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2022/07/29

PD-1阻害薬とCTLA-4阻害薬の併用による限局性腎細胞がんのアジュバント治療

07/29, BMY, CTLA-4, PD-1, RCC, Adjuvant, Setback

Bristol Myers Squibb Provides Update on CheckMate -914 Trial Evaluating Opdivo (nivolumab) Plus Yervoy (ipilimumab) as Adjuvant Treatment of Localized Renal Cell Carcinoma

オプジーボ(ニボルマブ)とヤーボイ(イピリムマブ)の併用による限局性腎細胞がんのアジュバント治療を評価するチェックメイト-914試験の最新情報をブリストルマイヤーズスクイブが発表した。

2022/06/30

PD-1阻害薬による非小細胞肺がんのアジュバント(術前術後の補助)療法

 06/30, AZN, PD-1, NSCLC

Imfinzi plus chemotherapy significantly improved pathologic complete response in AEGEAN Phase III trial in resectable non-small cell lung cancer

切除可能な非小細胞肺がんを対象とした AEGEAN Phase III試験において、アストラゼネカのPD-1阻害薬イムフィンジは化学療法との併用により、病理学的完全奏効率(pCR)を有意に改善した。

(参考)非小細胞肺がん(NSCLC)におけるPD-1阻害薬の新規の臨床開発は、早期切除手術可能な患者における術前および術後の補助療法が中心となっている。昨年(2021年)10月にロシュのテセントリクが術後補助療法に承認され、本年(2022年)3月にはブリストルマイヤーズ・スクイブがオプジーボと化学療法剤の併用による術前補助療法の承認を取得した(いずれもFDA承認)。メルクのキイトルーダはステージIB(4cm以下)からIIIAで完全切除後の補助療法として単独投与での承認申請が6月に受理されている。

2022/03/11

FDA、BRCA 変異陽性HER2 陰性高リスク早期乳癌の術後補助療法としてリムパーザを承認

アストラゼネカとMSDのリムパーザ(一般名:オラパリブ)が、術前または術後に化学療法ですでに治療されている生殖細胞系BRCA 変異陽性(gBRCAm)、HER2 陰性高リスク早期乳癌患者の術後補助療法として米国で承認された。
OlympiA 試験の新しい更新結果では、リムパーザが全生存期間(OS)の主要な副次評価項目において統計的に有意で臨床的に意味のある改善を示し、プラセボと比較して死亡リスクを32%削減したことが示された(HR 0.68;95% CI ;0.50-0.91; p = 0.0091)。
ほとんどの乳癌は初期段階で診断され、多くの初期の患者の治療の転帰は非常に良好であるが、リスクの高い病期の患者にとっては、新たな治療の選択肢が必要とされていた。米国の全乳癌患者のほぼ91%が疾患の初期段階で診断され、BRCA 変異は患者の約5〜10%に認められている。

ファーマセットLibrary > PARPAdjuvantBreast cancerAZN

2022/03/04

PD-1阻害薬と化学療法剤の併用による非小細胞肺がん患者の術前補助療法

03/04, BMY, PD-1, NSCLC

U.S. Food and Drug Administration Approves Opdivo® (nivolumab) with Chemotherapy as Neoadjuvant Treatment for Certain Adult Patients with Resectable Non-Small Cell Lung Cancer

  • 米国FDAはブリストルマイヤーズ・スクイブのPD-1阻害薬オプジーボ(ニボルマブ)と化学療法剤の併用による、特定の切除可能な非小細胞肺がん成人患者に対する術前補助療法を承認した。

2021/11/30

高リスク初期乳がんに対するPARP阻害薬による補助療法

 11/30, AZN, MRK, PARP, Breast cancer, Adjuvant

Lynparza granted Priority Review in the US for BRCA-mutated HER2-negative high-risk early breast cancer -- First medicine targeting BRCA mutations to show clinical benefit in adjuvant setting
  • アストラゼネカのPARP阻害薬リムパーザはBRCA変異/HER-2陰性の高リスク初期乳がんに対して米国で優先審査を賦与された。BRCA変異を標的とする薬剤として初めて補助療法における有用性を示した。

2021/11/18

PD-1阻害薬による腎細胞がん患者の術後補助療法

 11/18, MRK, PD-1, RCCAdjuvant

FDA Approves Merck’s KEYTRUDA® (pembrolizumab) as Adjuvant Therapy for Certain Patients With Renal Cell Carcinoma (RCC) Following Surgery
  • FDAはメルクのキートルーダ(ペンブロリズマブ)を腎細胞がん手術後の患者に対する補助療法として承認した。

