FDA が、Johnson & Johnson 傘下の Janssen Biotech, Inc が開発中のPARP 阻害剤 ニラパリブ+アビラテロンを配合した最初で唯一の二重作用錠剤 AKEEGAを承認した。BRCA 遺伝子変異陽性、または病的変異が疑われる去勢抵抗性前立腺癌( mCRPC )の成人患者の治療法である。
無作為化、二重盲検、placebo 対照、多施設共同、第 3相 MAGNITUDE 試験において、AKEEGA+プレドニゾン併用群の BRCA 陽性患者では、X 線撮影による無増悪生存期間(rPFS)に関して、統計的に有意な47%のリスク低減が観察された [ハザード比(HR)=0.53;p=0.001]。
2023/08/11
2023/02/16
アストラゼネカ・MSD, リムパーザの第3 相PROpel 試験の主要副次評価項目の最終結果発表
アストラゼネカ とMSD が ASCO GU シンポジウムでPARP 阻害剤リムパーザ(一般名:オラパリブ)の第3 相PROpel 試験の主要副次全生存評価項目の最終結果を発表した。転移性去勢抵抗性前立腺癌((mCRPC)を対象にした第3 相PROpel 試験の、事前に規定された最終的な全生存期間(OS)解析結果から、リムパーザは、アビラテロン とプレドニゾンまたはプレドニゾロンと併用療法の全生存期間(OS)の中央値が42.1 カ月に対して、アビラテロンとプラセボでは34.7 カ月であった。この結果は、標準治療に対するOS 中央値の7.4 カ月の絶対差を表している[成熟度 47.9% 、ハザード比(HR)=0.81 ;95%CI:0.67-1.00;p=0.0544]。
2022/08/16
PARp阻害剤による転移性去勢抵抗性前立腺がんの治療
Lynparza in combination with abiraterone granted Priority Review in the US for patients with metastatic castration-resistant prostate cancer
転移性去勢抵抗性前立腺がん患者に対するリムパーザとアビラテロンの併用療法が米国での優先審査に指定された。
2022/03/11
PARP阻害薬によるHER2陰性高リスク早期乳がん患者に対する術前および術後の補助療法
03/11, MRK, AZN, PARP, Breast cancer, Adjuvant
FDA Approves LYNPARZA® (olaparib) as Adjuvant Treatment for Patients With Germline BRCA-Mutated (gBRCAm), HER2-Negative High-Risk Early Breast Cancer Who Have Been Treated With Neoadjuvant or Adjuvant Chemotherapy
メルクとアストラゼネカが提携して開発・販売するPARP阻害薬リンパルザ®(オラパリブ)を術前補助療法または術後補助療法として化学療法剤を投与されていた生殖細胞系BRCA変異(gBRCAm)陽性および HER2陰性の高リスク早期乳がん患者に対する補助療法としてFDAが承認した。
FDA、BRCA 変異陽性HER2 陰性高リスク早期乳癌の術後補助療法としてリムパーザを承認
アストラゼネカとMSDのリムパーザ(一般名:オラパリブ)が、術前または術後に化学療法ですでに治療されている生殖細胞系BRCA 変異陽性(gBRCAm)、HER2 陰性高リスク早期乳癌患者の術後補助療法として米国で承認された。
OlympiA 試験の新しい更新結果では、リムパーザが全生存期間(OS)の主要な副次評価項目において統計的に有意で臨床的に意味のある改善を示し、プラセボと比較して死亡リスクを32%削減したことが示された(HR 0.68;95% CI ;0.50-0.91; p = 0.0091)。
ほとんどの乳癌は初期段階で診断され、多くの初期の患者の治療の転帰は非常に良好であるが、リスクの高い病期の患者にとっては、新たな治療の選択肢が必要とされていた。米国の全乳癌患者のほぼ91%が疾患の初期段階で診断され、BRCA 変異は患者の約5〜10%に認められている。
OlympiA 試験の新しい更新結果では、リムパーザが全生存期間(OS)の主要な副次評価項目において統計的に有意で臨床的に意味のある改善を示し、プラセボと比較して死亡リスクを32%削減したことが示された(HR 0.68;95% CI ;0.50-0.91; p = 0.0091)。
