2012/06/21

Onyx社の多発性骨髄腫(MM)治療薬carflizomibの承認をFDA諮問委員会が全会一致(11:0)で勧告 [6/21]

多発性骨髄腫(MM、multiple myeloma)治療薬の最大製品レブラミド(セルジーン社)は経口剤の利点もあり、2011年世界売上は30%増加して2500億円(32億ドル)に達した。注射剤の武田薬品ベルケイドは自社で500億円、導出先J&Jで1000億円(13億ドル)にとどまっているが、皮下注射の剤形追加が米国で今年1月に承認された。ベルケイドの一段の拡大が期待される一方、新たな競合品が注目されている。FDA諮問委員会が全会一致で承認勧告したOnyx社のcarflizomibはベルケイドと同じプロテアソーム阻害剤である。257例のP2b試験で好結果を得て、昨年11月に早期申請に踏み切り、承認勧告が伝えられた6月21日には株価が40%上昇した。Onyxではさらに経口剤としたプロテアソーム阻害剤ONX 0912がP1b/2段階にある。