キートルーダによる腎細胞がん術後補助療法をFDAが追加承認

 11/18, MRK, PD-1, RCCAdjuvant

FDA Approves Merck’s KEYTRUDA® (pembrolizumab) as Adjuvant Therapy for Certain Patients With Renal Cell Carcinoma (RCC) Following Surgery
  • FDAはメルクのキートルーダ(ペンブロリズマブ)を腎細胞がん手術後の患者に対する補助療法として承認した。

2021/10/15

PD-1阻害薬による非小細胞肺がん患者に対する術後補助療法

10/15, ROG, PD-1, NSCLC

US FDA approves Roche’s Tecentriq as adjuvant treatment for certain people with early non-small cell lung cancer

  • 米国FDAはロシュのテセントリクによる初期の非小細胞肺がん患者に対する補助療法を承認した。

2021/08/20

PD-1阻害薬による尿路上皮がんの術後補助療法

 08/20, BMY, PD-1, Urothelial carcinoma

U.S. Food and Drug Administration Approves Opdivo® (nivolumab) for the Adjuvant Treatment of Patients with High-Risk Urothelial Carcinoma
  • FDAはPD-1阻害薬オプジーボによる「尿路上皮がんの高リスク患者に対する補助療法」を追加承認した。

2021/06/03

早期乳がんに対するPARP阻害薬による術後補助療法

アストラゼネカと共同開発パートナーMSD は、第3 相OlympiA 試験において、生殖細胞系BRCA 変異 (gBRCAm) 高リスクのHER2陰性早期乳癌患者の術後補助療法に関してプラセボと比較して侵襲性無病生存(iDFS)について、統計的に有意かつ臨床的に意味のある改善を示したと発表した。この結果は、2021年米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表され(Abstract LBA#1)、NEJM 誌に掲載された。2020年には世界中で推定230 万人が乳癌と診断され、乳癌患者の約5% にBRCA 遺伝子変異が発見されている。
第3相OlympiA試験では、局所治療と標準的な術前化学療法または術後補助化学療法を完了した患者においてリムパーザ は浸潤性乳癌の再発、二次性癌、または死亡のリスクを42%減少させた(HR= 0.58;99.5%CI;0.41-0.82;p<0.0001)。3 年後、リムパーザで治療された患者の85.9% が生存しており、浸潤性乳癌や二次性癌を発症していないのに対して、プラセボ では77.1%が生存していた。
独立データ監視委員会(IDMC)は、2021年2月にOlympiA試験の早期一次解析と報告作成を勧告していたが、中間解析において主要評価項目のiDFS の優位性が確認されたことから、リムパーザがプラセボとの比較で持続可能で臨床的に適切な治療効果を示したと結論付けた。

2021/04/30

筋層浸潤性尿路上皮癌患者の術後補助療法としてOPDIVO のsBLA をFDAが優先審査指定

 4 月30 日、Bristol Myers Squibb(BMS)は、本日、FDA が、CheckMate -274 試験結果に基づいて、切除後の高リスク筋層浸潤性尿路上皮癌患者の術後補助療法として、OPDIVO (nivolumab)のsBLA を受理したと発表した。FDA は、本申請を優先審査の対象に指定し、PDUFA に基づく審査のゴールを2021 年9 月3 日に設定した。承認された場合、OPDIVO は、米国の筋層浸潤性尿路上皮癌患者にとって初の術後補助免疫療法の選択肢となる。膀胱の内壁の細胞に最も多く発生する尿路上皮癌は、世界で10 番目に多い癌腫である。

1. BMS 泌尿生殖器癌領域担当部長兼開発プログラム責任者Dr. Dana Walker のコメント:

「筋層浸潤性尿路上皮癌は再発率が高く、安全で効果的な治療選択肢もないため、患者は切除後も不安を抱えている。CheckMate -274 試験で示された画期的な無病生存期間の結果により、我々は、OPDIVO に筋層浸潤性尿路上皮癌の治療法の未来を変える可能性があると確信している。米国のこれらの患者に初めての術後補助免疫療法の選択肢を提供できるようFDAと連携していく。」と述べている。

2. 承認申請の根拠:

