバーグ)買収

BioNTech SE (BioNTech)とGilead Sciences のKite は本日、BioNTech がKiteの米国メリーランド 州ゲティスバーグにある固形癌ネオアンチゲンT 細胞受容体(TCR) のR&D Platform と臨床試験用被験薬製造施設を買収するための購入契約を締結したと発表した。BioNTech が買収する米国メリーランド 州ゲティスバーグの製造施設は、米国における臨床試験をサポートする生産能力を有しドイツIdar-Oberstein にあるBioNTechの既存の細胞療法の製造施設を補完する。本施設は、CAR-T 細胞増幅mRNA Vaccine(CARVac)およびNEOSTIM Platform に基づく抗癌剤開発候補、及び新たに取得した個別のネオアンチゲンTCR プログラムを含む、BioNTech の新たな細胞療法のパイプラインの拡大をサポートする。
TCR 療法とは、 腫瘍を認識して標的とするために患者の免疫系をリダイレクトするように設計された細胞性免疫療法の一種である。細胞表面の抗原を認識するCAR とは対照的に、TCR 療法では、細胞内抗原と細胞外抗原の両方からpeptide 断片を認識できるTCRを発現するように個別のT 細胞のエンジニアリングが関与することになる。複雑なTCR 療法は固形癌の治療においてより効果的である可能性がある。

2021/06/18

エーザイ・BMS、エーザイのADC 薬MORAb-202 に関するグローバル戦略的提携契約締結

エーザイとBristol Myers Squibb(BMS)が、エーザイ創製の抗体薬物複合体(ADC)のMORAb-202 の共同開発・共同商業化に関するグローバルな独占的戦略的提携契約を締結した。
MORAb-202は、エーザイ創製の抗葉酸受容体(Folate Receptor: FR)α抗体に、酵素切断リンカーを介して、同じくエーザイ創製の抗癌剤エリブリンを化学結合させたエーザイ初のAD 薬である。良好な薬理学的プロファイルと進行性固形癌に対する単剤による抗腫瘍活性を示し、FRαADC としてbest-inclassのポテンシャルが期待される。現在、エーザイがFRα陽性の固形癌(子宮内膜癌、卵巣癌、肺癌、乳癌を含む)を対象として、日本における臨床第1 相試験および米国における臨床第1/2 相試験の2試験を実施中である。両社は、早ければ2022 年にも本剤の承認申請をめざした臨床試験に移行する予定である。 
本契約の経済条件に基づき、BMS は契約締結時に一時金6.5 億$(約680 億円)をエーザイに支払う。うち、2.0 億$(約209 億円)が、今後のエーザイの本剤に関する研究開発費に充当される。また、エーザイは、開発、薬事および販売のマイルストン達成により最大で24.5 億$(約2,560 億円)を受領する

2021/06/14

GSK・iTeos、抗TIGIT 抗体EOS-448 次世代癌免疫併用療法を目指し開発・商業化提携契約

GlaxoSmithKline plc(GSK)とiTeos Therapeutics(iTeos)が、癌患者の潜在的な治療法として現在第1 相試験で開発中の抗TIGIT モノクローナル抗体EOS-448 の共同開発および共同商品化契約を締結した。
CD226 チェックポイントAxisの一部を構成するTIGIT は、前臨床データと第2 相無作為化臨床試験に基づいて、次世代の癌免疫療法の有望な標的としての可能性を示している。TIGIT は、NK 細胞、細胞傷害性T 細胞、メモリーT 細胞およびTreg に発現する免疫チェックポイント受容体である。この提携により、GSK は、TIGIT、CD96、およびPVRIG の3 つのCD226 チェックポイントAxis の全てを相乗的に標的とする抗体にアクセスできる独自のポジションを確保した。

2021/05/14

エーザイと国立がん研究センター、PDX と癌ゲノムデータによる希少癌の治療薬開発研究

エーザイと国立研究開発法人国立がん研究センターは、治療効果予測能が高いPDX と癌ゲノムデータを用いた「希少癌ならびに難治性癌に対する抗癌剤開発を加速させる創薬研究手法に関する研究」を開始したと発表した。
本研究開発プロジェクトを通じて、アンメット・メディカル・ニーズの高い希少癌ならびに難治性癌に対する治療薬の創出に取り組む。本研究開発プロジェクトでは、国立がん研究センターが有する、日本人癌患者由来の腫瘍組織を免疫不全マウスに移植した動物モデルのPDX(Patient-Derived Xenograft)ライブラリーと癌ゲノムデータを用いて、エーザイが保有する新規抗癌剤候補の開発を加速し、薬事承認に繋げ、非臨床研究から臨床研究まで一貫した新規抗癌剤開発の創薬研究システムを確立する。本研究開発プロジェクトは、日本医療研究開発機構(AMED)医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)の支援により実施する。

2021/04/10

HER2 Targeted Thorium Conjugates (HER2-TTCs)、HER2 発現腫瘍の微小環境でα線照射

バイエルが開発中の標的227Thorium(227Th)複合体(TTC)は、体内の腫瘍に直接α線を照射する新しいクラスの放射性核種療法である。HER2-TTC について、HER2 陽性固形癌に対する前臨床試験結果を米国癌学会(AACR)年次総会で報告した。本アプローチは、HER2 を標的として、広範囲な悪性腫瘍の治療法として新規で強力なツールを提供する可能性がある。
HER2-TTC(BAY 2701439)は、癌治療薬のfirst-in-class の標的227Thorium 複合体(TTC)である。これは、3,2-HOPO キレート剤と、トラスツズマブ由来のHER2 標的モノクローナル抗体とで複合体を形成し、α粒子エミッター227Th を結合させた3 成分で構成されている。α粒子の範囲は<100 μm(10 細胞の合計直径未満)で、周囲の健常組織の損傷を最小限に抑える。TTC の作用機序は、特定の腫瘍タイプに依存せず、標的腫瘍エピトープが引き続き発現している限り、既知の耐性機構の影響を受けることはない。
前臨床試験で、HER2-TTCは、乳癌、胃癌、肺癌、膀胱癌、結腸直腸癌などの様々なモデルで、多様なHER2 発現(IHCスコア1+から3+)レベルの腫瘍に対して、実質的かつ選択的な抗腫瘍活性を示した。
最近、HER2 発現陽性進行腫瘍患者を対象に第1 相のFirst in Human 試験(NCT04147819)を開始した。これらには、HER2 高発現(IHC3 +またはISH +)で、トラスツズマブ/ T-DM1 に再発または抵抗性の乳癌および胃/胃食道癌、HER2 低発現の癌、およびその他の結腸直腸癌、非小細胞肺癌、唾液腺癌、膀胱癌、および子宮内膜癌が含まれる。