ジェネンテックは、FDA が、少なくとも2 つの前治療歴を有する、再発または難治性(R / R)びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫(DLBCL)の成人患者の治療に、bendamustine+RITUXAN (rituximab) (BR)との併用療法によりPOLIVY (polatuzumab vedotin-piiq) を加速承認したと発表した。
POLIVYは、first-in-class の抗CD79b 抗体薬物複合体(ADC)である。CD79b タンパク質は、一部の非ホジキンリンパ腫(NHL)に影響を与える免疫細胞であるB 細胞の大部分に特異的に発現しており、新治療法の開発に有望な標的となっている。POLIVY はCD79b に結合し、抗癌剤の送達を通じてこれらのB 細胞を破壊する。POLIVY は、ロシュがSeattle Genetics のADC 技術を使用して開発しており、現在複数のタイプのNHL の治療について評価中である。
GO29365 試験は、R / R 濾胞性リンパ腫またはびまん性大細胞型B 細胞リンパ腫(DLBCL)に対してbendamustine+RITUXAN(rituximab) (BR), 又はGAZYVA(obinutuzumab)との併用療法により、POLIVY の安全性、忍容性および抗腫瘍活性を評価するグローバル第Ib /2 相、無作為化、臨床試験である。
BR 単独の治療を受けた患者の18%(n=7/40、95%CI:7-33)が完全奏効(CR)を達成したのに対して、POLIVY+BR 併用療法を受けた患者では、40%が完全奏効を示した(n =16 / 40、95%CI:25〜57)。完全または部分奏効を達成したPOLIVY+ BR で治療を受けた患者の64%(n=16/25)が少なくとも6 カ月の奏効期間(DOR)を達成したのに対し、BR 単独では30%(n = 3/10)が6 カ月の奏効期間を示した。さらに、POLIVY+BR 併用療法を受けた患者の48%(n = 12/25)は、BR 単独治療を受けた患者の20%(n = 2/10)と比較して、少なくとも1 年のDOR を示した。