SGLT-2阻害剤は尿からの糖分再吸収を抑制する新しい薬理の糖尿病治療薬で体重減少効果も期待される。田辺三菱製薬のカナグリフロジンは導出先のJ&Jが12年5月に米国、6月に欧州で申請していたが、FDA諮問委員会は採決結果10対5で承認勧告。先行するSGLT-2阻害剤FORXIGA(ダパグリフロジン)と比べて審査は順調である。FORXIGAはブリストルマイヤーズ・スクイブ(BMS)とアストラゼネカ(AZ)が共同開発し、世界初のSGLT-2阻害剤として昨年11月に欧州で承認された。一方、米国では11年7月にFDA諮問委員会が非承認勧告、12年1月にCRL(現時点での非承認通知)と難航している。