ほとんどの乳癌は初期段階で診断され、多くの初期の患者の治療の転帰は非常に良好であるが、リスクの高い病期の患者にとっては、新たな治療の選択肢が必要とされていた。米国の全乳癌患者のほぼ91%が疾患の初期段階で診断され、BRCA 変異は患者の約5〜10%に認められている。
2021/11/30
高リスク初期乳がんに対するPARP阻害薬による補助療法
11/30, AZN, MRK, PARP, Breast cancer, Adjuvant
Lynparza granted Priority Review in the US for BRCA-mutated HER2-negative high-risk early breast cancer -- First medicine targeting BRCA mutations to show clinical benefit in adjuvant setting- アストラゼネカのPARP阻害薬リムパーザはBRCA変異/HER-2陰性の高リスク初期乳がんに対して米国で優先審査を賦与された。BRCA変異を標的とする薬剤として初めて補助療法における有用性を示した。
2021/06/03
早期乳がんに対するPARP阻害薬による術後補助療法
アストラゼネカと共同開発パートナーMSD は、第3 相OlympiA 試験において、生殖細胞系BRCA 変異 (gBRCAm) 高リスクのHER2陰性早期乳癌患者の術後補助療法に関してプラセボと比較して侵襲性無病生存(iDFS)について、統計的に有意かつ臨床的に意味のある改善を示したと発表した。この結果は、2021年米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表され(Abstract LBA#1)、NEJM 誌に掲載された。2020年には世界中で推定230 万人が乳癌と診断され、乳癌患者の約5% にBRCA 遺伝子変異が発見されている。
第3相OlympiA試験では、局所治療と標準的な術前化学療法または術後補助化学療法を完了した患者においてリムパーザ は浸潤性乳癌の再発、二次性癌、または死亡のリスクを42%減少させた(HR= 0.58;99.5%CI;0.41-0.82;p<0.0001)。3 年後、リムパーザで治療された患者の85.9% が生存しており、浸潤性乳癌や二次性癌を発症していないのに対して、プラセボ では77.1%が生存していた。
独立データ監視委員会(IDMC)は、2021年2月にOlympiA試験の早期一次解析と報告作成を勧告していたが、中間解析において主要評価項目のiDFS の優位性が確認されたことから、リムパーザがプラセボとの比較で持続可能で臨床的に適切な治療効果を示したと結論付けた。
第3相OlympiA試験では、局所治療と標準的な術前化学療法または術後補助化学療法を完了した患者においてリムパーザ は浸潤性乳癌の再発、二次性癌、または死亡のリスクを42%減少させた(HR= 0.58;99.5%CI;0.41-0.82;p<0.0001)。3 年後、リムパーザで治療された患者の85.9% が生存しており、浸潤性乳癌や二次性癌を発症していないのに対して、プラセボ では77.1%が生存していた。
独立データ監視委員会(IDMC)は、2021年2月にOlympiA試験の早期一次解析と報告作成を勧告していたが、中間解析において主要評価項目のiDFS の優位性が確認されたことから、リムパーザがプラセボとの比較で持続可能で臨床的に適切な治療効果を示したと結論付けた。
2021/05/31
FoundationOne Liquid CDx、オラパリブのBRCA 変異陽性前立腺癌に対するCDx の承認取得
中外製薬は、FoundationOne® Liquid CDx 癌ゲノムプロファイルについて、PARP 阻害剤リムパーザ (一般名:オラパリブ) のBRCA 遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC) に対するコンパニオン診断として、厚生労働省より承認を取得した。
FoundationOne® CDx 癌ゲノムプロファイルとともに、組織またはliquid biopsy (血液検体)を用いた2 つの包括的ゲノムプロファイリング検査によりオラパリブの適応判定が可能となる。mCRPC 患者では組織検体の確保が課題となることがあるため、血液検体による検査は患者の治療を検討するための情報を得る検査として重要な選択肢となる。
