2013/03/27

多発性硬化症(MS)の経口治療薬Tecfidera (バイオジェン・アイデック)がFDA承認を取得

MS治療薬として世界初の経口剤となったノバルティスのGilenya(日本名=イムセラ)は発売2年目の2012年に12億ドル(1000億円)を超え、導出元の田辺三菱の特許料収入は100億円を上回る見通し。しかし、同じく経口剤のMS治療薬としてAubagio (サノフィ)が昨年9月、Tecfidera(バイオジェン・アイデック)が今年3月に発売され、競争が激化しそうだ。バイオジェンはMS市場でAvonex(12年販売額29億ドル)とTysabri(同16億ドル)を販売しており、自信を持っている。強気のアナリストは、「再発減少率(44%-53%)はGilenyaの54%には及ばないがAubagioの肝障害、Gilenyaの除脈といった副作用問題がないので、TecfideraはMS治療薬市場で最大となる39億ドルに達する」と予想している。