(参考)
FDAは8月末に「標準化学療法の施行中または施行後に病勢が進行したPD-L1陽性のNSCLC患者」を対象として、TECENTRIQを画期的治療薬(BT)および優先審査に指定、承認期日を10月19日としていた。早期承認および二次療法としての承認は予定通り実現している。
二次療法効能追加の表現は、昨年(2015年)10月に承認されたオプジーボ(BMS)と同じである。PD-L1発現による制限がなく、すべてのNSCLC患者への投与が可能となった。オプジーボとほぼ同時(2015年10月)にNSCLC二次療法のFDA承認を取得したキートルーダ(メルク)には「PD-L1発現の確認」の制限がついていた。
今後の注目点は、各社のPD-1/L1阻害剤によるNSCLC一次療法の効能追加である。メルクはKEYNOTE-024試験を成功させて本年(2016年)9月に先陣を切ってFDAへの申請(sBLA)を提出した。一方、BMSが実施したCheckMate -026試験は失敗している。