2014/11/18

コレステロール低下剤Vytolinのアウトカム試験が成功

Vytolinはメルクが開発し、販売している。スタチン系コレステロール低下剤「ゾコール」(Zocor、一般名シンバスタチン)とコレステロール吸収阻害剤「ゼチーア」(Zetia、一般名エゼチニブ)の合剤である。

2007年に発表されたゼチーアとゾコールの単剤同士の併用試験「ENHANCE」はLDLコレステロールの一層の低下と頸動脈肥厚の抑制に成功したにも関わらず死亡率はゾコールの単独投与を上回り、その後のゼチーア、Vytolinの伸びを阻害する結果となった。

本日の米国心臓病学会(AHA)での発表には、Vytolinに対する反対派の急先鋒だったニッセン教授(Nissen)も脱帽したと報じられている。抗PCS9抗体をコレステロール低下剤として開発中のアムジェン、サノフィ、リリーにとっては承認への障害(ニッセン教授のこと?)が一つ減った。2014年11月18日 (リンク➜ Bloomberg