2017/12/18

抗BCMA CAR T 療法bb2121, 再発難治性多発性骨髄腫の第1 相試験結果をASH で報告(2017/12/10)

 Celgene Corp.とbluebird bio, Incが共同開発中の抗B 細胞成熟抗原(BCMA) CAR T 療法bb2121 について、再発・難治性(r/r)多発性骨髄腫(MM)患者を対象に進行中の多施設第1 相試験結果が米国血液学会年次総会(ASH)で報告された。
 r/rMM 患者に対する進行中の第1 相試験において、bb2121 コホート(50×106 CAR+ T細胞インフュージョン投与)の被験者の94%が奏効率(ORR)を示し、うち完全奏効(CR)は56%の患者が達成し、40 週のフォローアップで無増悪生存期間(PFS)の中央値は未達であった。微小残存病変(MRD)が評価可能な10 人について9 人(90%)のMRD が完全陰性になった。
 用量漸増フェースで15/21 (71%) の患者にサイトカイン放出症候群(CRS)が発現したが、多くはグレード1/2 であった。2 人(9%)がGr. 3 のCRS を経験した。4 人がトシリズマブを、1 人(Grade 2 CRS)がステロイド の投与を受け、それぞれ24 時間以内に改善した。