2016/08/05

BMSのPD-1阻害薬OPDIVOが非小細胞肺癌を対象とした第3相試験で失敗

 Bristol-Myers Squib(BMS)のPD-1阻害薬オプジーボ(一般名:ニボルマブ)は「治療歴のない進行非小細胞肺癌(NSCLC)患者」を対象としたCheckMate-026 試験において主要評価項目を達成できなかった。
 CheckMate-026 は進行NSCLC 患者を対象に「オプジーボ単独療法」と「試験責任医師が選択した化学療法」を比較したオープンラベル、無作為化、第3 相試験である。ステージIV または再発NSCLC 患者で、化学療法歴がなく、PD-L1 発現陽性(≧5%)の患者541 名を登録した。オプジーボ群はオプジーボ 3 mg/kgを2 週に1 回静注。対照群は、扁平上皮癌患者では「医師が選択する化学療法」(「ゲムシタビン+シスプラチン」、または「ゲムシタビン+カルボプラチン」、または「ゲムシタビン+カルボプラチン」のいずれか)が投与された。非扁平上皮癌患者には「ペメトレキセド+シスプラチン」、または「ペメトレキセド+カルボプラチン」がそれぞれ病勢進行または耐え難い副作用が発現するまで、少なくとも6 サイクル投与された。主要評価項目の無増悪生存期間(PFS)は独立のX 線画像審査委員会が評価した。
 BMS はCheckMate-026 試験の失敗を発表すると同時に、非小細胞肺癌の1 次療法として「オプジーボ+ヤーボイ」の併用療法CheckMate-227 試験など、継続中の包括的な開発プログラムへの期待を表明した。

Link 企業分析BMS、新薬開発➜肺がん 市場動向➜肺がん