腎細胞がん(RCC)治療薬チボザニブ は血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の受容体R1/R2/R3の細胞内シグナルを標的とする。臨床試験は同様のマルチキナーゼ阻害剤として先行するネクサバールを対照薬とした。ネクサバールはRCC治療薬として05年承認、その後肝細胞がんに適応症を拡大、11年売上は700億円に達している。チボザニブもRCCを初回申請の入り口としたが乳がんと大腸がんへの適応拡大がP2段階にある。アステラスは契約時に一時金100億円をAveoに支払っており、今後の開発マイルストンを加えた契約金総額は7億ドル(580億円)にのぼる予定。もともとはキリンが開発したKRN951をAveoが導入していた。