申請の根拠は、健常人を対象とした3本の臨床試験と、第3相RE-VERSE AD試験の中間解析である。RE-VERSE AD試験では、患者90例中81例で凝固因子能の回復達成が認められた。血栓性イベントが5例に認められたが、抗血栓療法を受けた患者はなかった。
(参考)Xarelto(バイエル/J&J、日本名イグザレルト)やEliquis(BMS/ファイザー、日本名エリキュース)といったファクターXa阻害剤がシェアを拡大し、プラダキサの成長に陰りが見えはじめていた。ベーリンガーインゲルハイムが2014年度決算で計上したプラダキサ売上12億ユーロ(1800億円)は前年比1%減だった。中和剤プラキシバインドの投入によってプラダキサが競争力を回復するか、注目される。