2022/06/04

GIP/GLP-1受容体デュアル作動薬による体重減少効果

 06/04, LLY, GIP/GLP, Obesity

Lilly's SURMOUNT-1 results published in The New England Journal of Medicine show tirzepatide achieved between 16.0% and 22.5% weight loss in adults with obesity or overweight

リリーのSURMOUNT-1試験においてチルゼパチドが肥満または過体重の成人で16.0%〜22.5%の体重減少を達成したとの結果がニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載された。

(参考)リリーが開発したGIP/GLP-1受容体デュアル作動薬マウンジャロ(Mounjaro、チルゼパチド)は本年(2022年)5月に2型糖尿病患者の血糖コントロールを適応症として初回承認された。競合するノボノルディスクのGLP-1作動薬セマグルチドは2型糖尿病に対する注射剤オゼンピック(2021年 47億ドル)と経口剤リベルサス(37億ドル)、および抗肥満薬Wegovy(売上高は不明)の3製品で合計は1兆円に達する勢いである。一方、リリーのGLP-1作動薬トルリシティの2021年売上は28%増加と好調ながら65億ドルにとどまっている。リリーにとってはA1c(血糖値)と体重減少でチルゼパチドを特徴づけた上でトルリシティとの合計でノボノルディスク製品に匹敵する1兆円を達成することが当面の目標となりそうである。