2018/02/22

GLP-1アナログ製剤セマグルタイドの「経口投与」がP3試験で好成績

 ノボノルディスクが開発し、糖尿病治療薬として承認されたばかりのGLP-1アナログ製剤セマグルタイドが経口投与でも好成績を収めた。セマグルタイド(販売名 Ozempic、オゼムピック)は週1回投与のペン型皮下注製剤として0.5mgと1mgの二用量で2017年12月にFDAの初回承認を取得したばかり。経口剤のP3a試験は2型糖尿患者703名を登録して3mg、7mg、14mgの3用量を1日1回、26週間投与でプラセボと比較した。主要評価項目としたHbA1c値の低下はプラセボ群で0.1%、3mg群0.8%、7mg群1.3%、14mg群1.5%、ベースライン(88kg)からの体重減少は1.5kg、1.7kg、2.5kg、4.1kgだった。
 ノボノルディスクはグローバル市場でGLP-1アナログ製剤の最大製品となっているリラグルチドを糖尿病薬ビクトーザおよび抗肥満薬SAXENDA(サキセンダ)として販売しており、2017年の売上高はビクトーザが3900億円、サキセンダは420億円だった。アストラゼネカ(バイデュレオン 630億円、バイエッタ 190億円)、リリー(トルリシティ 2300億円)、サノフィ(ソリクア 40億円 、2016年承認)といった競合企業のGLP-1アナログ製剤との差をさらに広げそうである。