2018/02/20

ロシュのテセントリク +アバスチン併用による進行腎細胞がん治療が病勢進行の抑制に成功(2月6日)

抗PD-L1抗体テセントリク(一般名:アテゾリズマブ)と抗VEGF抗体アバスチン(一般名:ベバシズマブ)の併用効果を確認するためにロシュが実施したフェーズIII試験イモーション(IMmotion)151試験の成績が発表された。PD-L1 発現陽性(発現≧1%)の進行性腎臓がんでテセントリク とアバスチン の併用療法を受けた患者では、スニチニブ(販売名:スーテント、ファイザー)の単剤療法を受けた患者と比較し、病勢進行または死亡のリスクが26%低下された [PFS 中央値:11.2 ヵ月vs. 7.7 ヵ月、ハザード比(HR)=0.74、95%CI:0.57-0.96、p=0.02]。もう1 つの主要評価項目とした全体集団(intent-to-treat:ITT)における全生存期間(OS)については、数値的に併用群の優勢が考えられるものの、現時点では情報量および観察期間が不十分であると結論された。

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