AZとBMSの糖尿病領域提携が新しい段階に入った。両社が共同開発してきたSGLT2阻害剤FORXIGAが昨年11月に欧州で承認された。すでにDPP4阻害剤Onglyzaを共同販売してきたがFirst-in-classの製品を上市するのは初めである。米国での承認はまだ先となるが、「糖尿病カンパニー」は米国フィラデルフィアを本拠地として数百名規模で新設される。ロシュ医薬品部門のCOO(最高執行責任者)から転じて、昨年10月にAZのCEO(最高経営責任者)に就任したソリオ氏による経営刷新の一環でもあるようだ。新CEOは成長回復を実現するため、市場としては「日本」と「新興国」、治療分野としては「呼吸器」と「糖尿病」の重点化を表明している。