今回の承認は、FoundationOne Liquid CDx 癌ゲノムプロファイルによりBRCA1/2 遺伝子変異を検出することで、エンザルタミド またはアビラテロン による前治療後に進行したBRCA1/2遺伝子変異陽性mCRPC に対するオラパリブ の使用について、適応判定の補助を可能にすることを目的としている。オラパリブのBRCA1/2 遺伝子変異陽性mCRPC における有効性・安全性は、第3 相PROfound 試験で検討され、2020 年12 月25 日にアストラゼネカが厚生労働省より承認を取得した。オラパリブ はアストラゼネカ およびMSD が共同開発・販売を行っている。
FoundationOne® CDx 癌ゲノムプロファイルとともに、組織またはliquid biopsy (血液検体)を用いた2 つの包括的ゲノムプロファイリング検査によりオラパリブの適応判定が可能となる。mCRPC 患者では組織検体の確保が課題となることがあるため、血液検体による検査は患者の治療を検討するための情報を得る検査として重要な選択肢となる。
今回の承認は、FoundationOne Liquid CDx 癌ゲノムプロファイルによりBRCA1/2 遺伝子変異を検出することで、エンザルタミド またはアビラテロン による前治療後に進行したBRCA1/2遺伝子変異陽性mCRPC に対するオラパリブ の使用について、適応判定の補助を可能にすることを目的としている。オラパリブのBRCA1/2 遺伝子変異陽性mCRPC における有効性・安全性は、第3 相PROfound 試験で検討され、2020 年12 月25 日にアストラゼネカが厚生労働省より承認を取得した。オラパリブ はアストラゼネカ およびMSD が共同開発・販売を行っている。
2021/02/17
リムパーザのBRCA 変異陽性高リスクHER2 陰性早期乳癌OlympiA 試験、早期評価解析
アストラゼネカとメルクのリムパーザ (一般名:オラパリブ)を評価する第3 相OlympiA 試験について、独立データ監視委員会(IDMC)の勧告を受け、早期の主要解析および報告の段階に移行する。
事前に計画された中間解析結果に基づいて、IDMC は、根治的局所治療および術前補助化学療法または術後補助化学療法を完了した生殖細胞系BRCA 変異(gBRCAm)陽性の高リスクHER2(ヒト上皮成長因子受容体2)陰性早期乳癌に対する術後補助療法において、リムパーザ が主要評価項目の無浸潤疾患生存期間(iDFS)についてプラセボと比較して優越性を示したと結論づけた。
第3 相OlympiA 試験は、gBRCAm 陽性の高リスクHER2 陰性早期乳癌で、根治的局所治療および術前補助化学療法または術後補助化学療法を完了した患者を対象に、術後補助療法としてのリムパーザ錠の有効性および安全性をプラセボと比較検討する、二重盲検、並行群間比較、プラセボ対照、多施設共同、第3 相試験である。
事前に計画された中間解析結果に基づいて、IDMC は、根治的局所治療および術前補助化学療法または術後補助化学療法を完了した生殖細胞系BRCA 変異(gBRCAm)陽性の高リスクHER2(ヒト上皮成長因子受容体2)陰性早期乳癌に対する術後補助療法において、リムパーザ が主要評価項目の無浸潤疾患生存期間(iDFS)についてプラセボと比較して優越性を示したと結論づけた。
第3 相OlympiA 試験は、gBRCAm 陽性の高リスクHER2 陰性早期乳癌で、根治的局所治療および術前補助化学療法または術後補助化学療法を完了した患者を対象に、術後補助療法としてのリムパーザ錠の有効性および安全性をプラセボと比較検討する、二重盲検、並行群間比較、プラセボ対照、多施設共同、第3 相試験である。
BRCA 変異陽性高リスクHER2 陰性早期乳癌OlympiA 試験の早期評価解析
AstraZeneca とMerck & Co., Inc.(Merck)は、LYNPARZA(olaparib)を評価する第3 相OlympiA 試験について、独立データ監視委員会(IDMC)の勧告を受け、早期の主要解析および報告の段階に移行すると発表した。
1. 中間解析結果評価:事前に計画された中間解析結果に基づいて、IDMC は、根治的局所治療および術前補助化学療法または術後補助化学療法を完了した生殖細胞系BRCA 変異(gBRCAm)陽性の高リスクHER2(ヒト上皮成長因子受容体2)陰性早期乳癌に対する術後補助療法において、LYNPARZA が主要評価項目の無浸潤疾患生存期間(iDFS)についてplacebo と比較して優越性を示したと結論づけた。
2. 第3 相OlympiA 試験: Breast International Group(BIG)、NRG Oncology、U.S. National Cancer Institute(NCI)、Frontier Science & Technology Research Foundation(FSTRF)、AstraZeneca、Merck のパートナーシップにより実施している。治験依頼者は米国ではNRG Oncology、その他の国ではAstraZeneca である。
