武田薬品とTiGenix NV(Leuven, Belgium)(TiGenix)が開発中のALOFISEL(一般名:darvadstrocel)について、欧州委員会(EC)が非活動期/軽度活動期の成人のクローン病患者において、既存治療または生物薬品を少なくとも1 回以上実施したにもかかわらず効果不十分な肛囲複雑瘻孔への治療薬として承認した。本剤は、EU で初めて承認された同種異系脂肪由来幹細胞製剤(懸濁剤)となる。
第3 相ADMIRE-CD 臨床試験においてALOFISEL 治療群は、対照群と比較して主要評価項目の24 週時点における複合寛解について統計学的に有意に優れていることが示された。また、フォローアップデータにより、ALOFISEL はクローン病に伴う難治性肛囲複雑瘻孔患者に対して、52 週間にわたって長期的に寛解を維持したことが示唆された。