ブリストルマイヤーズ・スクイブ(BMS)と小野薬品が開発中の抗PD-1抗体オプジーボOpdivo(一般名:ニボルマブnivolumab)に対してEMA/CHMP(欧州医薬品庁の医薬品評価委員会)は進行性悪性黒色腫(メラノーマ)治療薬として承認を勧告した。未治療のメラノーマ患者を対象としたCheckMate-066試験(➜par news)、およびYervoy(一般名:イピリムマブipilimumab)の治療歴のあるメラノーマ患者を対象としたCheckMate-037 試験の結果が承認勧告の根拠となった。
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オプジーボが欧州で最初に承認されるPD-1阻害剤となりそうだ。米国では2014年12月に申請から3か月という短期間で承認されたものの、メラノーマに絞って先行申請していたメルクのキートルーダの承認から3か月遅れた。しかし日本では2014年7月に悪性黒色腫を適応症として承認され、オプジーボが世界初のPD-1阻害剤となった(➜par news)。2015年3月には非小細胞肺癌に対してFDAが申請受理とほぼ同時に承認した(➜par news)。さらに、大腸がん、血液がん、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)など幅広く、複数がん腫での臨床試験を進めている。
[リンク] 新薬開発 ➜PD-1阻害剤 ➜悪性黒色腫