2017/12/22

エルツグリフロジンを2型糖尿病治療薬としてFDAが承認

FDA Approves SGLT2 Inhibitor STEGLATRO™ (ertugliflozin) and Fixed-Dose Combination STEGLUJAN™ (ertugliflozin and sitagliptin) for Adults with Type 2 Diabetes
December 22, 2017

(参考)
 エルツグリフロジンの販売名は単剤が「ステグラトロ」(STEGLATRO)、DPP-4阻害薬シタグリプチン(販売名:ジャヌビア)との合剤が「ステグルジャン」(STEGLUJAN)となった。ファイザーとメルクが共同販売するが、米国ではメルクが単独で販売促進し、売上高の40%をファイザーが計上する。
 DPP-4阻害薬とSGLT-2阻害薬の併用が定着し、合剤の開発も進んできた。リリーとベーリンガーインゲルハイムが共同開発した「グライザンビ」(Glyzambi)が2015年2月、アストラゼネカの「キューターン」(Qtern)が2017年2月にFDAの承認を取得している。
 エルツグリフロジンはファイザーが開発したSGLT-2阻害薬であるが臨床試験の初期段階からメルクとの共同開発となった。DPP-4阻害薬として最大の7000億円を売り上げるジャヌビア(メトフォルミン合剤Janumetを含む)を擁するメルクが参入してSGLT-2阻害薬の市場が激変すると予想される。カナグリフロジン(販売名:INVOKANA/カナグル、ヤンセン/田辺三菱)を追い抜いて3000億円を超える売上を実現する可能性は十分と思われる。