この設定において免疫療法による初めての肯定的な第3 相試験であるピボタルなCheckMate -274 試験結果に基づいている。同試験において、OPDIVO は、placeboと比較して、患者の PD-L1 発現レベルにかかわらず、統計学的に有意に、かつ臨床的に意義のある無病生存期間(DFS)の延長を示した。OPDIVO の忍容性は全体的に良好であり、安全性プロファイルは、固形癌患者においてこれまでに報告されたOPDIVO の試験のプロファイルと一貫していた。CheckMate -274 試験の主要評価結果は、2021 年2 月に米国臨床腫瘍学会泌尿器癌シンポジウムで口頭発表された。CheckMate -274 試験は、筋層浸潤性尿路上皮癌(CheckMate -274)、悪性黒色腫(CheckMate -238)、食道/胃食道接合部癌(CheckMate -577)および非小細胞肺癌(CheckMate -816)の早期ステージの癌腫を対象に、OPDIVO による治療法が肯定的な結果を示した 4 本の第3 相試験のうちの1 本である。

3. CheckMate -274 試験:

本試験は、根治切除後の再発リスクが高い筋層浸潤性尿路上皮癌患者を対象に、OPDIVO とplacebo を比較評価した多施設、無作為化、二重盲検、第3 相臨床試験である。患者709 例が、OPDIVO 240 mg を2 週間間隔で投与群またはplacebo 群に1:1 の割合で無作為に割り付けられ、最長1 年間投与を受けた。本試験の主要評価項目は、全無作為化患者(Intention-To-Treat 集団)および PD-L1 発現レベルが 1%以上の患者サブセットにおける DFS である。主な副次評価項目は、全生存期間(OS)、非尿路上皮無再発生存期間および疾患特異的生存期間である。

4. 試験結果:

全無作為化患者において、OPDIVO は、placebo と比較して、疾患が再発することなく患者が生存した平均期間を2 倍近く延長し、無病生存期間の中央値は、placebo 群の10.9 カ月に対し、OPDIVO 群は21.0 カ月で、再発リスクを30%低減した[HR=0.70、98.31% CI:0.54 - 0.89、p<0.001]。PD-L1 発現レベルが1%以上の患者において、OPDIVO は、placeboと比較して、再発または死亡のリスクを47%低減し、DFS の中央値はOPDIVO 群で未達、placebo 群では10.8 カ月であった(HR= 0.53、98.87% CI:0.34 - 0.84、p<0.001)。(完)

(主な出典:https://www.bms.com/assets/bms/japan/pressrelease/20210506.pdf 他)

2021/04/10

切除可能な非小細胞肺がんに対するオプジーボ/化学療法併用による術前補助療法

04/10, BMY, PD-1, NSCLC
Neoadjuvant Opdivo (nivolumab) Plus Chemotherapy Significantly Improves Pathologic Complete Response in Patients with Resectable Non-Small Cell Lung Cancer in Phase 3 CheckMate -816 Trial

切除可能な非小細胞肺がん患者に対するオプジーボと化学療法併用による術前補助療法は病理学的完全奏効率(pCR)を有意に改善した。358症例を無作為にオープンラベルで登録した多施設フェーズ3臨床CheckMate-816試験において、化学療法単独で2%だったpCRがオプジーボ併用群では24%となり、オッズ比[OR]13.94、99%信頼区間[CI]:3.49-55.75;p<0.0001だった。

(参考)PD-1阻害薬による肺がんの補助療法では本年3月に、ロシュのテセントリクがステージII-IIIA患者の術後補助療法のフェーズ3試験において無病生存期間(DFS)で最良支持療法(BSC)を上回る結果を得ており、申請準備段階にある。

2020/12/18

FDA、最も多いタイプの非小細胞肺癌に対する初のアジュバント療法にタグリッソ を承認

FDA は、腫瘍に特定の種類の遺伝子変異のある非小細胞肺癌(NSCLC)患者に対する最初のアジュバント療法としてタグリッソ(オシメルチニブ)を承認した。
タグリッソ は、腫瘍にEGFR exon 19 欠失またはexon 21 L858R 変異陽性の転移 を有するNSCLC 患者の1 次療法として2018 年に承認された。計339 人の患者がタグリッソの投与 を受け、343 人が手術および標準的なアジュバント 化学療法を受けた。主な評価項目は、癌の再発まで、又は何らかの原因で死亡迄の時間(無増悪生存期間;PFS)であった。全試験患者集団において、タグリッソ群では、プラセボ群と比較して再発の可能性が80%減少した。
タグリッソ は、EGFR 変異陽性NSCLC の治療薬として希少病薬の指定を受けており、本適応症に対してBreakthrough Therapy の指定も受けている。本効能の審査は、FDAのOncology Center of Excellence のイニシアチブProject Orbis の下で実施された。 Project Orbisは、国際的な規制当局のパートナー間で、腫瘍薬の同時承認申請提出と審査を行うための枠組みを提供している。本審査にFDA は、オーストラリア、ブラジル、カナダ、シンガポール、スイスの規制当局 と協力した。申請の審査は、他の規制当局でも進行中である。