本試験は、gBRCAm 陽性の高リスクHER2 陰性早期乳癌で、根治的局所治療および術前補助化学療法または術後補助化学療法を完了した患者を対象に、術後補助療法としてのLYNPARZA 錠の有効性および安全性をplacebo と比較検討する、二重盲検、並行群間比較、placebo 対照、多施設共同、第3 相試験である。本試験の主要評価項目はiDFS で、無作為割り付けから最初の治療無効(局所領域再発、遠隔転移再発、新たな癌の発生、または原因を問わない死亡までの時間と定義されている。
3. BIG:Belgium、Brussels に拠点を置く、乳癌学術研究グループのための国際非営利団体。1999 年に、欧州の主要オピニオンリーダー達によって、乳癌研究がばらばらに進められている欧州の状況を改善するために設立され、現在では6 大陸約70 カ国の専門病院、研究センター、主要な専門家など55 以上の研究グループが結集したネットワーク。BIG の研究は、「BIG against breast cancer」として知られている、慈善事業の支援を一部受けている。
4. FSTRF:研究ネットワークや製薬会社、試験責任医師が科学的に意義のある質の高い臨床試験を実施できるように支援する非営利研究機関。OlympiA 試験には、米国の研究スタッフとScotland にある関連拠点の研究スタッフが参加した。FSTRF は世界中の800 を超える研究所、大学、医療センターの科学者や技術者と協力して、デザインや解析、報告など、臨床試験のプロセス全体にわたって包括的な研究サービスを提供している。この取り組みにより、FSTRF は、科学、医療、教育分野における統計科学とその実践、データマネジメント技術の応用を前進させることを目指している。
5. NRG Oncology:NIH 傘下のNCI の資金で活動するネットワークグループ。NCI が資金を提供するすべてのネットワークグループがこの試験に参加した。NCI とAstraZeneca は共同研究開発契約を締結して協業している。NRG Oncology は、National Surgical Adjuvant Breast and Bowel Project、Radiation Therapy Oncology Group、Gynaecologic Oncology Group が一体となり、多施設共同臨床研究や橋渡し研究によって治療を変革し、癌患者の生活を向上させることを使命としている。
1. 中間解析結果評価:事前に計画された中間解析結果に基づいて、IDMC は、根治的局所治療および術前補助化学療法または術後補助化学療法を完了した生殖細胞系BRCA 変異(gBRCAm)陽性の高リスクHER2(ヒト上皮成長因子受容体2)陰性早期乳癌に対する術後補助療法において、LYNPARZA が主要評価項目の無浸潤疾患生存期間(iDFS)についてplacebo と比較して優越性を示したと結論づけた。
2. 第3 相OlympiA 試験: Breast International Group(BIG)、NRG Oncology、U.S. National Cancer Institute(NCI)、Frontier Science & Technology Research Foundation(FSTRF)、AstraZeneca、Merck のパートナーシップにより実施している。治験依頼者は米国ではNRG Oncology、その他の国ではAstraZeneca である。
本試験は、gBRCAm 陽性の高リスクHER2 陰性早期乳癌で、根治的局所治療および術前補助化学療法または術後補助化学療法を完了した患者を対象に、術後補助療法としてのLYNPARZA 錠の有効性および安全性をplacebo と比較検討する、二重盲検、並行群間比較、placebo 対照、多施設共同、第3 相試験である。本試験の主要評価項目はiDFS で、無作為割り付けから最初の治療無効(局所領域再発、遠隔転移再発、新たな癌の発生、または原因を問わない死亡までの時間と定義されている。
3. BIG:Belgium、Brussels に拠点を置く、乳癌学術研究グループのための国際非営利団体。1999 年に、欧州の主要オピニオンリーダー達によって、乳癌研究がばらばらに進められている欧州の状況を改善するために設立され、現在では6 大陸約70 カ国の専門病院、研究センター、主要な専門家など55 以上の研究グループが結集したネットワーク。BIG の研究は、「BIG against breast cancer」として知られている、慈善事業の支援を一部受けている。
