FDAは、ファイザーのCDK4/6阻害剤パルボシクリブ(palbociclib、商品名:イブランスIBRANCE)を加速承認した。「エストロゲン受容体陽性(ER+)・HER2陰性(HER2-)の閉経後進行乳癌の転移例に対する、レトロゾールとの併用による1次治療」としての承認である。
承認は、第3相PALOMA-1試験の結果が根拠となっている。この試験では、全身治療歴のないER+HER2-閉経後進行乳癌患者を対象として「イブランスとレトロゾールの併用」と「レトロゾール単独」を比較した。PFS中央値は、併用群では20.2ヵ月で、単独群(10.2ヵ月)の2倍に延長された。奏効率は併用群55.4%、単独群39.4%であった。
(参考)イブランスの米国での承認までの経緯:
2013年4月にFDAのBT指定を受け、2014年8月にNDAを提出、10月に優先審査品目に指定されていた。処方薬ユーザーフィー法(PDUFA)に基づくFDA審査期限の2015年4月13日から75日前倒しでの承認となった。