エーザイとメルクのマルチキナーゼ阻害剤レンビマ(一般名:レンバチニブメシル酸塩)が、世界に先駆けて日本において、切除不能な肝細胞癌の効能追加の承認を取得した。今回の承認は、エーザイが実施したレンビマ の全身化学療法歴の無い切除不能肝細胞癌患者を対象にした第3 相304/REFLECT 試験の結果に基づいている。レンビマ は、標準薬のソラフェニブを対照に、主要評価項目である全生存期間(中央値)の統計学的な非劣性を証明した[13.6 ヵ月vs. 12.3 ヵ月、ハザード比 = 0.92,(95%CI; 0.79-1.06)]。
エーザイとメルクは、レンビマとメルクの抗PD-1 抗体キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)との併用療法について6 種の癌(子宮内膜癌、非小細胞肺癌、肝細胞癌、頭頸部癌、膀胱癌、黒色腫)における11 の適応取得を目的としたバスケット型臨床試験を実施すべく、準備を進めている。