4. FSTRF:研究ネットワークや製薬会社、試験責任医師が科学的に意義のある質の高い臨床試験を実施できるように支援する非営利研究機関。OlympiA 試験には、米国の研究スタッフとScotland にある関連拠点の研究スタッフが参加した。FSTRF は世界中の800 を超える研究所、大学、医療センターの科学者や技術者と協力して、デザインや解析、報告など、臨床試験のプロセス全体にわたって包括的な研究サービスを提供している。この取り組みにより、FSTRF は、科学、医療、教育分野における統計科学とその実践、データマネジメント技術の応用を前進させることを目指している。
5. NRG Oncology:NIH 傘下のNCI の資金で活動するネットワークグループ。NCI が資金を提供するすべてのネットワークグループがこの試験に参加した。NCI とAstraZeneca は共同研究開発契約を締結して協業している。NRG Oncology は、National Surgical Adjuvant Breast and Bowel Project、Radiation Therapy Oncology Group、Gynaecologic Oncology Group が一体となり、多施設共同臨床研究や橋渡し研究によって治療を変革し、癌患者の生活を向上させることを使命としている。
2021/02/02
小野薬品、Ribon Therapeutics とPARP7 阻害剤RBN-2397 に関するライセンス契約を締結
小野薬品が、米国Ribon Therapeutics, Inc.(Ribon)と、Ribon が固形癌を対象に第Ⅰ相試験を実施中のPARP7(Poly ADP-ribose polymerase 7)阻害剤RBN-2397 に関するライセンス契約を締結した。
Ribon は、米国Massachusetts 州Cambridge に拠点を置くバイオ企業である。独自の創薬プラットフォームであるBEACON+(Blocking the Enzyme Activity Component of NAD+)を活用して、NAD+(nicotinamide adenine nucleotide)を基質とする様々な酵素に対する低分子阻害剤の創製に取り組みパイプライン化している。
RBN-2397 は、固形癌治療薬として開発中の経口投与可能なPARP7 の低分子阻害剤である。癌細胞の生存に重要な役割を果たす分子であるPARP7 を阻害することで、腫瘍増殖を直接抑えることに加え、癌細胞への免疫応答を高める新たな抗癌剤となることが期待されている。
本契約の締結に伴い、小野薬品は、日本、韓国、台湾およびASEAN 諸国においてRBN-2397を独占的に開発および商業化する権利をRibon 社より取得する。
Ribon は、米国Massachusetts 州Cambridge に拠点を置くバイオ企業である。独自の創薬プラットフォームであるBEACON+(Blocking the Enzyme Activity Component of NAD+)を活用して、NAD+(nicotinamide adenine nucleotide)を基質とする様々な酵素に対する低分子阻害剤の創製に取り組みパイプライン化している。
RBN-2397 は、固形癌治療薬として開発中の経口投与可能なPARP7 の低分子阻害剤である。癌細胞の生存に重要な役割を果たす分子であるPARP7 を阻害することで、腫瘍増殖を直接抑えることに加え、癌細胞への免疫応答を高める新たな抗癌剤となることが期待されている。
本契約の締結に伴い、小野薬品は、日本、韓国、台湾およびASEAN 諸国においてRBN-2397を独占的に開発および商業化する権利をRibon 社より取得する。
2020/11/05
EC、リムパーザ+ベバシズマブ併用療法、HRD 陽性進行卵巣癌の1 次療法後維持療法承認
アストラゼネカとメルク/MSD は、欧州委員会(EC)が、ベバシズマブとの併用療法におけるリムパーザ(一般名:オラパリブ)に対し、相同組換え修復機能欠損(HRD)陽性進行卵巣癌患者に対する1 次療法後の維持療法として、製造販売承認(MAA)の変更申請を認可したと発表した。
