2012/11/06

世界初のJAK3阻害剤XELJANZ(ファイザー)を関節リウマチ治療薬として米国FDAが承認

関節リウマチ治療薬XELJANZ(一般名 tofacitinib)はファイザーが自社開発した世界初のJAK3阻害剤。1日2回の経口投与で2週間に1回皮下注射する抗体医薬ヒュミラに匹敵する臨床成績を示した。初回承認から「メソトレキセート(MTX)が効果不十分または継続困難となった成人の関節リウマチ」という広範囲の患者を対象に、単独投与に加えてMTXを含むDMARD(疾患修飾型抗リウマチ薬)との併用も可能。MTX併用による中和抗体の抑制が必要なレミケードなど抗体医薬と比べ、投与制限も少ない印象だ。価格は1カ月分2055ドル。年間費用は日本円換算で200万円前後となり、抗体医薬と同水準。この価格であればアナリストによるピーク予想30億ドルは2~3年で超えそうだ。ちなみにTNF阻害剤の昨年実績はヒュミラ79億ドル、レミケード63億ドル。今年はどちらも15%前後の増加ペース、市場全体の拡大が続いている。