中国のバイオ企業BeiGene Ltd(BeiGene)は、 自社開発の抗PD-1 抗体tislelizumab とMirati Therapeutics, Inc.(Mirati)と共同開発中のスペクトル選択的kinase 阻害剤sitravatinib との併用療法の臨床データ2 題を米国癌学会(AACR)年次総会2021 で発表した。発表データは、PD-1 / L1 阻害剤に抵抗性または耐性の切除不能または転移性黒色腫の患者と進行性白金製剤耐性卵巣癌(PROC) の患者を対象にした第1b 相試験(NCT03666143)の2 つのコホートによるデータである。
抗PD-1 / PD-L1 抗体に抵抗性または耐性の切除不能または転移性黒色腫25 例において、奏効率(ORR) は24%(95%CI:9.4、45.1)、疾病コントロール率(DCR)は88%(95%CI:68.8, 97.5)、奏効期間(DoR)中央値は未達で、無増悪生存期間(PFS)中央値は6.7 カ月(95%CI; 4.07. NE)であった。
抗PD-1/PD-L1抗体の前治療歴の無い再発進行性PROC 患者53例において、ORR は26%(95%CI:15.3、40.3)、DCR は77%(95%CI:63.8, 87.7)、DoR 中央値は4.7 カ月であった(95%CI:2.8, 推定不能)、PFS とOS の中央値は、それぞれ4.1 カ月(95%CI:4.0, 5.1)と12.9 カ月(95%CI:6.3, 17.2)であった。