承認申請の根拠 であるPAOLA-1 試験において、リムパーザとベバシズマブ の併用療法による維持療法により、病勢進行または死亡のリスクが67%低下することが示された [ハザード比(HR)=0.33;95%CI; 0.25-0.45]。HRD 陽性進行卵巣癌患者において、リムパーザとベバシズマブの併用療法群は、無増悪生存期間(PFS)中央値が37.2 カ月に延長したのに対し、ベバシズマブ単独療法群は17.7 カ月であった。進行卵巣癌患者の1 次療法における主な目的は、奏効を長期的に維持して病勢進行をできるだけ遅らせることである。卵巣癌は欧州では5 番目に多い癌による死因であり、患者は進行癌(ステージⅢまたはⅣ)になってから診断されるケースが多いため、5 年生存率は約45%に留まっている。
承認申請の根拠 であるPAOLA-1 試験において、リムパーザとベバシズマブ の併用療法による維持療法により、病勢進行または死亡のリスクが67%低下することが示された [ハザード比(HR)=0.33;95%CI; 0.25-0.45]。HRD 陽性進行卵巣癌患者において、リムパーザとベバシズマブの併用療法群は、無増悪生存期間(PFS)中央値が37.2 カ月に延長したのに対し、ベバシズマブ単独療法群は17.7 カ月であった。進行卵巣癌患者の1 次療法における主な目的は、奏効を長期的に維持して病勢進行をできるだけ遅らせることである。卵巣癌は欧州では5 番目に多い癌による死因であり、患者は進行癌(ステージⅢまたはⅣ)になってから診断されるケースが多いため、5 年生存率は約45%に留まっている。
2020/07/08
アストラゼネカ/メルク/MSD のリムパーザ、BRCA変異陽性転移性膵癌治療薬としてEC承認
アストラゼネカとメルク/MSD が共同開発中のfirst-in-class のPARP 阻害剤リムパーザ(一般名:オラパリブ)は、BRCA1および/またはBRCA2遺伝子変異などの相同組換え修復の欠損を有する細胞または腫瘍のDNA 損傷応答(DDR)を阻害する最初の標的治療薬である。PARP 阻害はDNA 一本鎖切断に結合するPARP を捕捉し、複製フォーク停止と崩壊を惹起することで、DNA 二本鎖切断を起こして、癌細胞を死滅させる。リムパーザはDDR 経路に異常をきたした一連のPARP 依存性の腫瘍タイプについて臨床試験が進行中である。
EC が、生殖細胞系列BRCA 遺伝子変異陽性(gBRCAm)転移性膵癌患者の初回治療後の維持療法として製造販売承認を認可した。今回の承認は、The New England Journal of Medicine 誌(2019;381:317-27)に掲載された第3 相POLO 試験結果に基づくもので、5 月28 日に開催されたEMA のCHMP の5 月定例会議で採択された承認勧告に基づいた正式承認である。
第3相POLO試験において、リムパーザはgBRCAm 転移性膵癌患者の病勢進行または死亡に至るまでの期間をほぼ2 倍に延長し、その期間の中央値はプラゼボ群の3.8 カ月に対してリムパーザ群で7.4 カ月を達成した。なお、本試験におけるリムパーザの安全性および忍容性プロファイルはこれまでの試験と概ね一貫していた。今回のEC 承認は、初回化学療法レジメンにおいて、少なくとも16 週間の白金製剤ベースの化学療法で病勢進行が認められなかった生殖細胞系列BRCA1/2 遺伝子変異陽性の転移性膵腺癌患者に対するリムパーザによる維持療法を対象にしている。
EC が、生殖細胞系列BRCA 遺伝子変異陽性(gBRCAm)転移性膵癌患者の初回治療後の維持療法として製造販売承認を認可した。今回の承認は、The New England Journal of Medicine 誌(2019;381:317-27)に掲載された第3 相POLO 試験結果に基づくもので、5 月28 日に開催されたEMA のCHMP の5 月定例会議で採択された承認勧告に基づいた正式承認である。
第3相POLO試験において、リムパーザはgBRCAm 転移性膵癌患者の病勢進行または死亡に至るまでの期間をほぼ2 倍に延長し、その期間の中央値はプラゼボ群の3.8 カ月に対してリムパーザ群で7.4 カ月を達成した。なお、本試験におけるリムパーザの安全性および忍容性プロファイルはこれまでの試験と概ね一貫していた。今回のEC 承認は、初回化学療法レジメンにおいて、少なくとも16 週間の白金製剤ベースの化学療法で病勢進行が認められなかった生殖細胞系列BRCA1/2 遺伝子変異陽性の転移性膵腺癌患者に対するリムパーザによる維持療法を対象にしている。
2020/05/28
PARP阻害薬によるHRD陽性卵巣がんの一次維持療法
アストラゼネカとメルク/MSD(メルク)のリムパーザ (一般名:オラパリブ)+ベバシズマブの併用療法について、初回治療後の維持療法としてFDA が承認した。
