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2023/04/17

ブレクスピプラゾールのアルツハイマー 型認知症に伴う行動障害sNDA、FDA 諮問委員会承認勧告

大塚製薬とH. Lundbeck A/S(Lundbeck)の抗精神病薬レキサルティ(一般名:ブレクスピプラゾール)について、アルツハイマー型認知症に伴う行動障害(AD agitation)の治療に関わる効能追加の一変承認申請(sNDA)が、FDA の精神薬物諮問委員会(PDAC)、および末梢・中枢神経系薬物諮問委員会(PCNSDAC)の合同諮問委員会において審議された。
本会議では、諮問委員会による投票が行われ、「申請者(大塚製薬およびLundbeck)はAD agitation の患者群の中で、ブレクスピプラゾールがリスクを上回るベネフィットを示す患者群を特定する十分なデータを提供しているか」というFDA の質問に対し、肯定的な見解(賛成9:反対1)が示された。事前に公開されたFDA の同会議でのブリーフィングに、「申請者は、有効性を証明する実質的な証拠を提出しているようにブリーフィング思われる」との結論を示しており、FDA からもサポートを受けた申請内容と評価される。 2023 年5 月10 日に設定されているPDUFA による審査終了目標日に向けて現在FDA で承認審査が行われている。承認された場合、ブレクスピプラゾールは米国において本効能を有する初めての抗精神病薬となる。

2021/08/11

FDA、FibroGen の慢性腎臓病の貧血治療薬候補roxadustat のNDA に対してCRL を発行

8 月11 日、FibroGen, Inc. (FibroGen)は、本日、FDA が、慢性腎臓病(CKD)患者の貧血の治療薬としてのroxadustat のNDA に対して審査完了通知(CRL)を発行したと発表した。CRL には、FDA としては、現在のデータではroxadustat のNDA を承認することはできない。再提出するには、追加の臨床試験を要求している。この結論は以下に示す7 月15 日開催の心血管系・腎臓病薬諮問委員会(CRDAC)の審議結果を反映しての決定と思われる。

1. 米国外の許認可状況

roxadustat は、中国、日本、チリ、韓国で非透析依存性(NDD)、及び透析依存性(DD)成人患者の双方におけるCKD の貧血の治療薬として承認されており、EUのEMA のCHMP から承認勧告を受け、8 月18 日にEC から承認を取得している。同一申請内容でありながら、欧米での規制当局間で異なる評価による意思決定が行われたことになるが、その例を参考例として下記に示す。

2. CRDACの慢性腎臓病の貧血治療薬候補roxadustat のNDAの審議結果

去る7 月15 日、FibroGen は、本日、FDA の心血管系・腎臓病薬諮問委員会(CRDAC)が、同社が申請した、経口低酸素誘導因子prolyl hydroxylase(HIF-PH)阻害薬roxadustat の、成人患者の慢性腎臓病(CKD)による貧血の治療を効能とするNDA を審議し、採決の結果、承認却下を勧告したと発表した。

3. CRDAC 審議結果

諮問委員会は、8,000 人以上の患者を対象としたグローバル第3 相試験プログラムのデータに基づいて以下の勧告を行った。諮問委員会では、透析依存患者と非透析依存患者の双方における薬剤の安全性と有効性のプロファイルの評価に加えて、臨床試験プログラムの登録基準、潜在的な市販後調査プログラムなどについても審議した。

1) 非透析依存性患者(NDD);委員会パネルは 透析を受けていないNDD の慢性腎臓病に伴った貧血の治療薬としての承認に、13 対1 で承認却下を採択した。企業が提出した安全性データの全体について懸念を表明し、薬剤の心臓の安全性プロファイルについてさらに評価を深めるために、パートナー(AstraZeneca)が提案した市販後調査については確信が持てないと判断した(注Adjudicated;裁定された、確定診断の意、OT はOn-Treatment)。

2) 透析依存性患者(DD);諮問委員会は、透析を受けている患者対する貧血治療薬としての承認に安全性の懸念から、12 対2 で承認却下を採択した。

参考 FDA 承認の遅れ: 上記のように、8 月18 日にアステラス製薬は、FibroGen,と共同で開発中のEVRENZO(roxadustat)に関して、成人のCKD に伴う症候性貧血の治療薬として、EC から販売承認を取得し、FDA の意思決定とは決定的な相違となった。最近のEC 承認から遅れるFDA 承認審査の例を下表に示す。安全性での欧米での視点の相違が見て取れる。


2018/12/19

抗IL-6 受容体Recycling 抗体satralizumab 視神経脊髄炎関連疾患にFDA がBT 指定(12月19日)

中外製薬が開発中のヒト化抗IL-6 受容体Recycling 抗体satralizumab(SA237)について、FDA が視神経脊髄炎(NMO: Neuromyelitis Optica)及び視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD: Neuromyelitis Optica Spectrum Disorder)に対して画期的治療法(BT:Breakthrough Therapy)に指定した。中外製薬創製品に対するBT 指定は、4 品目・7 回目の指定となる。

2018/03/18

JAK阻害剤ゼルヤンツの潰瘍性大腸炎に対する効能追加についてFDA 諮問委員会が承認勧告を採択(3/8)

