2023/09/22

datopotamab deruxtecan(Dato-DXd/DS-1062)、HR+HER2low/−転移異性乳癌第 3 相試験結果


第一三共とアストラゼネカは、ホルモン 受容体(HR)陽性、かつ HER2 低発現または陰性の手術不能または転移性乳癌患者への 2 次/3 次療法を対象にした、datopotamab deruxtecan [Dato-DXd/DS-1062、抗TROP2 抗体薬物複合体(ADC)]の第3相臨床試験(TROPION-Breast01)結果の概要を発表した。
本試験の複合主要評価項目の 1 つである無増悪生存期間(PFS)において、本剤投与群は、化学療法投与群に対して統計学的に有意に、かつ臨床上意義のある改善を示した。もう1 つの主要評価項目である全生存期間(OS)については、初回中間解析時点では十分な追跡期間に達していなかったため、引き続き評価が継続される。
datopotamab deruxtecanは、癌細胞の細胞膜上に高発現する抗原 TROP2 と特異的に結合するヒト化モノクローナル抗体(札幌医科大学との共同研究)に、当社独自の リンカーを介して、トポイソメラーゼ I 阻害剤(DXd)を結合させた薬剤で、抗体 1 分子につき約 4 個の DXd が結合している。薬物を癌細胞内に直接届けることで、薬物の全身曝露を抑えるよう設計されている。