治療対象は、1 次療法の白金製剤ベースの化学療法とベバシズマブとの併用療法に対して完全または部分奏効を示し、病的変異または病的変異が疑われるBRCA 遺伝子変異陽性、および/またはゲノム不安定性のいずれかにより定義される相同組換え修復機能不全(HRD)陽性進行性上皮性卵巣癌、卵管癌または原発性腹膜癌の成人患者である。
今回の承認は第3 相PAOLA-1 試験のサブグループ解析結果に基づいている。HRD 陽性進行卵巣癌患者に対して、リムパーザ+ベバシズマブ 併用療法による維持療法により、病勢進行または死亡のリスクが67% [ハザード比(HR)=0.33 相当]低下することが示された。リムパーザ+ベバシズマブ 併用療法群では、無増悪生存期間(PFS)中央値が37.2 カ月に延長したのに対し、ベバシズマブ単剤療法群は17.7 カ月であった。
治療対象は、1 次療法の白金製剤ベースの化学療法とベバシズマブとの併用療法に対して完全または部分奏効を示し、病的変異または病的変異が疑われるBRCA 遺伝子変異陽性、および/またはゲノム不安定性のいずれかにより定義される相同組換え修復機能不全(HRD)陽性進行性上皮性卵巣癌、卵管癌または原発性腹膜癌の成人患者である。
今回の承認は第3 相PAOLA-1 試験のサブグループ解析結果に基づいている。HRD 陽性進行卵巣癌患者に対して、リムパーザ+ベバシズマブ 併用療法による維持療法により、病勢進行または死亡のリスクが67% [ハザード比(HR)=0.33 相当]低下することが示された。リムパーザ+ベバシズマブ 併用療法群では、無増悪生存期間(PFS)中央値が37.2 カ月に延長したのに対し、ベバシズマブ単剤療法群は17.7 カ月であった。
2020/05/20
PARP阻害薬による前立腺がん治療
05/20 AZN, PARP, Prostate cancer
Lynparza approved in the US for HRR gene-mutated metastatic castration-resistant prostate cancer
- Only PARP inhibitor to improve overall survival vs. enzalutamide or abiraterone in a biomarker-based subset of prostate cancer patients with BRCA1/2 or ATM mutations
BRCA1 / 2またはATM変異を有する前立腺がん患者のバイオマーカーベースのサブセットにおけるエンザルタミドまたはアビラテロンと比較して、全生存を改善する唯一のPARP阻害剤
2020/05/11
PARP阻害薬とVEGF阻害薬の併用による卵巣がん一次維持療法
05/11 AZN, PARP, Ovarian cancer
リムパーザはベバシズマブとの併用により、HRD陽性進行性卵巣がんに対する一次選択維持療法として米国で承認された。リムパーザとベバシズマブの併用により無増悪生存期間は37.2か月と倍増した。ベバシズマブ単独の中央値は17.7か月であった。
Lynparza approved in the US as 1st-line maintenance treatment with bevacizumab for HRD-positive advanced ovarian cancer
- Patients treated with Lynparza and bevacizumab lived without disease progression for 37.2 months vs. 17.7 months median for bevacizumab alone
リムパーザはベバシズマブとの併用により、HRD陽性進行性卵巣がんに対する一次選択維持療法として米国で承認された。リムパーザとベバシズマブの併用により無増悪生存期間は37.2か月と倍増した。ベバシズマブ単独の中央値は17.7か月であった。
2020/04/29
PARP阻害薬による卵巣がんの単独維持療法
04/29 GSK, PARP, Ovarian cancer
- FDA approves Zejula (niraparib) as the only once-daily PARP inhibitor in first-line monotherapy maintenance treatment for women with platinum-responsive advanced ovarian cancer regardless of biomarker status
