2021/02/01

S1P受容体調節剤による潰瘍性大腸炎の治療

02/01, BMY, S1P, UC
Bristol Myers Squibb Application for Zeposia® (ozanimod) for the Treatment of Ulcerative Colitis Accepted for Filing with Priority Review by U.S. Food and Drug Administration
  • ブリストルマイヤーズ・スクイブ(BMY)が潰瘍性大腸炎の治療薬として申請したZeposia(一般名:オザニモド)をFDAが優先審査に指定した。
(参考)ゼポシアはBMYが2019年に買収統合したセルジーンが開発したS1P受容体アンタゴニストである。昨年(2000年)3月に多発性硬化症を適応症としてFDA承認を取得した。2020年第4四半期(3か月)の売上は900万ドル(10億円)にとどまるが、S1P受容体アンタゴニストとして先行するジレニア(ノバルティス)は30億ドル(3200億円)だった。ノバルティスは特許満了を迎えるジレニア後継品の多発性硬化症治療薬としてMayzent(一般名:シポニモド)を発売しているが2020年売上は2億ドル以下にとどまっている。Zeposiaが効能追加をめざす潰瘍性大腸炎は専門治療薬が乏しく、ヒュミラ、レミケード、ゼルヤンズなどの慢性リウマチ治療薬や、ステラーラなどの乾癬治療薬がすでに相次いで効能追加している。