2018/10/21

PARP阻害薬リムパーザが第3 相BRCA 変異陽性進行卵巣癌患者の病勢進行・死亡リスクを70%低減

アストラゼネカとメルクのリムパーザ (一般名:オラパリブ)の第3 相SOLO-1 試験の詳細結果がESMO 2018で報告され、NEJM 誌on-line 版に掲載された。本試験では、新たに進行卵巣癌と診断された白金製剤を含む標準化学療法による初回治療後に完全奏効または部分奏効を達成しているBRCA遺伝子変異陽性(BRCAm)の患者に対する維持療法としての有効性が検討された。
リムパーザ群はプラセボ群との比較で、病勢進行あるいは死亡のリスクを70%低減させ [ハザード比(HR)= 0.30 ; (95%CI; 0.23-0.41), p<0.001]、統計学的に有意かつ臨床的に有意なPFS の延長を示した。無作為割付けから41 カ月後の時点で、プラセボ群のPFS中央値13.8 カ月に対し、リムパーザ 群では未達であった。36 カ月後の時点でリムパーザ群の患者の60%、プラセボ群の27%には病勢進行が認められなかった。

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