唯一の一日1回投与のPARP阻害薬ニラパリブ(製品名:Zejula)は白金製剤反応性進行性卵巣がん患者に対して、バイオマーカーの状態に関せず、一次選択の単独維持療法としてFDAが承認した。
2020/02/24
PARP阻害薬Zejulaによる卵巣がん一次治療
02/24 GSK, PARP inhibitor, Ovarian cancer
(参考)
ゼジュラは白金製剤による治療後の二次療法として、2017年3月にPARP阻害薬としては3番目に承認された。昨年(2019年)10月にはBRCA変異の有無にかかわらず、相同組み換え欠損(homologous recombination deficiency, HRD)陽性の後期卵巣がん患者の4次療法が追加承認された。今回申請した一次療法が承認されれば低迷していた売上が浮揚する契機になると期待される。
世界初のPARP阻害薬として2014年に発売されたアストラゼネカのリムパーザの2019年売上高は12億ドル(1300億円)に達した。卵巣がんだけでなく乳がんとすい臓がんへの適応症拡大が承認されている。さらに前立腺がんが申請中であり、数年内に2000億円を突破する見通しである。一方、二番手以降のPARP阻害薬はClovisが開発したルカパリブ(製品名Rubraca)は1億ドル、ゼジュラはGSKの開示基準に達しておらず不明と低迷している。
- U.S. FDA accepts GSK’s sNDA application for Zejula (niraparib) for first-line maintenance treatment for women with platinum-responsive advanced ovarian cancer
(参考)
ゼジュラは白金製剤による治療後の二次療法として、2017年3月にPARP阻害薬としては3番目に承認された。昨年(2019年)10月にはBRCA変異の有無にかかわらず、相同組み換え欠損(homologous recombination deficiency, HRD)陽性の後期卵巣がん患者の4次療法が追加承認された。今回申請した一次療法が承認されれば低迷していた売上が浮揚する契機になると期待される。
世界初のPARP阻害薬として2014年に発売されたアストラゼネカのリムパーザの2019年売上高は12億ドル(1300億円)に達した。卵巣がんだけでなく乳がんとすい臓がんへの適応症拡大が承認されている。さらに前立腺がんが申請中であり、数年内に2000億円を突破する見通しである。一方、二番手以降のPARP阻害薬はClovisが開発したルカパリブ(製品名Rubraca)は1億ドル、ゼジュラはGSKの開示基準に達しておらず不明と低迷している。
2020/01/20
PARP阻害薬リムパーザによる前立腺がん治療
01/20 AZN, PARP inhibitor, Prostate cancer
- Lynparza regulatory submission granted Priority Review in the US for HRR-mutated metastatic castration-resistant prostate cancer
相同組み換え修復(HRR)遺伝子変異をともなう転移性去勢抵抗性前立腺がんに対するリムパーザの適応症追加申請をアストラゼネカが提出、FDAは優先審査に指定した。
2020/01/13
PARP阻害薬とVEGF阻害薬の併用による卵巣がん一次治療後の補助療法
01/13 AZN, PARP inhibitor, Ovarian cancer
- Lynparza regulatory submission granted Priority Review in the US for 1st-line maintenance treatment with bevacizumab in advanced ovarian cancer
PARP阻害薬リムパーザのベバシズマブ(製品名アバスチン)併用による卵巣がんに対する一次治療維持療法の効能拡大申請(sNDA)をアストラゼネカが提出、FDAは優先審査に指定した。白金製剤とベバシズマブの併用による一次治療が奏功した患者を対象に維持療法としてリムパーザとベバシズマブを併用投与した結果、病勢進行または死亡のリスクが41%低減され(ハザードレシオ0.51)、無増悪生存期間(PFS)は16.6か月から22.1か月に延長された。また治験開始後2年間の無増悪率はベバシズマブ単独投与群の28%に対し、リムパーザ併用群では46%だった。
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