2020/10/20

EGFR阻害薬によるNSCLC患者の術後補助療法

 10/20 AZN, EGFR, NSCLC

Tagrisso granted Priority Review in the US for the adjuvant treatment of patients with early-stage EGFR-mutated lung cancer 

アストラゼネカはEGFR阻害薬タグリッソを初期(ステージIB、IIおよびIIIA)のEGFR受容体変異陽性非小細胞肺がん患者に対する術後補助療法とする効能追加の承認申請(sNDA
)を米国で提出、FDAは優先審査として受理した。再発または死亡のリスクを80%減少したフェーズ3試験ADAURAの画期的な成績に基づいて申請されている。

NSCLC患者の30%近くが治癒可能な完全腫瘍切除手術を受けるに十分な初期段階で診断されているものの、手術後の再発はいまでも一般的である。ステージIBで診断された患者のほぼ半数、さらにステージIIIaで診断された患者の4分の3以上が5年以内に再発している。ADAURA試験は圧倒的な有効性から、独立データモニター委員会が予定よりも2年早く二重盲検を解除した。成績は本年5月にASCO20のプログラムで発表され、最近NEJM誌にも掲載された。

2020/09/19

タグリッソの早期EGFR 変異陽性肺癌の術後補助療法、中枢神経の再発リスクを82%低減

アストラゼネカ は、第3 相ADAURA 試験において事前に規定していた探索的解析により、タグリッソ(一般名:オシメルチニブ)が、完全切除した早期(病期ⅠB 期, Ⅱ期およびⅢA 期)上皮成長因子受容体遺伝子変異陽性(EGFRm)非小細胞肺癌(NSCLC)患者の術後補助療法として中枢神経系(CNS)無病生存期間(DFS)に臨床上有意義な改善を示した、との良好な結果を発表した。
今回の試験結果は、2020 年欧州臨床腫瘍学会(ESMO)のPresidential Symposiumで発表され(abstract #LBA1)、同時に主要結果がNEJM 誌にも掲載された。
本解析により、術後補助療法による再発または死亡の発現率がタグリッソ群においてプラセボ群よりも低かったことが示された(タグリッソ群11% vs.プラセボ群 46%)。再発患者のうち、遠隔臓器に再発が見られた患者の割合は、プラセボ群の61%に対し、タグリッソ群は38%であった。タグリッソは中枢神経系の再発または死亡リスクを82%低減した [ハザード比(HR)= 0.18; 95% CI; 0.10-0.33; p<0.0001]。中枢神経系再発に対する無病生存期間(CNS DFS)は、どちらの投与群においても中央値は未達である。

2019/09/29

PD-1阻害薬キートルーダによる早期トリプルネガティブ乳がん(TNBC)の術前補助療法が病理学的完全緩解を有意に増加

Merck’s KEYTRUDA® (pembrolizumab) Plus Chemotherapy Showed Statistically Significant Increase in Pathological Complete Response Versus Chemotherapy as Neoadjuvant Therapy in Early-Stage Triple-Negative Breast Cancer (TNBC)

メルクのPD-1阻害薬キートルーダが化学療法剤との併用により、早期トリプルネガティブ乳がん(TNBC)に対する術前補助療法として病理学的完全緩解(pCR)を統計学的に有意に増加した。

術前補助療法の段階で化学療法剤にキートルーダを併用した群(401例)では64.8%がpCRを達成したのに対し、対照群(201例)では51.2%であった(p=0.00055)。PD-L1発現の有無に左右されない成績であった。もう一つの主要評価項目としたEFS(Event free survival)では平均観察期間が15.5か月であり、統計的有意差を確認できる段階ではないものの、進行イベントを37%減少することができた。

PD-1阻害薬を含めて腫瘍免疫領域の抗がん剤で乳がんの適応症を取得しているのはロシュの抗PD-L1抗体テセントリクだけである。本年(2019年)3月に化学療法剤アブラキサンとの併用でPD-L1陽性の転移性トリプルネガティブ乳がんの適応症をFDAが加速承認した。

メルクによるとトリプルネガティブ乳がんは5年以内の再発率が高い難治性のがんであり、乳がん全体の15%-20%を占めている。ロシュによると乳がん全体の15%であるが、50歳以下の患者に多く、他の乳がんよりも進行が速く、生存期間が短くなっている。

