本試験(NCT01345019)は、国際共同、二重盲検、多施設の臨床試験で、新たに多発性骨髄腫と診断された患者を登録して、XGEVAによる骨合併症の予防効果をゾレドロン酸と比較した。登録患者1,728 人(各群859 人)は、XGEVA群(120 mg 皮下注、4週に1回)あるいはゾレドロン酸群(4 mg静注:腎機能で調整、4週に1回)に無作為に割り付けられた。主要評価項目は、最初のSRE(骨折、骨への照射、骨または脊髄圧迫)発症までの期間に関しての、XGEVAのゾレドロン酸 に対する非劣性の証明である。副次評価項目は、最初のSRE 発症までの期間、次の発症までの期間、および全生存(OS)のXGEVAのゾレドロン酸に対する優越性である。
主要評価項目の非劣性 [ハザード比(HR)= 0.98, 95 % CI, 0.85 - 1.14]は達成されたが、副次評価項目のうち、最初のSRE発症までの期間と次のSRE発症までの期間に関する優越性は達成されなかった。OSにおけるゾレドロン酸に対するXGEVAのHRは0.90(95%CI;0.70-1.16)であった。XGEVAの安全性プロファイルは、既知のものと一致していた。
(参考)
XGEVAを国内で製品名ランマークとして販売する第一三共は本試験の「協力者」と記載されている。同社の2015年度決算におけるランマークの売上高は前年比22%増加の124億円であった。また、同成分の骨粗しょう症治療薬プラリアの売上高は125億円(前年比52%増)であった。アムジェンの2015年グローバル売上高はXGEVAが14億ドル(1400億円)、Proliaが13億ドル(1300億円)であった。