JARDIANCEの一般名はempagliflozin、ベーリンガー・インゲルハイムとリリーが共同開発してきたSGLT-2阻害剤である。欧州医薬品庁(EMA)は2013年3月に販売承認申請(MAA)を受理し、1年後の今年3月にはCHMP定例会議で承認を勧告、EC の正式承認待ちとなっていた。
JARDIANCEは 10mg 錠および25 mg 錠の2剤形で承認された。「食事療法や運動療法で血糖管理が不十分な2 型糖尿病患者」を対象とする。承認の根拠となったのは2 型糖尿病患者を対象とした10 本以上の国際共同、多施設参加の臨床試験からなる大規模臨床試験で、症例数は13,000例を上回った。単独療法あるいはメトフォルミン、SU剤、インスリン、およびpioglitazone (アクトス)との併用療法により、HbA1cおよび体重の低下を証明した。
PAR 米国FDAは今年3月に「承認見送り」とする審査終了通知(CRL)を発行しているが、FDAが取り上げた製造問題は欧州では重視されなかった模様。