MEK阻害薬MEKTOVIはファイザーが今年(2019年)5月に1兆3000億円を投じて買収したArray Biopharma社が開発し、BRAF阻害薬BRAFTOVIとの併用により、切除不能・転移性の悪性黒色腫を適応症として昨年(2018年)6月にFDA承認を取得した。2016年にMEKTOVI単独のNDA(新薬承認申請)を提出していたが2017年に取り下げた。
今回は、EGFR陽性大腸がんに承認されているセツキシマブ(製品名アービタックス)とMEKTOVI、BRAFTOVIの3剤併用でBRAF変異陽性の大腸がんを対象とした。全生存期間9.0か月(対照群5.4か月)、奏効率(ORR)26%(対照群2%)といった中間解析の好結果がNew England Journal of Medicine 誌9月30日号に掲載された。転移性大腸がんの15%にBRAF変異が見られると推定されている。