2021/02/05

FDA、再発/難治性大細胞型B 細胞リンパ腫に対する新CAR T 細胞療法BREYANZI を承認

FDA は、びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫(DLBCL)(低悪性度リンパ腫から生じるDLBCL を含む)、高悪性度B 細胞リンパ腫、原発性縦隔大細胞型B 細胞リンパ腫、および濾胞性リンパ腫グレード3B を含む、2 レジメン以上の全身療法後の再発または難治性(R/ R)大細胞型B 細胞リンパ腫(LBCL)の成人患者の治療法として、Bristol Myers Squibb(BMS)が承認申請していた抗CD19 キメラ抗原受容体(CAR) T 細胞療法のBREYANZI(lisocabtagene maraleucel; liso-cel)を承認した。
BREYANZIの申請は2019 年12 月18 日に、Celgene に買収され、Celgene がBMS に買収されたことからBMS の子会社となったJuno Therapeutics, Inc.が提出した。FDA はBREYANZI を希少病薬、再生医療先端治療法(RMAT)並びにBreakthrough Therapy に指定しており、BREYANZI はFDA によって承認された最初のRMAT 指定の再生医療療となる。
BREYANZIは、 正常な B 細胞の発生時に細胞表面に発現し、B 細胞が悪性化した後も維持されるCD19 を標的として設計された自家キメラ抗原受容体T 細胞(CAR T 細胞)療法である。Liso-cel は、CD19 陽性細胞への特異性をもたらす抗CD19 一本鎖抗体(scFv)標的領域、膜貫通ドメイン、T 細胞の増殖性及び持続性を高めると考えられる4-1BB 共刺激ドメイン、及び CD3 ゼータ T 細胞活性化ドメインから構成されており、CD19 発現細胞への作用を目的としている。