2018/01/05

2017年のFDAの新薬承認は46件、前年の22件から倍増

FDAの新薬承認状況:希少病治療薬の開発支援策が成果を現したと自己評価
 FDAの新薬承認審査を担当する Center for Drug Evaluation and Research(CDER)が年次報告書を発行した。2017年の新薬承認件数は46件となり、2008年-2016年の平均31件を上回り過去最高水準となった。2001年から2010年の平均は21品目だった。2000年代に低迷した新薬開発が2010年代は加速度的に回復している様子が明確となってきた。
 承認された46品目中39%にあたる18品目が希少病もしくはオーファン指定を受けた品目だった。患者数が少ない希少病とはいえ、Hemlibra(血友病)、PD-1阻害薬(Bavencio)、Calquence(BTK阻害薬)、Mavyret(C型肝炎)、Tremfya(乾癬)など高薬価が見込まれ、マルチビリオン(数千億円)規模の売上となりそうな品目も多い。また、ファストトラック(18品目39%)、画期的治療(17品目37%)、優先審査(28品目61%)、加速承認(6品目13%)、など承認を迅速にする何らかの行政支援を受けていた。