2016/12/08

サノフィとリジェネロンがアトピー治療薬dupilmabの承認申請を欧州医薬品庁に提出

 サノフィとリジェネロン(Regeneron Pharmaceuticals, Inc.)が抗インターロイキンIL-4/13抗体のアトピー性皮膚炎(AD)治療薬Dupixent(デュピゼント、一般名デュピルマブ dupilumab)の承認申請を欧州医薬品庁(EMA)に提出した。IL-4とIL-13は、アレルギー反応に重要と考えられているTh2反応の開始と維持にキーとなるサイトカインである。米国では2014年に画期的治療指定(BTD)を受け、2016年9月にFDAへの承認申請(BLA)を提出、優先審査の指定を受け、審査終了期日は2017年3月29日に設定されている。成人ADに加えて小児AD、喘息、鼻腔内ポリープ、好酸球性食道炎を対象として臨床試験が進行中。承認されれば、サノフィの子会社Sanofi Genzymeとリジェネロンが販売する。
今回の欧州申請(Marketing Authorisation Application, MAA)は合計2,500人以上の患者を登録した臨床試験プログラム「LIBERTY AD」に含まれる3本の主要試験に基づいている。外用剤でコントロール不十分な中等度から重度の成人AD患者を対象に、2本の試験(SOLO 1、SOLO 2)は単剤投与、もう1本の試験(CHRONOS)は外用ステロイド剤と併用された。
 
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