ICER は、B 細胞癌に対するCAR-T 細胞療法のtisagenlecleucel (キムリア、ノバルティス)とaxicabtagene ciloleucel (YESCARTA, Kite Pharma/ギリアド)に関する最終エビデンス報告書を発表した。公開でレビューされたCalifornia 技術評価フォーラム(CTAF)パネルの大多数が、tisagenlecleucel がB 細胞性急性リンパ芽球性白血病(B-ALL)の小児患者に総合的なベネフィットを付与し、tisagenlecleucel 及びaxicabtagene ciloleucel がB 細胞サブタイプの非ホジキンリンパ腫(NHL)の成人患者にベネフィットを十分に付与していると評価した。NHL に対しては2 種のCAR-T 細胞療法の相互の優劣を判断するにはエビデンスが不十分との票決結果であった。さらに、パネルの大多数は、tisagenlecleucel によるB-ALLの治療の長期的な価値は中等度と評価した。