2019/02/22

塩野義製薬が申請中の表記の2 製品が欧州委員会(EC)から同時承認された(正式承認日は2 月18 日)。両製品は2018 年12 月のCHMP の定例会議で承認勧告を受けていた。
RIZMOIC(naldemedine)については、 欧州委員会(EC)より「緩下薬の治療経験を有する成人のopioid 誘発性便秘症(OIC;Opioid-Induced Constipation)」を効能として販売承認が認可された。本剤は、日本では 2017 年 6 月に製品名スインプロイク®として、米国では 2017 年 10 月に製品名「SYMPROIC®」として発売済みである。本剤は、オピオイド鎮痛薬を用いた疼痛管理を行う上で、OIC に罹患している患者に対して新たな治療の選択肢となる。
トロンボポエチン受容体作動薬lusutrombopag(日本における製品名:ムルプレタ®)について、EC より「待機的な観血的手技を予定している成人慢性肝疾患患者における重度の血小板減少症の治療」を効能として承認を取得した。本剤は、待機的な観血的手技を予定している慢性肝疾患患者の施術などの際の、血小板輸血時に見られる非溶血性副作用や細菌感染、ウイルス感染などを回避できる代替療法として、日本において 2015 年 12 月に製品名「ムルプレタ®」として世界に先駆けて発売し、米国では 2018 年 8 月に製品名MULPLETA®として発売済みである。