Sep 29, 2019Merck, PD-1 inhibitor, Breast cancer, TNBC

2019/09/13

パージェタとハーセプチンを皮下注射の合剤として従来の静脈注射製剤との同等性を確認

Roche’s fixed-dose subcutaneous combination of Perjeta and Herceptin showed non-inferiority when compared to intravenous formulations for people with HER2-positive breast cancer

ロシュはいずれも自社開発のHER2阻害薬であるパージェタとハーセプチンの合剤を皮下注射製剤として、従来の静脈注射製剤との同等性を確認した。HER2陽性の早期乳がん患者を対象に化学療法(静脈注射)との併用による術前補助療法(ネオアジュバント)および術後補助療法(アジュバント)として投与した。これまで150分間を要した投与時間は5分に短縮された。同等性は一定の投与間隔におけるパージェタの最低血中濃度で比較した。

パージェタとハーセプチンの併用は100か国以上で承認されており、病理学的完全緩解率(pCR)をハーセプチン単独投与と化学療法による術前補助療法の倍近くへと改善している。さらに早期乳がんにおける術後補助療法では再発、侵襲性病変及び死亡のリスクを有意に減少している。転移性乳がん患者の一次治療の成績は従来治療を大きく上回り、生存期間を改善している。

(解説)

ハーセプチンは1998年に初めての抗体医薬の分子標的抗がん剤としてHER2陽性転移性乳がんを適応症に承認された。特許期間が終了し、バイオシミラー製品が欧州では一昨年(2017年)に承認され、米国でも今年(2019年)に入って3月にファイザー、6月にアムジェンが承認を取得した。ハーセプチンの売上高は2018年71億円㌦で

パージェタはHER2受容体の二量化阻害剤であり、抗HER2抗体のハーセプチンとは異なる作用によってHER2パスウェイを阻害する。2012年にHER2陽性・転移性乳がんを適応症として承認された。翌年(2013年)に術前補助療法として、2017年には術後補助療法としての追加適応症が承認された。

ロシュのHER2阻害製品ラインにはもう一つ、化学療法剤を結合させた抗体薬物複合体(ADC)のカドサイラがある。カドサイラは2013年に転移性乳がんに承認され、本年(2019年)5月に早期乳がんの術後補助療法が追加承認された。カドサイラの売上高(2018年995億円)はパージェタ2800億円との比較で見劣りする。ハーセプチンの特許が終了し、「パージェタ・ハーセプチン合剤皮下注」は製品ライフサイクル管理(LCM)戦略としてカドサイラ以上に重要になる。

ハーセプチンの売上高は2017年(71憶㌦)がピークとなったが昨年(2018年)もほぼ横ばい、グローバル医薬品ランキングも横ばいの4位だった。これまでロシュが独占してきた100憶㌦(1兆円)のHER2阻害薬市場では、バイオシミラーの参入だけでなく、ハーセプチンをADC化してカドサイラを上回る効果が期待される第一三共がのDS-8201にも注目が集まっている。昨年(2018年)9月にメルクのPD-1阻害薬キートルーダとの併用についての共同開発が発表され、本年(2019年)3月にはアストラゼネカとの共同開発も決定されている。


2018/01/08

Merck’s KEYTRUDA® (pembrolizumab) Significantly Improved Recurrence-Free Survival Compared to Placebo as Adjuvant Therapy in Patients with Stage 3 Resected High-Risk Melanoma (EORTC1325/KEYNOTE-054)
January 8, 2018
  • メルクの抗PD-1抗体キートルーダがステージ3高リスクの悪性黒色腫切除患者に対する術後補助療法として無再発生存を有意に改善した。

2017/12/20

悪性黒色腫の切除手術成功後のリンパ節転移の術後補助療法

Bristol-Myers Squibb Receives FDA Approval for Opdivo (nivolumab) as Adjuvant Therapy in Patients with Completely Resected Melanoma with Lymph Node Involvement or Metastatic Disease
December 20, 2017

2017/11/16

腎細胞がん再発リスクにスーテントによる補助療法をFDAが承認

Pfizer Receives FDA Approval for SUTENT® (sunitinib malate) as First and Only Adjuvant Treatment for Adult Patients at High Risk of Recurrent Renal Cell Carcinoma
November 16, 2017
PfizerVEGF inhibitorRenal cell carcinoma
  • 腎細胞がんの再発リスクの高い成人患者に対して、VEGF阻害薬スーテントによる補助療法をFDAが承認。