2018/02/26

CDK4/6阻害剤アベマシクリブを進行性乳がんの一次療法としてFDAが追加承認

 リリーCDK4/6阻害剤アベマシクリブ(販売名:Verzenio、ベルゼニオ) は昨年(2017年)10月に「内分泌療法および化学療法の前治療歴がある進行乳がん患者に対する二次療法」としてFDAの承認を取得している。CDK4/6阻害薬としてはファイザーのパルボシクリブ(販売名:IBRANCE イブランス)、ノバルティスのリボシクリブ(販売名:KISQALI キスクオリ)に次いで3番目の製品である。

今回の一次療法への適応症拡大によってアベマシクリブはイブランス、キスクオリと同じ条件となった。イブランスの適応症は2015年2月の初回承認から、「エストロゲン受容体陽性・HER2受容体陰性の進行性乳がんに対する抗ホルモン薬レトロゾールとの併用による一次治療」となり、発売からわずか3年で31億㌦(3300億円)に達した。ノバルティスのキスクオリは2017年3月に承認され、第4四半期は3500万㌦(40億円)まで成長したが年間1億㌦に達しなかった。