本剤の安全性および有効性は、軽度から中等度のアトピー性皮膚炎の2~79歳の患者1,522人を対象とした2本のプラセボ対照臨床試験で確立された。EUCRISAを28日間投与された患者の皮膚は発症前の健常な状態をほぼ完全に取り戻すまでに改善された。2016年3月にNDA(新薬承認申請)を提出、審査ゴールは2017年1月7日に設定されていた。
(参考)
サノフィとリジェネロンがアトピー性皮膚炎(AD)治療薬として共同開発している抗インターロイキンIL-4/13抗体のDupixent(デュピゼント、一般名デュピルマブ dupilumab)は2014年に米国FDAの画期的治療指定(BTD)を受け、2016年9月に承認申請(BLA)を提出、優先審査の指定を受け、審査終了期日は2017年3月29日に設定されている。デュピゼントは1~2週間おきに皮下注射する抗体医薬であり、外用薬のEUCRISAとの競合は限定的となる見通し。(➔参考記事)