2022/02/18

進行胆管癌に対するイミフィンジ+化学療法による併用1 次療法、死亡のリスクを20%低減

第3 相TOPAZ-1 試験において、進行胆管癌に対するイミフィンジ(一般名:デュルバルマブ)+化学療法による併用1 次療法が、死亡のリスクを20%低減したことが、2022 年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)消化器癌(GI)シンポジウムで発表された。
第3 相TOPAZ-1 試験は、切除不能な進行または肝内および肝外胆管癌を含む転移性胆道癌、および胆嚢癌(乳頭癌は除外された)の685 人の患者を対象に、化学療法(ゲムシタビン とシスプラチン)を併用したイミフィンジ (イミフィンジ 併用群)の1 次療法を、化学療法を併用したプラセボ (化学療法群)と比較する、無作為化二重盲検プラセボ対照多施設共同第3 相試験である。
中間分析では、イミフィンジ 併用群では、死亡リスクが20%減少した [ハザード比(HR)= 0.80;95%CI;0.66-0.97; 両側p = 0.021]。OS 中央値は12.8カ月、化学療法群では11.5カ月であった。2 年生存率は、化学療法群の10%に対して、イミフィンジ併用群は25%と推定された。イミフィンジ併用群は病勢進行または死亡のリスクを25%減少させた(HR=0.75; 95%CI;0.64-0.89; 両側p = 0.001)。PFS 中央値はイミフィンジ併用群で7.2カ月に対し、化学療法群では5.7 カ月であった。 奏効率(ORR)はイミフィンジ 併用群で26.7%、化学療法群では18.7%であった。