2017/11/28

PD-L1阻害薬「BAVENCIO」が胃がん効能の追加をめざしたP3試験に失敗(11/28)

 独メルク(Merck KGaA)が創製し、ファイザーと共同開発・販売する抗PD-L1抗体アベルマブである。FDAは本年(2017年)3月にメルケル細胞腫を適応症として初回承認し、5月には一般的な膀胱がんである尿路上皮がんへの効能拡大を承認した。第3四半期(7-9月期)の売上高は10億円程度にとどまった模様。PD-1阻害薬の開発競争は市場規模が大きい肺がんの効能追加が中心となっているなかで、BAVENCIOは胃がんに絞って効能拡大を進めてきた。今後は「手術不能の胃がんに対する化学療法実施後の維持療法における一次治療」を対象として開発を継続する。