2022/10/20

アッヴィ、DJS Antibodies を買収し特発性肺繊維症治療薬候補を入手し免疫パイプライン強化

アッヴィ が、DJS Antibodies Ltd (DJS)を買収すると発表した。DJS は、G タンパク質共役受容体 (GPCRs)のような、薬剤の投与が困難な疾患の原因となるタンパク質を標的とする抗体医薬品の創薬と開発に専念している英国に本拠を置く株式非公開のバイオ企業である。DJS のリードプログラムはDJS-002 で、特発性肺線維症(IPF)やその他の線維性疾患の治療を目的として、現在前臨床試験段階にあるfirst-in-class のlysophosphatidic acid(LPA)受容体1(LPAR1)拮抗抗体である。 IPF は、肺の線維性瘢痕によって引き起こされる進行性で死亡率の高い疾患であり、アンメットニーズの高い領域である。
この買収の主な利点は、アッヴィが DJS を通じて、バイオ医薬品研究における現行機能を補完する HEPTAD 技術基盤にアクセスできること、DJS はアッヴィの広範な創薬の専門性を活用して、これまでは扱い難かったGPCR 等に対する抗体療法と新しい生物学的知見を生み出すことを継続できることである。