FDA grants Priority Review to New Drug Application for finerenone to treat patients with chronic kidney disease and type 2 diabetes
- バイエルが2型糖尿病患者の慢性腎臓疾患に対する治療薬として開発したフィネレノンのNDA(承認申請)をFDAは優先審査として受理した。
- 承認申請は慢性腎臓疾患を発症している2型糖尿病患者を対象として5,700症例を登録したフェーズ3試験FIDELIO-DKDに基づいている。主要アウトカムイベントの発生率は実薬群2,833例中504例(17.8%)に対し、プラセボ群2,841例中600例(21.1%)となり、ハザード比は0.82(信頼区間 0.73-0.93、P=0.001)となった。
- フィネレノンは非ステロイド性で選択的な鉱質コルチコイド受容体拮抗薬(MRA)であり、鉱質コルチコイド受容体(MR)の過剰活性化による様々な障害作用を抑制する効果が確認されている。MR過剰活性は腎臓と心血管における炎症や線維化による障害を引き起こす主要な原動因子である。