2021/06/04

イミフィンジ、切除不能StageⅢNSCLC 患者の全生存期間を顕著に延長、5 年経過時43%生存

アストラゼネカのイミフィンジ(一般名:デュルバルマブdurvalumab)の第3 相PACIFIC 試験の最新データが米国臨床腫瘍学会(ASCO)2021にて発表された。同時化学放射線療法(CRT)後に癌が進行しなかった切除不能なStageⅢの非小細胞肺癌(NSCLC)患者において、5 年経過時点で持続的かつ臨床的に意義ある全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)の延長が示された。
本試験において、CRT後の患者の5 年生存率はイミフィンジ群42.9%、プラセボ群33.4%であり、OS中央値はイミフィンジ群47.5カ月、プラセボ群29.1カ月であった。また、最長1 年間の治療を受けた患者において試験開始から5 年間癌が進行しなかった患者の割合はプラセボ群の19.0%に対して、イミフィンジ群は33.1%であった。