武田薬品のベドリズマブは細胞接着分子α4β7インテグリンを阻害する抗体医薬で潰瘍性大腸炎(UC)・クローン病(CD)治療薬として欧州で13年3月、米国で6月に申請していた。FDA諮問委員会では21名の委員のうち20名がCDの承認に賛成。UCでは13名が一次療法としての承認に賛成、残る8名はTNFα阻害剤などの無効患者に対する二次療法に限定した承認の賛成にまわった。α4インテグリン阻害剤として先行するBiogen Idecの 抗体医薬Tysabriはα4β1を標的とし、多発性硬化症(MS)治療薬として04年に承認された。12年売上は前年比5%増の11億ドル(1100億円)だった。