武田薬品は、免疫療法剤としてのヒト組織常在型γδ T 細胞療法がもつユニークな特性の探索に特化した英国企業GammaDelta Therapeutics Ltd.(GammaDelta)を買収するoption 権を行使したと発表した。今回の買収により、武田薬品は、GammaDelta の同種可変δ1(Vδ1) γδ T 細胞療法の基盤技術(platforms)を取得する。
当該契約において武田薬品は、GammaDelta の新規γδ T 細胞療法platforms の開発を進め、GammaDelta の株式を取得し、同社買収の独占的option 権を取得した。本買収は、2022 年度Q1 の完了を予定している。
自然免疫反応は、様々な機序や、γδ T細胞やNK 細胞をはじめとする多種多様な細胞がオーケストラのように連携し、疾患と戦う生体防御機構の第一線として活動する仕組みで、これを活用すれば、免疫の監視から逃れる能力をもつ癌の克服に役立つと考えられている。GammaDelta の細胞療法platforms には、血液癌および固形癌の治療を目的とするγδ T 細胞に基づく血液由来および組織由来の同種免疫療法を作成する目的で構築された技術を含んでいる。