2015/03/20

尋常性乾癬のP3試験でセクキヌマブ(ノバルティス、製品名Cosentyx)がステラーラに優越性を示す

尋常性乾癬を対象とした第III相臨床試験CLEAR試験において、コセンティクス(一般名:セクキヌマブ、ノバルティス)が、ステラーラ(一般名:ウステキヌマブ、ヤンセン)に優越性を示したことが、サンフランシスコで開催された第73回米国皮膚科学会(AAD)のLate-Breaking sessionで報告された。

コセンティクスは、世界初のインターロイキン−17A(IL-17A)阻害剤で、米国では2015年1月に成人尋常性乾癬に対して承認された(➜per news)。日本では、2014年12月に世界に先駆けて尋常性乾癬と関節性症乾癬の適応で承認され、2015年2月27日に発売された。国内ではマルホが販売する。

CLEAR試験:中等症から重症の尋常性乾癬患者679例を対象として、コセンティクスとステラーラの有効性を長期の安全性と忍容性を比較した。北米、欧州、アジア、オーストラリアの24ヵ国が参加した。日本はこの臨床試験に参加していない。主要評価項目の投与16週の時点におけるPASI90は、コセンティクス群79.0%、ステラーラ群57.6%で、コセンティクス群のほうが有意に高かった(p<0.0001)。また、16週の時点の完全寛解(PASI100)率は、44.3% vs. 28.4%で、コセンティクス群のほうが有意に高かった(P<0.0001)。

(参考)ジョンソン&ジョンソンが2014年決算で計上したステラーラのグローバル売上高は前年比27%増加して21億ドルとなった。インターロイキン−の12と23に対する阻害剤で米国で2009年、日本で2011年に承認された。