海外製薬産業 ニュース解説
2016/03/11
サノフィ/Regeneronの抗IL-6受容体抗体サリルマブが慢性リウマチ(RA)第3相試験においてアダリムマブに対し優越性を示す
サノフィとRegeneronが共同開発しているサリルマブsarilumabが、活動性関節リウマチ(RA)患者を対象とした第3相試験において、アダリムマブ(商品名:ヒュミラ)に対して優越性を示した。サリルマブは、IL-6受容体を標的とするヒト抗IL-6受容体モノクローナル抗体である。
メトトレキサート(MTX)に効果不十分、あるいはMTX治療に適さないRA患者369例を対象としたSARIL-RA-MONARCH試験において、主要評価項目の24週時点におけるDAS28-ESRのベースラインからの変化は、サリルマブ群-3.25、アダリムマブ群-2.22で有意差が認められた(p<0.0001)。また、副次的評価項目のACR20達成率は、サリルマブ群72%、アダリムマブ群58%であった(p<0.01)。
サリルマブは、アダリムマブに優越性を示した最初のIL-6 阻害剤となった。
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