FDA 消化器系薬諮問委員会(GIDAC)が開催され、成人の中等度から重度の活動性潰瘍性大腸炎(UC)患者の治療法として、現在FDA に申請中のファイザーのJAK阻害剤ゼルヤンツ(一般名:トファシチニブ)の一変申請(sNDA)について、承認勧告を採択した。
諮問委員は、10 mg 1 日2 回(BID)投与の使用に関する質問に投票した。最初に、第8 週までに十分な治療効果を達成していない成人患者において、導入期間を8〜16 週延長したトファシチニブ10 mg BID の使用を全会一致(15:0)で賛成した。次にTNF 阻害剤療法に効果不十分あるいは忍容性不良の成人患者の維持療法の継続に10 mg BID の使用に関しても全会一致(15:0)で賛成した。このsNDAのPDUFA による審査のゴールは、2018 年6 月に設定されている。

2016/07/13

サンドのバイオシミラーetanerceptをFDA 諮問委員会が満場一致で承認勧告

 可溶化TNF受容体製剤「エタネルセプト」に対するバイオシミラーとしてノバルティスのジェネリック専門子会社サンドが開発したGP2015をFDA諮問委員会が満場一致(20:0) で承認勧告した。オリジナル製品であるアムジェンの「エンブレル」が取得している関節リウマチ(RA)、尋常性乾癬(PsO)、乾癬性関節炎(PsA)、強直性脊椎炎(AS)、多関節性若年性特発性関節炎(JIA)、の5つの効能すべてを承認する勧告である。
 申請には健常成人216 人を対象とした4 本の薬物動態試験、および中等度および重度の慢性尋常性乾癬患者531 人を登録した臨床試験を実施、ほかにも非臨床試験を5 本実施して先行品エンブレルと包括的に比較している。2015 年7 月に米国FDAがBLA申請を受理、 欧州では2015 年12 月にEMAが「販売承認申請」(MAA)を受理している。

2016/02/03

武田薬品/Lundbeckの大うつ病(MDD)治療薬BRINTELIXに対して認知機能障害治療の効能追加をFDA諮問委員会が勧告

FDA精神系薬物諮問委員会(PDAC:psychopharmacologic Drugs Advisory Committee)は、武田薬品とルンドベックLundbeckのBrintellix(一般名:ボルチオキセチンvortioxetine)の成人の大うつ病性障害(うつ病)の認知機能障害に対する有効性について、8:2で支持した。
申請の根拠となったのは、18~65歳のうつ病患者を対象として認知機能障害へのBrintellixの効果を評価したFOCUS試験とCONNECT試験の結果である。
Brintellixは成人のうつ病に対する治療薬として2013年9月にFDAで承認され、現在64ヵ国で承認されている。2015年12月第3四半期(9カ月)売上181億円の実質成長率(為替調整後の前年同期比)は72%だった。

Link 企業分析➜武田薬品工業 新薬開発➜精神疾患 市場動向➜精神・神経系

2015/06/10

アムジェンのPCSK9阻害剤レパサのBLAをFDA諮問委員会が承認勧告

 FDAの内分泌・代謝用薬諮問委員会(EMDAC)はアムジェンのエボロクマブ(商品名:レパサ)のBLAを審議し、ホモ接合体家族性高コレステロール血症の治療薬としての承認を満場一致で採択した。その他の高コレステロール血症関連の効能については、賛成11票、反対4票で承認を採択した。FDAはエボロクマブの審査ゴールを2015年8月27日に設定している。
 BLAの根拠:約6,800例の患者データに基づいている。第3相試験では、高コレステロール血症でスタチン療法中の患者、スタチン療法不耐患者、ヘテロ接合(HeFH)家族性高コレステロール血症患者、HoFH患者を対象に有効性と安全性を評価した。

リンク] 経営分析 ➜Amgen リンク 新薬開発➜コレステロール、中性脂肪、肥満 リンク 市場分析➜コレステロール低下剤

2013/12/10

武田薬品の抗体医薬ベドリズマブを潰瘍性大腸炎治療薬としてFDA諮問委員会が承認勧告

武田薬品のベドリズマブは細胞接着分子α4β7インテグリンを阻害する抗体医薬で潰瘍性大腸炎(UC)・クローン病(CD)治療薬として欧州で13年3月、米国で6月に申請していた。FDA諮問委員会では21名の委員のうち20名がCDの承認に賛成。UCでは13名が一次療法としての承認に賛成、残る8名はTNFα阻害剤などの無効患者に対する二次療法に限定した承認の賛成にまわった。α4インテグリン阻害剤として先行するBiogen Idecの 抗体医薬Tysabriはα4β1を標的とし、多発性硬化症(MS)治療薬として04年に承認された。12年売上は前年比5%増の11億ドル(1100億円)だった。

2012/05/12

エーザイが提携する抗肥満薬lorcaserinを米国FDAの諮問委員会が承認勧告 [5/12]

抗肥満薬lorcaserinの承認をFDA諮問委員会が184で勧告。Arena社の株価は1日で74%上昇、エーザイは提携地域をブラジル、メキシコ、カナダを含む米州20カ国に拡大する新たな契約を締結した。競合する抗肥満薬CONTRAVEを開発中のOrexigen社の株価も19%上昇した。武田薬品は北米でのCONTRAVEの独占販売権を保有している。